Q1.就職活動はどんなスケジュールでしたか
修士1年の4月から就活を始め、サマーインターンシップは7〜9月にかけて複数企業のプログラムに参加しました。学業にも力を入れていて、博士もキャリアとして考えていましたが、時間を見つけては冬のインターンに参加するなど継続して情報収集を行い、3月以降の本選考に臨みました。同年4月に三井住友海上火災保険からアクチュアリーコースで内定を獲得した時点で、納得のいく就活ができたと自信を持って就活を終えました。
Q2.どんな業界や職種を希望しましたか
就活を始めた当初はメーカーの研究職やITコンサル会社をメインに検討していましたが、仲の良い研究室の先輩が金融専門職に就職したのをきっかけに、アクチュアリーへの関心が高まりました。
三井住友海上のアクチュアリーインターンシップでは、多様な専攻の仲間たちとレベルの高い議論ができ、理論を組み合わせて何かを作るという点で研究と近い印象を受けて興味がより高まりました。冬以降、アクチュアリーを第一志望として就活を進めるキッカケになったと感じています。
Q3.内定先を決めたポイントは
夏と秋、複数回のインターンシップ参加で感じられた会社の雰囲気や人柄がマッチした点が大きいです。就職活動では、企業も学生に対して「よく見せよう」と思うものですが、三井住友海上は必要以上に繕わず、真摯な社員の姿勢に、企業としての誠意を感じました。
また、深く調べていく中で、アクチュアリー資格支援が手厚い部分も魅力でした。社内での講座や勉強合宿をはじめ、就業時間の中で勉強に向き合う時間を与えてくれる点などは、他社から転職された社員も口をそろえて評価していたのは印象的でした。さらに、保険商品における自由度の大きさや、自ら商品開発にも携われるクリエイティブな点も、他の業界とはまた違った損保アクチュアリーの魅力だと感じています。
Q4.就職活動で一番苦労したことはなんですか
自分自身が思う「ありたい自分」と、それが会社に評価されるかのギャップに苦労しました。正直でありたい自分の性格もあり、PRしたい部分が、業界や企業によっては評価されないケースもあって、就職活動へのモチベーションが下がる時期もありました。就職活動は企業だけが学生を選ぶのではなく、「学生も企業を選べる」という視点を意識し、真に自分にマッチする企業を見つけられるよう努めました。
Q5.就職活動で大切だと感じたことは
テクニック面だと、説明力を鍛えることです。アクチュアリーという職は、専門外の方に対して料率設定の背景などを説明する機会が多くあります。そのため、伝えたいことを自分が100%理解したうえでプレゼンする場数を踏み、フィードバックを受ける機会を増やすことを意識していました。
マインド面では、楽観的な考え方も大切です。選考結果に一喜一憂せず、「最終的にどうにかなる」、「こちらも企業を選べる」という気持ちでいました。そうすることで面接でも緊張しすぎず、対等な コミュニケーションにつながりました。
Q6.これから就活に臨む読者へのアドバイスをお願いします
私は学業が忙しかったとはいえ、「もっと色んなインターンに参加すればよかった」という後悔があります。時間が進むほど選択肢が狭まってくるので、ぜひ早くから様々なインターンやイベントに参加し、自分に合う業界や職種を見つけてください。
就職活動はテクニックだけではなく、マインドとしての向き不向きもあると思います。周りに流されすぎず、「ありたい自分」をしっかり持つことが大事です。皆さんにとって、自分とマッチした企業に出会えることを応援しています。
●就活プロフィール
就活開始 | 2023年6月 |
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就活終了 | 2024年4月 |
志望業界 | 金融、コンサル、IT |
エントリー | 7社 |
面接社数 | 4社 |
内定社数 | 1社 |
内定先 | 三井住友海上火災保険株式会社(アクチュアリーコース) |
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