Q1.参加したインターンシップについて教えてください

就職サイト主催の理系女子向けの座談会に参加し、そこで興味を持ったプラントエンジニアリング会社や都市銀行、大学と共同研究を行っていた素材メーカー、完成車メーカー、総合エレクトロニクスメーカー、精密化学メーカーなど、業界や職種を限定せずに様々な企業のインターンシップに参加しました。

Q2.参加してどんなことを感じましたか?

都市銀行のインターンシップでは、新規事業を提案するグループワークを体験しました。私が参加した中では唯一、文系職向けのプログラムだったため、理系職との雰囲気の違いに驚かされました。参加したことで「やはりモノづくりがしたい」という自分の志向性に改めて気付けました。

プラントエンジニアリング会社は2社のインターンシップに参加しました。1社目では、設計担当、調達担当、建設担当の3チームに分かれ、ブロック玩具を使ってプラント建設の流れを学びました。各チームが別々の部屋で作業を行い、設計図だけで要件を伝達していくワークだったので、口頭に頼らないコミュニケーションの重要性を知ることができました。もう1社では、プラント工事の施工計画を立てる職種向けのプログラムで、プラント設備の一部をどのように輸送し、プラント区画内の正しい位置に配置するかを検討するグループワークを体験しました。過去のプラント建設で実際に使われた設計図を見ることができたほか、一部設備の導入・配置を行うだけでも事前に様々な計算・試算が必要になるなど、理系の知見を活かしたモノづくりの楽しさを感じられました。

Q3.インターンシップに参加して就職活動に役立ったことは?

様々な企業のインターンシップに参加することで、モノづくり業界の構造や仕事の流れを理解できたことが大きかったです。最初は「メーカーに入ればモノづくりができる」と考えていましたが、複数メーカーのインターンシップに参加する中で知ったのは、大手メーカーでは企画などの上流工程だけを担当するケースが多く、設計・開発など、実際に手を使ってモノを作り出す工程については、協力企業に任せてしまうケースが多いことでした。

私としては自分で手を動かすようなモノづくりを仕事にしたいと思っていたので、自分のイメージしているモノづくりに携われるような会社・職種を改めて検討するきっかけになりました。

Q4.これからインターンシップや就職活動を控えている理系学生にアドバイスをお願いします

私のように就職活動をスタートする段階で、行きたい業界・やりたい仕事が明確になっていない方は、可能な限り幅広い業界・企業のインターンシップに参加してみるべきだと思います。様々な業界・企業を知ることで初めて見えてくることもありますし、自分自身の潜在的な志向性に気付くなど、就活に必要な「本質的な軸」を発見するチャンスも広がると思います。

私も今になって振り返ると「IT業界も見ておくべきだった」「企業規模にこだわらず様々な企業を見ておけばよかった」と思うことがあります。とくに本選考までの時間に余裕のある夏のインターンに関しては、企業の規模や名前だけに左右されることなく、多くの会社のインターンシップに挑戦することをオススメしたいですね。

●プロフィール

所 属東京工業大学大学院 工学院 機械系 修士2年
参加したインターンシッププラントエンジニアリング会社、メーカー、都市銀行など