Q1.就職活動はどんなスケジュールでしたか

データを活用する仕事に興味があり、大学院に進学する前からデータサイエンティストを希望していました。修士1年の夏から理系ナビなどを活用して専門職のインターンシップを探しコンサルティングファームやデータ分析専門会社、データ分析に力を入れている金融会社など、冬季も含めて計8社のインターンに参加。その後、データサイエンスという軸から複数の業界にエントリーし、銀行や損害保険会社から内定を獲得して2020年6月に就活を終えました。

Q2.志望業界と内定先は

データ分析の仕事に就きたいという考えは一貫していたのですが、志望業界は絞っていませんでした。そのため、当初は、コンサルやシステムインテグレータ、データ分析専門企業のほか、食品や日用品メーカーのデータサイエンス職など金融業界以外にもエントリーしています。

最終的に三井住友海上を選んだのは、総合職コースの4dayインターンシップなどを通じて社風や企業の強みを理解できたことが大きかったですね。また、仕事内容についても、多くのデータを扱える点に魅力を感じました。損害保険業界は社会貢献性の高さという点においても魅力的ですが、それ以上にデータサイエンスの観点からも魅力的な業界だと思えました。

また、三井住友海上の新卒募集では私の代から初めてデータサイエンス等に特化したスペシャリストコースが設立されたので、より成長できる環境があると考えました。データサイエンティストのキャリアとしてデータ分析専門企業で技術を磨くという道もありましたが、私はデータ分析だけでなくビジネスに活かすところまで携わりたいと考えていたため、事業会社を選ぶことにしました。

Q3.就職活動で大切だと感じたことは

私の場合はインターンを通じて自信を得たことが大きな糧になりました。研究室では理論寄りの研究を行っていたため、インターンに参加する前は自分の学んできたことが社会で活かせるのか不安もありました。ですが、インターンでは自分の力が通用することを確信できただけでなく、データ解析の結果をビジネスに活かす楽しさも知れました。

面接では自信を持って話すことが大切です。本心から「その仕事がやりたい」と言えるかどうか、面接では自信の有無が大きな差となります。私はもとからデータサイエンティストを志望していたとはいえ、インターンの経験がなければ自信を持って志望動機を語ることは難しかったかもしれません。

インターンに参加して「この仕事はちょっと違う」と感じたとしても、それは今後の会社選びで有益な判断軸になるはずです。その意味でもインターンに参加しておいて損はありません。

Q4.就職活動で一番苦労したことはなんですか

どの業界でも聞かれる質問ですが、「学生時代に力を入れてきたこと」に対する回答には悩みました。就活が始まってから準備できるような性質のものではないため、今まで自分がやってきたことを振り返り、取捨選択していきました。

また、まったく同じ話をすべての企業にしても、伝えたいことは伝わりません。私は企業研究をしっかりと行った上で、各社の社風に合った内容を選択して回答できるように意識していました。

Q5.これから就活に臨む読者へのアドバイスをお願いします

準備と情報収集はしっかりと行いましょう。エントリーシートを書く前に企業の事業内容について調べておくのは最低ラインとして、さらに周りと差をつけるためには、企業の社風や求める人物像まで調べておくべきです。

就職は今後の人生を数十年にわたって左右しうる大きな決断です。少しでも興味を持った業界や会社は徹底的に調べるなど全力を尽くしてください。後悔しないよう、妥協せずに就活に取り組んでほしいですね。

●就活プロフィール

就活開始2019年8月
就活終了2020年6月
志望業界データサイエンティスト(金融、メーカーなど)
エントリー12社
面接社数10社
内定社数3社
内定先三井住友海上火災保険株式会社