WEB系エンジニアの具体的な仕事内容や業務のやりがい、新卒採用で求められる応募資格(学部・専攻など)や採用実績のある企業などを解説します。理系が活躍できるWEB系エンジニアの魅力とは。
WEB系エンジニアの仕事内容とは
WEBシステムやWEBサービス、モバイルサイト、 スマートフォンアプリなどを開発するWEB系エンジニアは、ショッピングサイトや動画配信サイトといった様々なWEBサービスの発展に伴い、多くの場面でニーズが高まっている職種です。WEB系エンジニアの業務はデザインやアニメーションといったユーザーから見える部分を作るフロントエンド(クライアントサイド)開発と、サーバーと連携した処理を行うなどユーザーからは見えない部分を作るバックエンド(サーバーサイド)開発に分かれており、フロントエンドエンジニア、バックエンドエンジニアといった職種に分けて募集を行っている企業もあります。
また、ほとんどのWEBサービスはユーザーの反応を受けてサービス改良を続けていくため、リリース後の運用業務も重要視されます。そのため、規模の大きなサービスでは、運用業務や機能追加・カスタマイズなどを専門に担当する運用エンジニアというポジションが設けられているケースもあります。
開発スピードが速く、様々な経験を積めるWEB系エンジニア
法人向けの基幹システムなどは、規模によっては数百人から数千人の人員が関わり、リリースまで数年におよぶ場合もあります。一方、WEB系の開発案件は10名程度の人員で進められることも珍しくなく、スマートフォンアプリなどは企画の立ち上げから2、3カ月でリリースされるケースもあります。また、開発スピードを重視するため、開発途中の仕様・設計変更を前提としてエンジニア自身が完成イメージを考えながらプログラムを作り、何か問題があればその都度変更を加えていくアジャイル開発という手法で進められるプロジェクトも少なくありません。
このようにWEB系エンジニアの関わるサービスは総じて開発サイクルが早いため、比較的早期にエンジニアとして様々な経験を積めるチャンスがあるともいえるでしょう。また、WEB系サービスはエンドユーザーからの評価が見えやすいという面もあり、ユーザーの意見をもとに機能改善に取り組み、サービスをさらに洗練させていけるという面もあります。
WEB系エンジニアにおける仕事のやりがい
近年のWEB系企業は、ビッグデータ、AI、IoTなど、社会的なトレンドとなっている様々な技術をスピーディーに取り入れることで、既存の業界構造を変えるようなビジネスやサービスを生み出し続けており、世界各国で次々に新たな主要プレイヤーが登場しています。その半面、新たなサービスに取って代わられる可能性もあり、非常に移り変わりの激しい分野であることは間違いありませんが、それだけ様々なチャンスや刺激にあふれています。技術トレンドの最前線で最新のテクノロジーを用い、多くのユーザーの目に触れる可能性があるサービスを開発できる点にWEB系エンジニアの仕事のやりがいがあるといえるでしょう。
WEB系エンジニアに求められる専攻・スキル・知識
WEB系エンジニアはシステムエンジニアと同様に、理系で培われた論理的思考力や数理的素養を活かしやすい職種であり、新卒採用においてもプログラミング知識があれば学部・修士はもちろん、専攻も問わない企業が多いようです。フロントエンド開発ではHTML、CSS、JavaScript、バックエンドではPHP、Java、Ruby、Pythonといった言語を使用して開発されているサービスが多いため、それらの開発言語に関する知識、学習経験があればアピールできるでしょう。
また、WEB系は最新のテクノロジーを積極的に取り入れることが多いため、IT・WEBを中心とした幅広い分野に関する情報感度の高さ、次々に登場するトレンド技術をキャッチアップし、継続的に学習を続けられる意欲や姿勢が問われます。
WEB系エンジニアにおいて出身者が多い学部学科
情報系はもちろん、数学系、物理系、電気工学系などの専攻出身者が多く活躍しています。とはいえ、WEB系エンジニアの新卒採用においてはプログラミングに関する知識が一定あれば学部学科は問わない企業も珍しくありません。
WEB系エンジニアの採用実績がある企業
Google、ヤフー株式会社、LINE株式会社、アマゾンジャパン合同会社、株式会社リクルートホールディングス、楽天株式会社、株式会社スクウェア・エニックス、コナミグループ、株式会社ぐるなび、株式会社ナビタイムジャパン、グリー株式会社、GMOインターネット株式会社、株式会社セブン&アイ・ネットメディア、日本テレビグループ ほか多数
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