Q1.就職活動はどんなスケジュールでしたか

修士1年生の6月頃から就職活動をスタートし、第一生命保険と監査法人系コンサルティング企業の夏期インターンシップに参加しました。冬も引き続き第一生命保険の各種セミナーに参加し、3月以降は保険会社をはじめとして、SIer、通信キャリアなど、主に保険・IT業界の会社に絞って本選考にエントリーしました。最終的には第一生命保険(IT・システムコース)の内定を受諾し、修士2年の6月に就職活動を終えています。

Q2.どんな業界や職種を希望しましたか

大学院では細胞の集団運動に関する研究に取り組み、データの収集・分析を経験していたため、業界を問わずデータサイエンス領域に携わる仕事に就きたいと考えていました。また、第一生命保険については、保険加入者の健康データをウェアラブルデバイスなどで計測し、加入者の健康維持を促進するような変動型商品がトレンドとなっていることを知り、保険・ヘルスケア領域でのデータ分析に興味を持つようになりました。そのため、ヘルスケア領域でのデータ分析に携われる保険業界、データサイエンス系のプログラムを設けていたIT業界を中心に検討を進めました。

Q3.内定先を決めたポイントは

第一生命保険に関しては保険業界の中でも早くからヘルスケアやインステック(Insurance×Technology)領域に力を入れていることは知っていましたが、クオンツ&データサイエンティストコースのインターンシップに参加した際に機械学習を用いたポートフォリオの最適化をテーマとしたグループワークに取り組むことができ、社員の方々のデータサイエンスに関する知見の高さに触れられました。社員の印象については、温厚で人当たりがよく、様々な課題に対応できる柔軟さも併せ持っていると感じました。また、インターンシップや選考を通して、同社には様々な部門や子会社があることを知りました。さらに、社員有志が多種多様なテクノロジーについての勉強会を実施するといった取り組みを行っていると聞き、「自分もそんな環境で働いてみたい」と強く興味を惹かれ、IT・システムコースでの入社を決めました。

Q4.就職活動で一番苦労したことはなんですか

修士2年生の5月頃は、多くの企業の面接と研究の中間発表などが重なり、かなり忙しい状況でした。どちらも手を抜くことはできませんし、選考で不合格が続いて落ち込むこともありましたが、そんなときは「この状況の中、よく頑張っているじゃないか」と、自身を鼓舞することでメンタルを整えていました。

Q5.就職活動で大切だと感じたことは

就職活動の面接では、限られた時間の中でお互いを把握しなければなりませんが、自分の研究や学んできたことを説明する際は、つい話が長くなりがちです。そんなとき、私は面接官の様子を見ながら「このまま続けても大丈夫ですか?」と尋ねるようにしていました。また、面接官の質問の意図がわからないときは、素直に聞き直すことも大切だと感じました。

Q6.これから就活に臨む読者へのアドバイスをお願いします

私は自分自身を追い詰めることで力を発揮できるタイプであると自覚していますが、そうではない方もいるでしょう。選考に落ちて気分が沈んだり、就職活動自体に悩んだりした場合は、一度立ち止まって休むことも必要だと思います。就職活動は人生の大事なイベントの一つかもしれませんが、心身が不調になってしまっては意味がありません。まずは自分の体調や気持ちを整えることを優先して、無理のない範囲で進めてみてください。

●就活プロフィール

就活開始2020年6月
就活終了2021年6月
志望業界IT、コンサル、生命保険
エントリー14社
面接社数7社
内定社数1社
内定先第一生命保険株式会社(IT・システムコース)