≪研究職≫理系の仕事・職種研究

理系の仕事・職種研究 ≪研究職≫

研究職の具体的な仕事内容や業務のやりがい、新卒採用で求められる応募資格(学部・専攻など)や採用実績のある企業などを解説します。理系が活躍できる研究職の魅力とは。


基礎研究と応用研究の仕事内容とは

研究職は、研究を通じて得られた技術・ノウハウを活かして新しい製品・サービスを開発する職種です。手がける研究は大きく分けると「基礎研究」と「応用研究」があります。「基礎研究」では、5〜10年先の実用化を見据えた先進的な技術開発に取り組むことで、新たなビジネスの種を生み出すことが目的となり、企業によっては大学や公的機関などと連携し、産学あるいは産学官共同でプロジェクトを進めているケースも少なくありません。一方、「応用研究」は基礎研究成果の活用や既存製品の品質・性能の向上を目指すための研究が中心となり、具体的な製品・サービスを世の中に送り出すことがミッションとなります。


民間企業と大学における研究の違い

民間企業の研究と大学における研究の最大の違いは、実用化、ビジネス化の視点が強く求められる点にあり、クライアントやユーザーのニーズはもちろん、コストと納期を強く意識してプロジェクトを進めていく必要があります。特に近年では研究開発予算を削減している企業が少なくないため、研究テーマを絞り込んだり、比較的短期間で成果を上げることが求められる傾向にあります。そのような状況下でも研究開発に力を入れている企業を見極める手法の一つは、売上に占める研究開発費の割合を確認するというやり方があります。また、社員の論文発表や学会への参加など、アカデミックな活動を推進している企業は研究開発にコストをかけているケースが多く、事業戦略上において研究開発を重視している可能性が高いといえるでしょう。


研究職の仕事のやりがい

研究職の仕事のやりがいは、自らの研究成果によって前例のない製品を生み出し、時には企業のビジネスそのものを左右するような大きな仕事ができる点にあります。研究期間が短期間化しているといっても、多くの場合、研究成果が製品・サービスに結実して世に出るまでには数年単位の時間がかかるため、粘り強く研究を続けていく根気強さが不可欠です。加えてゼロからイチを生み出すひらめき、常に最新の情報を学び続けられる継続学習力・吸収力を持った人にお勧めの仕事といえるでしょう。


研究職に求められる専攻・スキル・知識

研究職に求められるのは理系各領域の高度な専門性です。企業の製品・サービスに関連性のある領域を専攻している学生が求められており、新卒採用の応募資格として修士・博士以上を設定している企業が一般的です。理系学生の就職先として人気の高い研究職ですが、メーカー各社の採用人数はそれほど多くなく、就職に強いといわれる理系学生でも容易に内定を獲得できるわけではありません。

学部・学科別に見てみると、機械、電気製品を扱う企業では工学系専攻が中心、食品、化粧品、医薬品メーカーでは化学系、生物系、薬学系専攻の出身者が多い傾向があるものの、昨今では各企業で事業の多様化・複合化が進んでおり、総合電機メーカーで農学系の専門知識を求めていたり、精密機器メーカーが生物・医薬系の基礎研究をしていたりすることもあるなど、意外なフィールドで活躍できるチャンスも増えてきています。

また、企業によって差があるものの研究職における英語力の重要性はますます増加傾向にあります。海外拠点と英会話でのコミュニケーションや、海外の特許資料や論文からの情報収集など日常業務で英語力が必要になることが多いため、TOEICの点数や英語論文の読解力など、選考時に英語力を重視する企業が少なくありません。


研究職において出身者が多い学部学科

機械・電気系のメーカーで研究職として活躍しているのは、機械・電気・電子など工学系専攻の理系出身者が中心となっています。情報系の企業では情報系、機械・電気系の専攻出身者、食品・化粧品・医薬品メーカーでは化学系、生物系、薬学系などの専攻出身者が活躍しています。

研究職の採用実績がある企業

株式会社日立製作所、パナソニック株式会社、トヨタ自動車株式会社、サントリーホールディングス株式会社、中外製薬株式会社、東レ株式会社、富士フイルム株式会社、キヤノン株式会社、株式会社IHI、三菱電機株式会社、住友電気工業株式会社、ジョンソン・エンド・ジョンソン、アサヒビール株式会社、京セラ株式会社、積水化学工業株式会社、ソニーグループ、大日本印刷株式会社、日清食品グループ ほか多数

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