Q1.就職活動はどんなスケジュールでしたか
学部時代からアクチュアリーに興味があり、3年生の時に2社のインターンシップに参加しました。その時の経験から仕事内容が私の希望に合っていると感じたため、アクチュアリーに照準を合わせることに決めました。そして、大学院に進学する直前から本格的に就職活動をスタートしたのです。
修士1年生では、アクチュアリーのインターンシップに合計10社以上参加し、本選考では14社にエントリー。面接を進める中で、目指す社会人像や社風と合っているかどうかで会社を見極めていきました。そして合計5社から内定を獲得し、最終的に東京海上日動に入社を決めて就活を終えたのです。
Q2.志望業界と内定先は
大学に入学したばかりの頃は、漠然と将来は研究の道に進むのだと思っていましたが、次第に企業への就職に気持ちが傾いていきました。その理由としては、一つのことを深く掘り下げるよりも、自分の知識を社会に広く還元していきたいと考えるようになったからです。情報収集する中で、アクチュアリーの仕事は数理的な素養を活かして世の中の人の役に立てると感じ、強い興味を持ちました。
アクチュアリーには生保・損保・年金といった領域がありますが、それぞれに魅力があります。そのため就職活動終盤まで悩みました。最終的に決め手となったのは、会社の雰囲気や社員の印象です。東京海上日動の社員は、数理的な能力が高いことはもちろん、コミュニケーション能力も非常に高く、私が目指したいと思う社会人像そのものだと感じました。インターンシップや面接だけではなく、社員と学生少人数での座談会や、社員と1対1での面談の機会を設けてもらえたため、社風への理解を深めることができました。
Q3.理系ナビのサービスはいかがでしたか
キャリア相談サービスを何度か利用しました。研究室や友人にはアクチュアリー志望の人がおらず、コロナ禍でなかなか就活仲間のネットワークを広げにくい状況の中、当初はどのように就活をすすめればいいのか困惑していました。大学のキャリア相談室も利用してみたのですが、メーカーの情報は充実しているものの、アクチュアリーのように近年増えてきた職種については、まだあまりノウハウの蓄積がありません。
そこで理系ナビに相談してみたところ、アクチュアリーに特化した情報や的確なアドバイスをたくさんいただき、本当に助かりました。
Q4.就職活動で一番苦労したことはなんですか
就活にかける時間の確保が難しかったですね。志望職種を絞り込んでいたとはいえ、インターンシップから本選考まで、想像以上に参加するイベントや準備することが多く、大学の研究との両立は大変でした。そこで、就活と研究のスケジュールをしっかりと決め、メリハリをつけて取り組むようにしていました。
また、コロナ禍でインターンシップも本選考もほぼオンラインだったため、会社の風土を捉えることには非常に苦労しました。東京海上日動をはじめ、社員の方々と面談の場を設けてもらうことで、雰囲気を掴めました。
Q5.これから就活に臨む読者へのアドバイスをお願いします
就活で一番大切だと思うのが、情報収集をしっかり行い、それをもとに事前に準備をしておくことです。しかし理系学生は忙しく、なかなか十分に時間を割くことは難しいでしょう。そこで、頼りになる人とのつながりを周囲に増やしておくことをお勧めします。その時、就活仲間や先輩とのネットワークから得る情報だけでは、個人の体験など主観的な情報に偏りがちです。そこだけに頼らず、大学の就職相談室や理系ナビのような就活支援サービスなど、理系に特化した豊富な情報やノウハウを持つ人や機関に、ぜひ相談してみてください。
●就活プロフィール
就活開始 | 2021年3月 |
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就活終了 | 2022年7月 |
志望業界 | 損保アクチュアリー |
エントリー | 14社 |
面接社数 | 14社 |
内定社数 | 5社 |
内定先 | 東京海上日動火災保険株式会社 |
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