理系のためのインターンシップガイド

理系学生に人気、おすすめのインターンシップとは?そもそも理系はインターンに行くべき?理系のインターンシップにまつわる疑問について解説します。


Q1.そもそも理系はインターンシップに行くべき?参加のメリットは?

研究や課題で毎日忙しいという理系学生は多く、「インターンシップに行くべきか」「参加するメリットはあるのか」迷っている方は少なくないかもしれません。しかしながら、就活を終えた理系の先輩達にインターンシップの参加経験を聞いたところ、89%が「インターンシップの参加経験がある」と回答(理系ナビ2019会員への調査)しています。

インターンシップに参加する大きなメリットは、「自分の適性・志向性と、企業/仕事とのマッチングを図れる」という点です。インターンシップに参加した理系学生からも、「志望業界への理解を深められ、志望度が上がった」「仕事内容に加え、会社風土や社員について肌で感じることができた」といった声が聞こえてきます。

若手社会人の離職率は学生の売り手市場といわれる昨今でも高止まりしており、せっかく志望企業に入社しても早期退職してしまう方は少なくありません。「自分はどんな仕事/会社に適性があるのか」を見極めるうえで、“実体験”以上の判断材料はありません。もっと言えば、インターンシップの仕事体験を通じて仕事に対する価値観や考え方が醸成されたり、変化するケースもあるでしょう。「仕事を通じて何を実現したいのか」「働く上で何を大切にしたいのか」インターンシップでしっかり見極めることで、長期的に活躍できる場所を見つけられる可能性は高まるはずです。

また、インターンシップへの参加で得られる、就職活動本番におけるアドバンテージも少なくありません。インターンシップに参加することでその後の採用選考の情報を得やすくなったり、本選考でのプラス評価につながるケースもあります。一部では、インターンシップ参加が新卒採用選考への参加条件となっている企業もあります。その他にも、インターンシップに参加することで、仕事や会社に対する理解は一層深まり、本選考の際の志望動機や自己PRを書く際に非常に有利になるでしょう。インターンシップの選考で面接やエントリーシート対策を行うことで、本番前のトレーニングにもなります。

ここまで紹介したように、インターンシップの参加には多くのメリットがあります。就職活動に取り組むことを決めている方はもちろん、進学と就職で迷っている方も、インターンシップへの参加を考えてみてはいかがでしょうか。


≪インターンシップ参加のメリット≫

  1. 企業や仕事との適性を図れ、長期的に活躍できる環境を見極めやすくなる
  2. 社会で求められるスキルや知識などを知れ、学生のうちにやるべきことが明確になる
  3. 参加企業と早期に接点を持つことで、本選考やイベントの情報を得やすくなる
  4. インターンシップ参加が採用選考時のプラス評価や、応募条件になる企業も
  5. 就職活動本番までに面接やES作成の経験を積むことができる

Q2.理系に人気・おすすめのインターンシップは?どんなプログラムを選べばいい?

最もおすすめななのは、志望企業(業界・職種)の長期インターンシップに参加することです。なぜ、長期インターンシップかというと、1週間以上のプログラムであれば実際の職場に配属され、現役社員とともに業務(課題)に取り組めるケースが多いからです。1日から数日程度の短期インターンシップでは、インターンシップ用のワークショップやセミナー形式でのプログラムも多く、実際の職場で業務体験を積むことができないケースもあるので、「リアルな職場・仕事を知る」というインターンシップ本来の目的を達成するのであれば長期インターンシップをおすすめします。とはいえ、スケジュール調整が難しかったり、多くの企業や職種を見たいといった場合は、複数の短期インターンシップに参加するのも一案です。

理系学生に人気がある職種(コース)には、研究職や技術系のインターンシップです。しかしながら、研究職のインターンシップは実施件数が少ないうえに、専攻領域や研究テーマとのマッチングが求められることもあり、参加のハードルは比較的高いといえるでしょう。参加するためには事前に情報収集や選考対策を十分に行う必要があります。一方でITエンジニア系のインターンシップは、一定のITスキル・知識を求められるプログラムもあるものの、実施企業は比較的多いです。その他では、金融業界やコンサル業界など、“文系就職”といわれる業界・企業のインターンシップは実施回数やプログラムの種類が豊富な企業も多いので興味のある方はチェックしてみてください。

理系ナビ会員を対象に実際に参加したインターンシップを聞いたところ、理系の専門性が活かせるメーカーやIT業界に加え、数理能力を活かせる金融業界の専門職(アクチュアリーやクオンツなど)や論理的思考力を期待されるコンサルティング業界などのインターンシップに参加している理系学生が見られました。


≪理系ナビ会員の先輩たちがインターンシップ参加した企業≫

メーカー 日立製作所、トヨタ自動車、パナソニック、三菱重工、ソニー、花王、サントリー、新日鐵住金、日揮、住友化学
IT/情報通信 野村総合研究所(NRI)、NTTデータ、新日鐵住金ソリューションズ、ソフトバンク
金融/コンサル 野村證券、大和証券、第一生命、日本生命、ボストンコンサルティンググループ
その他 東京メトロ、中部電力、大阪ガス、日本放送協会、経済産業省

Q3.インターンシップには、いつ参加すればいい?(参加学年や開催時期について)

インターンシップの実施件数が多く、参加しやすいのは就活が本格化する前年の夏(学部3年、修士1年など)のタイミングで開催される「サマーインターンシップ(7~9月頃)」です。近年は秋から冬、春に実施する「オータムインターンシップ」「ウインターインターンシップ」「スプリングインターンシップ」を開催する企業も増えてきましたが、開催件数が最も多く、プログラムの選択肢が豊富なのはやはり「サマーインターンシップ」となっています。

理系学生としても、就活が本格化する前年(学部3年、修士1年など)の夏休み時期は比較的余裕がある方も多いでしょうから、この時期での参加がおすすめです。実際、先輩の理系学生にインターンシップ参加時期を聞いたところ、サマーインターンシップ(7-9月)での参加が71%と圧倒的となっています。もちろん、留学や学会の参加など、個別の事情があってサマーインターンシップへの参加が難しいという方は、自身のスケジュールを踏まえて、参加可能な時期のインターンシップを探してみてください。夏以外でも、様々な企業がインターンを実施しているのでチェックしてみてはいかがでしょうか。

インターンシップは就活を翌年に控えた学部3年や修士1年の学生を対象として実施されることが多いですが、“全学年対象”で受け付けているプログラムもあります。ただ、全学年対象でも就活を間近に控えている学部3年や修士1年の参加が優先されるケースもあるので対象年次以外の学生は参加条件をよく確認することが必要です。また、全学年対象を対象として通年で長期インターンシップを募集しているプログラムもありますが、数カ月単位での参加が前提となるプログラムが多いため、多忙な理系学生にとってはスケジュールの調整が難しいかもしれません。


まとめ

就活が本格化する前年の夏(学部3年や修士1年)に実施されるサマーインターンシップ(長期/短期)が実施件数も多く、比較的参加しやすい。その他にも、秋から春にかけて実施されるインターンシップや全学年対象で随時募集しているプログラムもあるので、自身の都合を考慮してチェックしてみてください。