Q1.参加したインターンシップについて教えてください
就職活動を始めた当初はコンサルタント職に興味があり、コンサルティングファームのインターンシップに参加しました。一方、大学院ではインダストリアル・エンジニアリングの研究室に所属し、製造業の生産性向上・システム設計などについて研究していたので、自分の研究内容をダイレクトに活かせるメーカーも受けてみようと思い、ユニリーバのサプライチェーン職のインターンシップにも参加しました。
ユニリーバ独自のサプライチェーンを学ぶ講義から始まり、需要・供給予測、調達・購買、工場における生産、物流といった各工程のワークショップを約2週間かけて行いました。インターンは職種別に分かれており、サプライチェーンの参加者は8名。参加者同士はもちろん社員との距離も近く、コミュニケーションが取りやすい環境でした。
Q2.参加してどんなことを感じましたか?
ユニリーバのインターンでは、企業におけるサプライチェーンのリアルな仕組みに触れられ、貴重な体験ができました。また、ワークショップのフィードバックを含め、社員とコミュニケーションを取る機会が多かったため、会社の文化や雰囲気を知ることもできました。
たとえばユニリーバには「社員一人ひとりのアイデンティティを尊重する」というカルチャーが根付いているせいか、フレンドリーで話しやすく、余裕を持っていきいきと働いている社員が多いという印象を受けました。
その他にも、多くの社員が様々な場面で「サステナビリティ(持続可能性)」について言及されていたことも印象に残っています。社会に貢献しながらビジネスを成長させていくという同社の方針が、言葉だけではなく社員一人ひとりにしっかり浸透しており、各自が個性を発揮しながらも同じ方向を向いて働いている「一体感」を感じられました。
Q3.インターンシップに参加して就職活動に役立ったことは?
インターンシップに参加するまでは、私が企業を選ぶ際に重視していたのは“仕事内容”だけで、「どのような環境で働くのか」については、ほとんど考えが及んでいませんでした。“働く環境”も重要であると感じたのは、ユニリーバのインターンシップに参加したことが大きかったと思います。
同社はリモートワークや時差出勤の導入なども含め、一人ひとりがベストパフォーマンスを発揮できるような環境・制度作りに力を入れていることが感じられました。
同社のインターンシップを通じ、「良い仕事をするためには、良い環境が必要である」と考えるようになり、以降の就職活動では会社選びの軸として重視するようになりました。
Q4.これからインターンシップや就職活動を控えている理系学生にアドバイスをお願いします
就活サイトや口コミで情報を集めることも大切ですが、インターンシップに参加しなければ見えてこない情報も少なくありません。また、同じ業界、同じ職種であっても会社によって内容が大きく異なることもあります。自分で実際に足を運び、様々な経験ができるインターンシップは、鮮度の高い企業情報を得るための貴重な機会になると思います。
私もインターンシップに参加しなければ、コンサルタント以外の道を考えることはなかったと思います。選考も楽ではありませんし、時間も体力も必要になりますが、就職活動は長い人生の中でも重要なイベントです。ぜひ、できるだけ多くのインターンシップに参加して、自分の感覚に合致した会社を選んでみてください。
●プロフィール
所 属 | 慶應義塾大学大学院 理工学研究科 開放環境科学専攻 修士2年 |
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参加したインターンシップ | ユニリーバ・ジャパンホールディングス株式会社(サプライチェーン職) |
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