防衛省
専攻を活かせる
- 化学系
- 機械系
- 電気・電子系
- 情報系
- 建築・土木・都市工学系
唯一無二の使命を担う日本の「最後の砦」。技術の力で、平和と独立に貢献。
国際社会は混沌に包まれており、安全保障のフィールドは陸海空に限らず、宇宙・サイバーを始め様々な領域へと拡大している。そのような情勢下で、日本の平和と独立、安全を守り抜く最後の砦が防衛省・自衛隊といえるだろう。日本の防衛は、駐屯地や飛行場などの「防衛施設」や、ミサイル・船舶・航空機などの「防衛装備品」といった物的基盤があってこそ実現される。その物的基盤を支えているのが、理系の専門性を活かして防衛政策に携わる「防衛技官」だ。
防衛省総合職における防衛技官の職種は大きく分けて二つ。自衛隊や在日米軍の活動基盤である防衛施設を対象として政策の企画・立案や建設工事・基地周辺行政などを実施する「施設系技官」と、自衛隊の能力発揮の根幹である様々な防衛装備品の取得や防衛生産・技術基盤の維持・強化に資する政策、諸外国と防衛装備技術協力などを担う「装備系技官」が存在している。
自衛隊の重要性が増す中、施設系技官・装備系技官は自らの専門性を駆使して防衛政策を形にするという経験を重ね、蓄積した知見をもとに前例のない課題にも果敢に挑戦し、解決していくことが期待されている。安全保障という「究極のインフラ」を整備し、日本の平和と独立を守るという唯一無二のフィールドで理系の力を活かしてほしい。


防衛省の募集情報
- 27卒採用 総合職技術系(施設系/装備系)
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理系の知識・素養を活かし、国家安全保障に関わる大規模プロジェクトに参画
- S.N.(氏名非公開)
- 防衛省 整備計画局 提供施設計画官付(施設系)
- 東京理科大学 理工学部 土木工学科 卒
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就職活動の軸と防衛省への入省理由は
学生時代は土木工学を専攻し、研究室では港湾施設の研究に取り組みました。就職活動では「専門知識を活かして大きなことができる仕事」として国家公務員を志望しました。
その後、様々な省庁を見ていた中で、港湾施設や滑走路といった高い専門性を求められる施設やゼロから基地を建設するような大規模なプロジェクトなど幅広い仕事に携われる防衛省に魅力を感じ、入省を決意しました。 -
現在の仕事内容と仕事のやりがいは
現在は米軍普天間飛行場代替施設の建設事業に参画し、海上工事の事業管理を担当しています。土木の専門知識を活かして、工事の実施主体である沖縄防衛局の他、米軍、関係省庁、周辺自治体や地域住民の方々、建設会社など、様々なステークホルダーとの調整業務をしています。
この事業は、政府として、普天間飛行場の一日も早い全面返還を実現し、基地負担の軽減を図るため、全力で取り組んでいるものです。様々な課題やハードルがあるものの、関係者と慎重に協議を重ねていくことで事業が着実に前進していく点にやりがいを感じています。 -
今後のキャリアイメージを教えてください
現在の日本は、戦後最も厳しく複雑な安全保障環境に直面しています。そのため、防衛力の抜本的強化が必要であり、その一つとして施設整備の重要性はより増しており、自衛隊施設の最適化事業などの新しい取組みを次々とスタートさせています。
今後は「日本の安全保障のためにどのような施設整備が必要か」を考え実行する、防衛施設行政の中核を担う存在に成長していきたいです。
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理系の知識・素養を活かし、国家安全保障に関わる大規模プロジェクトに参画
- S.T.(氏名非公開)
- 防衛装備庁 プロジェクト管理部 事業監理官(艦船担当)付 豪州次期汎用フリゲート移転推進室(装備系)
- 京都大学大学院 工学研究科 航空宇宙工学専攻 修了
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現在の仕事内容と仕事のやりがいは
豪州次期汎用フリゲート移転推進室に所属し、国産護衛艦の装備移転プロジェクトに参画しています。海上自衛隊の「もがみ型護衛艦」の能力向上型を豪州政府に対して提案する取り組みで、私は豪州政府への提案内容の企画立案、本案件に係る商務条件の検討を担当しています。
当初は複数の艦艇が候補に挙げられていましたが、日本の提案が豪州政府の評価を得たことで、現在は最終候補二国のうちの一国に残っています。自分が取りまとめた提案で装備移転の実現に近づくことができ、関連省庁や国内関連企業の機運醸成にも貢献できたと感じています。 -
どのような場面で理系の素養が活かせますか
私は航空宇宙工学専攻の出身ですが、国産護衛艦の優位性を提案内容に落とし込む業務の中で、艦艇の設計や技術的な特徴、製造工程の強みなどを把握する際に学生時代の理系としての経験・知識が活きていると感じます。
また、装備系技官として携わることの多い調達制度の企画立案や各種予算の策定では、数理統計のスキルを幅広く活かせています。 -
今後のキャリアイメージを教えてください
安全保障のフィールドは陸・海・空にとどまらず、宇宙・サイバー・AI・量子など、様々な領域に拡大しています。入省以来、航空機のプロジェクト管理や調達制度の企画立案、防衛生産基盤強化法の施行、そして現在の装備移転プロジェクトなど、幅広く業務を経験してきましたが、今後はこれまでに得た知識・経験を活かしつつ、装備品にまつわる様々な領域のプロジェクトに挑戦していきたいです。