Q1.就職活動はどんなスケジュールでしたか

学部3年生の夏に金融業界とIT業界のインターンシップや合同説明会に参加しましたが、秋以降は研究が忙しくなり、就活をやむなく一時中断。ほとんどの時間を研究の実験等に費やしていました。年明けから就職活動を再開して数社のインターンシップに参加した後、3月から本格化、金融業界を中心に幅広くにエントリーを行い、最終的には第一生命保険のほか、クレジットカード会社、銀行、ファイナンスリース会社などから内定を獲得しました。

Q2.志望業界と内定先は

親類が金融関係に勤めており、昔から金融業界に興味を持っていました。特にフィンテックやインステックといった「金融×IT」の分野は、今後重要性が高まっていくうえに、私の専攻を活かすこともできると考えました。IT業界よりも、ITを活用する側である金融業界の方がより大きな変化を体験できることが見込まれ、また様々な分野にチャレンジできると思い金融業界を第一志望にしました。

会社選びにおいて重視した点は、事業規模の大きさと、誠実な会社であるかどうかです。入社後の仕事の幅を考えると、事業規模の大きな会社の方がチャンスは多いかもしれないと考えました。また、ITに注力する金融業界の会社には幅広くエントリーしましたが、中でも保険会社は一人ひとりの人生に寄り添えるという点が魅力に映り、特に第一生命は選考中に学生に対して細かく気配りをし、学生に寄り添ってくれたと感じたため、顧客に対しても誠実な会社に違いないと考えて入社を決めました。

Q3.就職活動で大切だと感じたことは

インターンシップには積極的に取り組んだ方がいいと思います。私は研究が忙しかったこともあり、正直なところ、最初は研究以外の視点にも触れてみようという軽い気持ちで参加しました。当時は「金融×IT」といっても、漠然と「面白そうだ」と感じていただけでしたが、インターンシップを通じて金融業界のデジタル分野の成長性や、どのような分野でIT人材を必要としているのかを知ることができ、期待感と志望度が大きく高まりました。

Q4.就職活動で一番苦労したことはなんですか

面接での自分の見せ方には苦労しました。自分が思っていることを言葉にしても、面接官によって受け取り方は違います。自分に合いそうな会社だと思っていても、伝え方が悪かったせいか選考を通過しなかったこともありました。しかし、いろいろな面接官に会ううちに、「この伝え方であれば全員が同じ解釈をする、自分の想いが伝えられる」といったことがわかってきて、面接がうまくいくようになったと感じました。自己分析も同様で、自分だけでなく、いろいろな人と関わりながら客観的に見直していくことで、より良い自己分析ができると思います。

Q5.これから就活に臨む読者へのアドバイスをお願いします

就活では「やりたいことを見つけなさい」とよく言われますが、私は必ずしも正解だとは思いません。これから社会は環境・社会環境の変化によって大きく変わり、会社の方針転換などで、「やりたいこと」ができなくなる可能性もあります。そう考えれば、そもそもいろいろなことにチャレンジできる会社や、変化に対応できる会社を選ぶ方が正しいとも言えるでしょう。会社選びで重要なのは、自分が何を重視するかです。「何か大きな仕事がしたい」、「社会貢献性の高い仕事がいい」、「給料や福利厚生が重要」でも何でも構わないので、しっかりと自己分析した上で会社を見極めてください。

仮に志望企業から内定をもらえなくても、それが就活の失敗を意味するわけではありません。絶対に失敗できないと自分を追い詰めると、ストレスが溜まったり、面接で過剰に緊張してしまうこともあります。失敗してもどうにかなるという気持ちで就活に臨むと、いい結果に結びつくと思います。

●就活プロフィール

就活開始2019年6月
就活終了2020年6月
志望業界金融、IT
エントリー35社
面接社数27社
内定社数4社
内定先第一生命保険株式会社(IT・システムコース)