Q1.どんな仕事をされているのですか

2017年の入庁以来、立入検査や監督業務といった金融機関のモニタリング関連業務に携わっています。現在は人事院の留学制度を活用し、イギリスの大学院にて金融学を学んでいます。入庁前のバックグラウンドに関わらず幅広い業務を経験できるのも国家公務員として働く魅力のひとつです。

Q2.仕事のやりがいや印象に残っているエピソードを聞かせてください

中でも印象的だったのは、金融庁総合政策局フィンテックモニタリング室でのモニタリング業務です。具体的には、仮想通貨や為替送金など、オンラインで金融サービスを提供する事業者を担当しました。利用者数の急増に伴い注目を集めている業態である一方、伝統的金融機関に比べてシステムなど技術的な論点も多く、金融分野でも技術者との対話が重要だと痛感しました。

Q3.女性が働く環境としてはいかがですか?

近年、金融庁の新規採用に占める女性比率が半数を超える年度もあり、幅広い部門で女性職員が活躍しています。職場で「女性だから」と不利に感じたことはなく、とても居心地の良い環境です。仕事と育児を両立している職員も多く、女性職員の産休・育休の取得や時短勤務の活用はもちろん、男性による育休取得も徐々に増えてきました。仕事と育児の両立は、女性だけの問題ではないという認識がさらに浸透していくと、もっと働きやすい環境になっていくのではないかと感じています。

Q4.理系女子学生へのメッセージをお願いします!

就職活動の際に一番重要なのは、「自分がやりたい仕事か」、「成長できる環境か」を考えることだと思います。また、働きやすさという観点では、企業が女性活躍推進への取組みだけではなく、男性の育児参画支援などにも積極的かを調べ、男性社員の話も積極的に聞いてみるのをおすすめします。今後さらに女性が活躍し続けるためには、私達一人ひとりが高いパフォーマンスを発揮していくことが欠かせません。皆さんも高い志を持って学業や就職活動に取り組んでください。

理系ナビCHECK

近年は官公庁でも働き方の環境が大きく変わっており、金融庁でもテレワーク環境が急速に浸透しています。全職員にテレワーク対応PCを配布し、チャット機能、オンライン会議ツール、公用の外線通話アプリの導入を行うなど、全職員がテレワークを実施できる環境を整備。この結果、継続的なテレワークの実施が定着しつつあり、先般の緊急事態宣言時には職員の約7割が週2~3回程度以上テレワークを実施する等、急速に活用が進んでいます。金融庁は引き続き、さらなるテレワークにおける生産性・効率性の向上と、多様な働き方の推進の両立を目指し、必要な取り組みをさらに推進していきます。

これまでのキャリア
1年目 監督局に配属され、金融機関のモニタリングに係る企画・調整を担当。
3年目 暗号資産交換業者や資金移動業者など、新しい業態のモニタリングに従事。国際会議の運営も担当。
4~5年目 財務省国際局為替市場課に出向し、外貨準備管理に従事。
6~7年目 人事院の長期在外研究員として、英国へ留学(金融学)。
プライベート紹介

最近自宅でハーブ栽培を始めました。特に春夏は、日々変化する姿に季節の移ろいを感じられるとともに、種類ごとに異なる香りに癒やされています。屋内なので栽培が難しいかと思っていましたが、丁寧に管理すれば、しっかり育ってくれるようです。わさわさと茂ってきたので、ハーブを使った料理にも挑戦してみようと思います。

  • 写真1

    人事院の留学制度を活用して、2年間英国の大学院にて
    金融学と機械学習を学んでいました。