Q1.参加したインターンシップについて教えてください

学部3年生時のインターンシップ参加経験から、生命保険アクチュアリーを志望していました。そこで修士1年の夏は生命保険のアクチュアリーコースを中心に、損害保険、年金、保険会社、コンサルティング会社、合計14社のプログラムに参加しました。
冬は主に生命保険と年金アクチュアリーに絞って15社に参加。アクチュアリーコースのない企業については、総合職コースに参加して企業や会社風土への理解を深めました。また年金アクチュアリーは夏に1社参加して興味が湧いたため、冬は4社に参加しました。

Q2.参加してどんなことを感じましたか?

企業やプログラムによって、様々な違いを感じました。アクチュアリーインターンシップでは、多くの場合は会社説明にそれほど時間を割きません。しかし、某生命保険会社では、全社的に会社の理念やビジョンへの共感を大切にしているため、会社説明をとても丁寧にしてくださったことが印象に残りました。また、別の企業の年金アクチュアリーコースでは、5日間のプログラムで多くの知識を得ることができました。
損害保険会社では、アクチュアリー以外の領域を深めたデータ分析や数学の要素の強い内容で、とても面白かったです。様々なプログラムに参加して、やはり私には生命保険アクチュアリーが最も向いていると感じました。

Q3.インターンシップの選考対策はどのように進めましたか?

当初は面接に苦手意識があり、聞かれたことに対してどのように答えればいいのか分からず、暗記した回答を話すことで精一杯でした。面接がうまくできない原因を考えた結果、自己分析が足りないと思い至りました。
そこで、冬のインターンシップ選考に向けて、「自分はどんな時にモチベーションが上がるのか」徹底的に自己分析を行ったのです。最初は「誰かの役に立ちたい」という漠然とした想いだったのですが、時間が経つにつれて「困難や逆境に直面している人の役に立ちたい」と、明確になっていきました。それが、生命保険アクチュアリーを志望する理由にもつながったことから、面接にも自信が持てるようになりました。

Q4.インターンシップに参加して就職活動に役立ったことは?

私が多くのプログラムに参加した目的は、本選考を見据えた情報収集と、企業の様々な側面を見て企業選びの軸を決めることでした。インターンシップで実際に様々な企業と接していく中で、自分に合った企業を選択することができましたし、満足のいく就職活動ができたと思います。
インターンシップは、ともするとスタンプラリーのように参加数だけで満足してしまいがちです。漠然と参加するのではなく、業界や企業ごとの特色についての情報収集や、本選考に向けた選考対策など、参加の目的を明確にして、「どの企業のプログラムを選択するのか」、しっかり考えた方がいいと思います。

Q5.これからインターンシップや就職活動を控えている理系学生にアドバイスをお願いします

アクチュアリーインターンシップの場合、事前に基本的な知識を身に付けておくとキャッチアップがしやすいです。生命保険、損害保険は資格試験の指定教科書で勉強し、インターンシップ後は復習をして、知識を定着させていました。
また、地方学生の場合、インターンシップ参加や就職活動には思ったよりもお金がかかります。交通費を支給してくれる会社もありますが、それでも出費がかさみました。来るべき時のためにも、貯金をしておくことをお勧めします。

●プロフィール

所 属大阪大学大学院 理学研究科 数学専攻 修士2年
参加したインターンシップアクチュアリー(生保・損保・信託)、保険会社総合職、コンサルティング会社