Q1.就職活動はどんなスケジュールでしたか

私が就職活動をスタートしたのは修士1年の6月頃でした。研究室の仲間たちが夏のインターンシップに向けてエントリーシートを作っていると聞き、自分も慌てて書き始めたというのが正直なところです。結局、その夏は2社のインターンシップに参加しましたが、秋以降に改めて自己分析やエントリーシート対策を行いました。冬にも2社のインターンシップに参加し、本選考では電気製品開発メーカー10社にエントリー。最終的には総合電機メーカーへの入社を決め、就職活動を終えました。

Q2.どんな業界や職種を希望しましたか

大学・大学院では機械系の設計・生産分野について学び、研究室ではパーソナルモビリティの新しい制御方法に関する研究に取り組んでいました。就活を始めるまでは、ぼんやりと「学生時代に学んだことを活かせるメーカーで働きたい」と考えていましたが、実際に就活や自己分析を進めていくうちに、「人々の暮らしや自分の生活と関わりの深い電気製品を作りたい」という思いが強くなりました。

また、2、3年先の製品について考えるのではなく、10年、20年先の未来を見据えたモノづくりに取り組む研究職こそが自分のやりたい仕事であることに気付きました。そのため本選考の時点では、研究職として働けるチャンスのあるメーカーに絞って会社を選ぶようにしていました。

Q3.内定先を決めたポイントは

内定先の総合電機メーカーを選んだ理由は、センサーで取得したデータを活用したロボットの自動走行など、自分が学生時代に学んでいた領域に近い分野で研究の仕事ができる環境があったことが大きいです。さらに言えば同社は扱っている製品・サービスの事業領域が広く、ロボットやモビリティ以外の領域でも活躍できる可能性を感じました。また、自分の仕事にやりがいを持って働いている社員さんが多かったことも決め手の一つになりました。

Q4.理系ナビのサービスはいかがでしたか

夏のインターンシップが終わった後の動き方、エントリーシートの書き方、アピールすべきポイントなど、キャリアアドバイザーの方が面談やメールで丁寧かつ具体的にアドバイスしてくれたことが印象に残っています。自己分析に関して悩んでいた際にも、わかりやすい参考書を薦めていただくなど、就活全般に関して手厚くサポートいただけたので非常に助かりました。

Q5.就職活動で一番苦労したことはなんですか

自己分析関連です。ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)、自分の長所、それらを具体的に説明するエピソード探しに苦労しました。ガクチカについては、私は演習に力を入れていたので、その取り組みを素直にアピールする形にしましたが、今では「それで良かった」と思っています。

理系学生は特に、「研究以外アピールできることがない」と焦りがちですが、ガクチカのエピソードを作るためだけに課外活動やアルバイト、ボランティアに注力するのは本末転倒です。研究や勉強に力を入れていたのであれば、そのことをストレートにアピールしたほうが説得力やリアリティが増すのではないでしょうか。

Q6.これから就活に臨む読者へのアドバイスをお願いします

就活の準備を後回しにしないことが大切です。私自身は希望の会社から内定を獲得し、すでに就職活動を終えていますが、「もっと早めに就活を始めていたら別の可能性に出会えたかもしれない」と思うこともあります。研究や勉強と両立できる環境であれば、就活の準備を早めに始めることにデメリットはありません。早め早めの準備を心掛けることで、様々な可能性と出会えるチャンスを広げてほしいと思います。

●就活プロフィール

就活開始2021年6月
就活終了2022年4月
志望業界メーカー(総合電機、家電、重工、自動車)など
エントリー10社
面接社数4社
内定社数4社
内定先大手総合電機メーカー