Q1.就職活動はどんなスケジュールでしたか

修士1年の5月から合同イベントに参加し、7月から複数のインターンシップに参加しました。10月にはコンサルティングファームから内定を貰いましたが、その後も就活を継続。インターンシップで出会った不動産のベンチャー企業に入社するかどうか悩みましたが、11月に京セラを第一志望にすることを決め、内定を獲得した時点で就活を終えました。

Q2.志望業界と内定先は

当初は漠然とコンサルに関心を持っていましたが、本格的に就活を開始してからは幅広い業界を検討しました。特定の業界に絞るというよりも、研究の世界から飛び出して新しいことに挑戦したいという気持ちが強く、さらにはコミュニケーション力やマネジメント力を生かせる仕事がしたいという考えから、文系職とされる業界も積極的に見ていきました。結果的に私が検討した企業を挙げると、不動産ベンチャー、コンサル、小売、技術コンサル、化学メーカーなど多岐にわたります。特に不動産ベンチャーについては、ビジネスモデルや企業風土が自分の求める条件を満たしており、最後まで悩みました。

最終的に京セラを選んだ理由は、チームで計測や解析に取り組んだインターンシップが非常に面白く、自由闊達な風土がとても魅力的だったからです。さらには自分の生きた痕跡としての製品づくりに取り組めること、思考力の高い社員の方々が多かったこと、若手のうちからプロジェクトリーダーを任される環境など、自分にとって100点満点の会社でした。

Q3.就職活動で大切だと感じたことは

自分の可能性を狭めないことです。私の志望企業を見ていただければわかると思いますが、専攻を活かすことにこだわらず、先入観を抜きにして多くの企業を見ていきました。また、会社説明会や選考で出会う人事の方は、当然ながら基本的に自社の良い点をアピールします。そうした中で、自分の求める条件と合致する会社かどうかを見極められるよう、質問の内容や仕方には気を付けて就活に取り組むことが大切だと感じました。

Q4.就職活動で一番苦労したことはなんですか

サークル幹部や学生団体代表など、リーダー経験やプレゼン力といった適応力をもたらす汎用性の高いスキルを持っていたため、選択の幅は少なくありませんでした。その分、選択肢に目を向けた際に、自分に合った会社を選ぶのには非常に苦労しました。将来、自分がどのような環境で、どのような働き方をしたいのかをひたすら考え抜いた結果、会社の成長性や正直さ、優秀な人材の多さ、20代でマネジメントを任される環境、ワークライフバランスといった条件が自分の中で定まってきて、最終的には後悔のない会社選びができたと感じています。

Q5.これから就活に臨む読者へのアドバイスをお願いします

就活においては、会社から一方的に「選ばれる」いう感覚から脱却すべきだと思います。誰もが何がしかの“強み”や“個性”があり、会社から「選ばれる」資質を持っているはずです。それを理解したうえで「選ぶ」視点にも立つことで、自分とマッチする会社と出会えるのではないでしょ うか。

それとも関連しますが、就活はいろいろな会社が社内の様子を見せてくれる貴重な時間でもあります。自分が選ばれるかどうかということに固執しないで、とにかく就活を楽しんでください。就活というチャンスを楽しみ、こちらが会社を「選ぶ」という気持ちも持つことで、会社も就活生も望む出会いのチャンスをつかめるはず です。

●就活プロフィール

就活開始2019年5月
就活終了2019年12月
志望業界メーカー、コンサルなど
エントリー3社
面接社数3社
内定社数2社
内定先京セラ株式会社(技術コース)