Q1.就職活動はどんなスケジュールでしたか

修士1年の6月からインターンシップのエントリーを始め、化学、自動車、住宅設備など、様々なメーカーのプログラムに参加しました。秋から冬にかけては自己分析を進めながら自分の就活軸に合った企業のインターンシップや説明会に参加することで本選考にエントリーする会社を決めていき、4月にブリヂストンの内定を承諾して就活を終えました。

Q2.どんな業界や職種を希望しましたか

昨夏の時点では自分の中の就活軸が定まっていませんでしたが、8社のインターンシップに参加したことで、「人々の生活に身近な最終製品を作りたい」「社会全体への価値を提供するという信念を持つ企業で働きたい」という2つの軸が見えてきました。また、私は就職先を決める際には「どんな人と一緒に働けるか」を重視していたので、就活軸に合っていると考えた会社の説明会やイベントには何度も参加し、企業文化や社員の雰囲気を理解しようと心掛けていました。

そのようなスタンスで就職活動を進める中で、特に印象に残ったのがブリヂストンでした。以前は「乗用車用のタイヤをメインで作っている企業」というイメージしかありませんでしたが、説明会に参加したことで、ブリヂストンのタイヤはトラックやバス、農業や鉱山用の特殊車両にも幅広く使われていることを知りました。人々の生活にとって身近な製品であると同時に、様々な産業を支えることで社会全体に価値を提供していると気づき、強く興味を惹かれるようになりました。

Q3.内定先を決めたポイントは

ブリヂストンの冬インターンでは、タイヤのデザインや設計を体験しました。タイヤは素材の影響が大きい製品だと考えていたのですが、溝のデザインや設計によっても同程度の性能向上に貢献できることを知り、化学系以外にも活躍の場があることがわかりました。また、説明会やインターンシップ参加を通して、学生の話をしっかり汲み取ろうとしてくれる社員の真摯な姿勢や優しい人柄にも触れることができました。

入社の決め手となったのは、インターンシップ後に参加した女性向けセミナーです。特に印象に残っているのは、「性別を多様性の一つとしてとらえている」という社員の言葉。女性技術者に「女性だから活躍できた場面はありますか?」と質問したところ、「ブリヂストンでは『女性だから』という観点や性別ごとに役割を求められることはなく、『あなたはどう思うか』という問いかけのもと、一人ひとりの個性を活かすことができる環境が整っている」と答えてくれました。他の会社とは性別に対する発想が根本から違うという点に驚くとともに、このような考え方の企業で働きたいと感じました。

Q4.就職活動で心がけたこと、大切だと感じたことはなんですか

就活は「これだけは譲れない」という会社・仕事選びの軸を持つことで進めやすくなると感じました。私の場合は比較的に抽象的な就活軸だったので、会社選びにも時間がかかりましたが、「これがやりたい」というポジティブな軸、「これだけは避けたい」というネガティブな軸の両方を持っておくと、よりスムーズに会社や仕事を絞り込めると思います。

Q5.これから就活に臨む読者へのアドバイスをお願いします

理系学生は自分の研究内容に近い業界・職種に絞って就活を進める方が多いですが、最初から自分の可能性を狭める必要はありません。自己分析などを通して自分自身を深く理解した上で、視野を広げることが大切だと思います。就活では「専攻」や「女性」ということを意識し過ぎず、自分とマッチする環境を見つけてほしいですね。

●就活プロフィール

就活開始2020年6月
就活終了2021年4月
志望業界メーカー全般
エントリー17社
面接社数10社
内定社数1社
内定先株式会社ブリヂストン