Q1.就職活動はどんなスケジュールでしたか
修士1年の6月頃から業界研究を始めました。7月中旬からインターンシップの選考対策を行い、選考を通過した3社のインターンシップに参加しました。秋から冬にかけては大学院での研究活動に注力しつつ、情報を集めていく中で興味を持った電子部品メーカーを軸に本選考を進めました。最終的には村田製作所の内定を承諾し、就活を終えました。
Q2.どんな業界や職種を希望しましたか
当初は、今まで培ってきた理系の素養や機械系の知見が活かせるメーカー全般を志望していましたが、一口にメーカーといっても様々な分野があるため、「どのようなメーカーで働くか」を絞り込むまでに時間がかかりました。
大学院では金属材料に関する研究に取り組んでいたこともあり、最初のうちは製鉄メーカーや重工メーカーなども検討し、インターンシップにも参加しましたが、次第に私自身が「エンドユーザーとの距離が近い製品を作りたい」という志向を持っていることに気づいたのです。
以降は家電メーカーなども選択肢に加えつつ、最終的には経済新聞などでも話題にされることが多く、世界の産業全体に大きな影響力を持っている電子部品メーカーに絞り込んでいきました。半導体などの電子部品はスマートフォンや自動車など、様々な最終製品に組み込まれているため、エンドユーザーを意識したモノづくりができるだろうと考えたのです。
Q3.内定先を決めたポイントは
複数のメーカーから内定をいただけたこともあり、かなり悩みました。最終的に、業績の安定性、事業の将来性なども考慮した上で自分の肌に合った社風があると感じた村田製作所を選びました。
若手社員の育成を重視する同社の姿勢に共感できたほか、選考全般を通じて「自分の意見をしっかり聞いてくれる」という印象を受けたことも大きなポイントの一つになりました。
Q4.理系ナビのサービスはいかがでしたか
友人から勧められ、理系ナビのキャリア相談を利用していました。志望メーカーの分野を絞りきれていない時期でしたが、「まだまだ焦る時期ではないので、学会を調査するなどして様々な業界に視野を広げてみてください」と非常に有用なアドバイスをもらえました。結果として電子部品メーカーの魅力に気づくこともできたので、相談してよかったと思います。
Q5.就職活動で一番苦労したことはなんですか
自分を表現することに慣れていなかったため、最初のうちは面接で緊張することが多かったですね。それを克服するために「これまでの人生でどのようなことを考え、どのような選択をしてきたのか」という自己分析をしっかり行い、面接でも「ブレない自分らしさ」をアピールするための事前準備に力を入れていました。
Q6.就職活動で大切だと感じたことは
自分一人だけで考えず、他人の意見を取り入れることが大切だと思います。私の場合は友人や家族、さらには理系ナビのキャリア相談など、様々な方の意見やアドバイスを参考にしながら就職活動を進めていきました。コロナ禍での就活だったので対面で人と会う機会は限られていましたが、オンラインで友人と模擬面接を行うなど、難しい状況の中でも互いに協力し、励まし合うことができました。
Q7.これから就活に臨む読者へのアドバイスをお願いします
周りの人と情報を共有することは大切ですが、適度な距離感を保ち、焦らずに自分のペースで進めていくことをお勧めします。また、私は村田製作所のインターンシップ選考に落ちてしまいましたが、本選考では内定を獲得できました。「インターンシップに落ちても本選考を諦める必要はない」ということも知ってほしいですね。
●就活プロフィール
就活開始 | 2020年6月 |
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就活終了 | 2021年4月 |
志望業界 | メーカー(重工・製鉄・家電・電子部品など) |
エントリー | 17社 |
面接社数 | 14社 |
内定社数 | 5社 |
内定先 | 株式会社村田製作所 |
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