Q1.参加したインターンシップについて教えてください

大学主催の合同説明会などで興味を惹かれたメーカーとコンサルティングファームを中心に、合計5社のインターンシップに参加しました。修士1年の夏に日本製鉄と電子部品メーカー、コンサルのインターンシップに参加し、冬は2社のメーカーのインターンシップに参加しました。

日本製鉄のインターンシップは2週間の長期プログラムでした。製鉄所の二酸化炭素排出量を削減するための設備を導入するにあたり、導入や運用に掛かるコストと導入時の二酸化炭素削減量を比較し、実際に設備を導入することで得られる費用対効果を算出する課題に取り組みました。また、課題の合間には製鉄所内を案内してもらえ、溶鉱炉や様々な鉄製品が生成される過程を見学しました。

Q2.参加してどんなことを感じましたか?

日本製鉄のインターンシップに参加した際には、初めて見る製鉄所のスケールの大きさに圧倒されました。製鉄所や工場のような施設に足を踏み入れたことがなかったので、広大な敷地で稼働する様々な巨大設備と、それらを使って進められるダイナミックなものづくりの仕事に魅力を感じたことを覚えています。

インターンシップに参加するまでは、「メーカーの社員は一人で黙々と仕事をしているのだろう」というイメージを持っていましたが、実際の現場では様々な部署の社員が互いに連携し、密接にコミュニケーションを取りながら製品作りに取り組んでいる姿を目の当たりにしました。メーカーに対するイメージが大きく変わり、「ものづくりの会社で働きたい」という就活の軸を固めることもできました。

Q3.インターンシップの選考対策はどのように進めましたか?

エントリーシートに関しては、理系ナビも含め複数の講座を受講し、添削やアドバイスを受けました。志望動機については、企業の良いところや共感できる部分ばかりを書いてしまいがちですが、自分の実体験のエピソードなどを交えることで、「自分にしか作れない志望動機」を作成することが大切であると教えていただきました。

また、様々な就活サイトが提供している「自己分析シート」を活用して自己分析を進めておくと、実際の面接の場でも対応しやすくなると感じました。

Q4.インターンシップに参加して就職活動に役立ったことは

企業サイトや資料だけでは知ることができないリアルな情報が得られたため、本選考時のエントリーシート作成もスムーズに進み、面接での質問にも答えやすくなりました。また、長期インターンシップでは、実際の仕事現場を見られるので、自分の将来について具体的なイメージを描きやすくなりました。

会社の雰囲気や社風に触れられることも大きなメリットです。インターン生として社員とコミュニケーションを取れるだけでなく、社員同士の会話を聞くことでも会社のカルチャーを知れます。日本製鉄のインターンシップでは、ミスをした部下に対して、上司が優しく論理的なアドバイスをしている姿を見ることができ、上司と部下の関係性を感じられました。

Q5.これからインターンシップや就職活動を控えている理系学生にアドバイスをお願いします

エントリーするインターンシップを決める際には、様々な情報が必要になるので、研究室の先輩や友人などから積極的に話を聞いてみてください。

また、一緒に就活をしている同期の仲間に対しては、一方的に情報をもらうだけでなく、自分が持っている情報も積極的に発信するなど、互いに情報を交換し合うことが大切だと思います。

●プロフィール

所 属大阪大学大学院 理学研究科 物理学専攻 修士2年
参加したインターンシップ日本製鉄株式会社、コンサル、総合電機メーカー、電子部品メーカーなど