Q1.就職活動はどんなスケジュールでしたか

修士1年の5月頃に就職サイトへ登録し、インターンシップ情報の収集や合同説明会への参加を始めました。夏には2社の長期インターンに参加しましたが、秋から冬にかけては研究も忙しくなったため、複数業界の1dayインターンに参加しました。様々な企業を検討した上で8社の本選考にエントリーし、最終的に内定をいただいたソニーへの入社を決めました。

Q2.どんな業界や職種を希望しましたか

大学院では農業ロボットや生活支援ロボットの研究に取り組んでおり、将来はロボットをはじめとする技術の社会実装や社会課題の解決に携われる仕事に就きたいと考えていました。私の研究室はメーカーへの就職実績が豊富だったこともあり、メーカーに関する情報が入りやすい状況でしたが、最初は情報の入りにくい他業界から検討した方が良いと考え、夏は経済産業省やITコンサルのインターンに参加しました。

どちらのインターンでも得られるものは多かったのですが、改めて「自分はもっと技術寄りの仕事やロボットに直接関わる仕事がしたい」ということに気づきました。

さらに幅広い業界へと視野を広げるために、冬はロボットに関連のある自動車メーカーやエレクトロニクスメーカー、5Gでロボットを動かす取り組みを進めている通信キャリア、ロボットを警備に活かそうとしている警備業界、技術に特化した仕事ができそうな国立研究開発法人などの1dayインターンやイベントに参加しました。その中で最も興味を惹かれた企業がソニーだったのです。

Q3.内定先を決めたポイントは

ソニーのショールームを見学した際に様々なプロダクトを見て、「人々を感動させるソニーのプロダクトは凄い」と感じました。私は常々ロボットの社会実装に取り組みたいと考えていましたが、そのためには多くの人が「使ってみたい、触ってみたい」と感じるソニーのようなプロダクトでなければならないと思ったのです。

また、ソニーではジョブマッチングといった社員と直接会話が出来る機会が設けられていたので、その機会を通じて自分のやりたいことを具体的に伝えることができ、自分の志向していた「様々な分野の技術を組み合わせたプロダクトづくりができる」と感じたことも決め手となりました。 加えてソニーでは、「女性だから」と特別扱いするわけではなく、国籍や性別など、多様性の中の一つとして女性の活躍を推進しており、そのような会社のスタンスにも共感できました。

Q4.就職活動で心がけたこと、大切だと感じたことはなんですか

就活と研究を両立するためにも効率的に就活を進めることが大切だと思いました。私の場合、インターンや説明会に関しても「何のために参加するのか」という目的を明確にしてからエントリーすることを心がけていました。たとえば「今回のインターンでは外資系の社風が自分に合うか確認しよう」「この説明会では業界の特色を見極めよう」といった目標を設定しておくことで、同じ業界や同じタイプの企業のインターンに何度も参加する必要がなくなり、 幅広い業界や職種に対して視野 を広げるための時間を確保できました。

Q5.これから就活に臨む読者へのアドバイスをお願いします

就活中は多くの社会人の方々と話ができる貴重な機会が得られます。自分が将来やりたい仕事に関連する業界や会社の人たちの話を聞いておけば、たとえその会社に入らなかったとしても後々役に立つと思います。将来のことも考えながら楽しんで就活を進めてみてください。

●就活プロフィール

就活開始2019年5月
就活終了2020年6月
志望業界メーカー、官公庁、ITコンサル
エントリー8社
面接社数8社
内定社数3社
内定先ソニー株式会社