Q1.就職活動はどんなスケジュールでしたか
修士1年の春から、夏インターンシップのエントリーシートの準備を始めました。主にSIerや通信などのIT企業を中心に受けていましたが、データビジネスに強そうだと感じた保険業界も見ていました。インターンシップや会社説明会の段階で、志望企業を絞り込み、本選考にエントリーしたのは3社でした。最終的に、三井住友海上のIT・システムコースと大手SIerの2社から内定をいただき、三井住友海上への入社を決めました。
Q2.志望業界と内定先は
はじめはIT業界だけを見ていましたが、IT技術を社会還元するという視点から、技術のみならずデータビジネスにも興味がありました。今、データ領域で強いのはGAFAですが、他にも大量のデータを保有している業界はないだろうかと調べてみたところ、保険業界に行き着きました。保険業界は現実世界のデータを多数保有しており、データビジネスの可能性を感じられました。中でも損害保険領域は、あらゆる業界と接点があるため保有データの面でも魅力的ですし、「お客様の挑戦を後押しする」という前向きな姿勢に共感したことから、志望度が高まりました。
三井住友海上に入社を決めた理由の半分は、そういったデータビジネスでの可能性を特に感じたこと、もう半分は人柄です。インターンシップや選考では、人事担当が「選考フローのことでも年収のことでも、何でも遠慮せずに聞いて」と、学生に対してオープンな空気を作ってくれました。そして内定後には、配属予定のIT部門の先輩と話をする機会を作ってもらえ、そこでデータビジネスについての考えを社員にぶつけてみたところ、学生の意見だからと軽視することなく、真摯に的確にアドバイスをしてくれました。仕事に対する姿勢や考え方に感銘を受け、「この会社なら、ワクワクしながら働けそうだ」と感じて、入社を決めました。
Q3.就職活動で一番苦労したことはなんですか
“ガクチカ”に苦労する人が多いと聞きますが、私の場合は企業との共同研究やワークショップの運営をする中で、エピソード自体は多く持っていました。ただ、そのエピソードの中でコミュニケーション能力はアピールできるのですが、技術に関する話が不足しているような気がしていたのです。そこで、情報技術系の資格を取得して、コミュニケーション能力だけではなくIT技術も保有していることを印象付けられるようにしました。
Q4.就職活動で大切だと感じたことは
企業分析の段階で、マクロ視点を持つことを心掛けていました。自分が興味のある企業単体を見るだけではなく、取引先などどんな企業や業界とのつながりが深いのか、業界地図などを見て企業の特徴をつかんでいきました。すると、思いもかけない業界とのつながりや、企業概要を見るだけでは読み取れない魅力が見えて視野が広がります。
また、企業説明会には早めに参加した方がいいと思います。私は当初「参加してもしなくても、変わらないだろう」と重要視していなかったのですが、やはり早めに企業や業界の情報に触れて理解を深めておくと、インターンシップに参加した時の理解度が違うと感じました。もっと早くから動いておけばよかったと思っています。
Q5.これから就活に臨む読者へのアドバイスをお願いします
自己分析や業界分析など、就活ではこれまでの学生生活では体験したことのないことが多いはずです。そのなかで不安になったり、選考に通らず落ち込んだりすることもあるでしょう。しかし、自信を失うと負のスパイラルに陥ってしまいます。就活に正解はないので、自己肯定感を強く持って、色んな可能性を探ってほしいですね。
●就活プロフィール
就活開始 | 2020年5月 |
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就活終了 | 2021年4月 |
志望業界 | 損害保険業界、IT業界 |
エントリー | 3社 |
面接社数 | 3社 |
内定社数 | 2社 |
内定先 | 三井住友海上火災保険株式会社(IT・システムコース) |
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