データで見る理系の就職活動【2026卒】
内定受諾企業のインターンシップ参加率は57.4%。志望業界や職種の絞り込みは8割が年内に終える。
理系の先輩たちは就職活動をどのように進め、どんな業界・会社を選んだのか…。理系ナビ編集部は、2026年卒業予定で就職活動に臨んだ理系の先輩たちの各種データを集計しました。先輩たちがどんな就職活動をしたのか、データから読み解いてみましょう。
Q.1 エントリーシート提出数
理系就活生のエントリーシート平均提出社数は8.8社(昨年10.5社)となっています。推薦応募を中心に企業を厳選して活動している理系学生もいますが、自由応募をメインに活動している方や幅広い業種を志望している学生のエントリー数は比較的多めの傾向となっています。
Q.2 内定先企業への応募方法
かつては推薦を利用して就職することが多かった理系学生ですが、近年は自由応募による就職活動が多数派となっています。金融やコンサルといった専攻分野とは直結しない業界だけでなく、メーカーやITでも自由応募を中心に活動している理系就活生は珍しくありません。
Q.4〈業界別〉内定承諾企業
内定承諾業界については約3割をメーカーが占め、金融、IT、コンサルが続きます。さらに内訳の業態を見るとメーカーでは総合電機、自動車、素材などの技術系職種、IT業界ではSIerのSE。金融系では数理能力を活かせるアクチュアリーなど金融専門職への内定が多く見られます。
Q.5 内定承諾の決め手
内定承諾の最終的な決め手で1位となったのは「仕事内容」。コロナ禍以降は「給与/待遇」や「勤務地」、「福利厚生」といった項目がランクアップし、働き方やライフスタイルにかかわる項目への関心も高まっている傾向があります。(複数回答)
Q.6 志望業界・職種を絞った時期ときっかけ
インターンシップなどを通じて年末までに約8割の就活生が志望業界・職種を絞り込んでいます。近年はウインターインターンシップの実施が増加傾向にあるので、「志望業界・職種の決め手に欠ける」という方は活用してみてください。([きっかけ]は複数回答)
Q.7 専攻・研究分野を活かせる仕事を希望したか
約8割の理系学生が自身の専攻や研究分野を活かせる業界・職種を志望しています。「いいえ」と答えた学生からは、「選考にとらわれず幅広いキャリアを選択したかった」「自分の専門知識をビジネスで活かすのは難しい」といった声が聞かれました。
【はい】
- 入学前から志望業界を決めていたので(機械系)
- 大学院にまで行ったので、知識を活かしたかった(化学系)
- 自分が学んだことを社会で活かしたかった(情報系)
【いいえ】
- 自分の専攻を仕事にするイメージが持てなかった(物理系)
- 研究分野と直接結びつく業界が少ないため(生物系)
【両方を志望】
- 幅広い業界を見たかった(電気系)
- 社会に役立つ仕事をしたかったので専攻にはこだわらなかった(機械系)
Q.8 インターンシップ参加率
以前はインターンシップといえば夏の開催が主でしたが、近年は秋から冬にかけて実施されるインターンシップも少なくありません。近年はオンライン形式のプログラムが増加したことで、学生のインターンシップ参加機会は増えています。
Q.9 内定受諾企業のインターンシップ参加率
内定受諾した就活生のうち、実に約6割がその会社のインターンシップに参加していました。インターンシップ参加が、その後の就活プロセスや内定先選定で大きな影響を与えているといえます。
Q.10 就職活動時の主な情報源
就職情報サイトで気になる企業をチェックし、各社のホームページでより詳しくリサーチする就活生が多いようです。その他では、OB・OGや大学の先輩・友人からの情報も貴重な情報源となっています。(複数回答)
Q.11 就活中に活用したSNSやWEBサービス
就職活動中に情報収集やコミュニティ交流などで活用したSNSやWEBサービスはX(旧Twitter)とLINEが多い。SNSで就活仲間を見つけて意見交換や交流している就活生も少なくありません。(複数回答)
【調査対象】理系ナビ2026会員、【調査期間】2025年5月、【調査方法】インターネット調査(回答フォームへの記入)、【回答数】203名(設問によっては「未回答」など省いている場合あり)