インターンシップで給与が発生するかどうかは、その目的によって変わります。 企業が学生にとっての「就業体験」や「教育」という点に比重を置いているインターンシップの場合は、交通費などの実費のみが支給されるというケースが多くなります。 また、大学3年生、大学院1年生の夏休みに行われる“サマーインターンシップ”のように、新卒採用のプロセスの一環としてインターンシップを利用している企業の場合、お金が支払われるかどうかは企業の考え方によって千差万別です。 一方、企業が実際の戦力として「雇用する」タイプのインターンシップは基本的に給与が発生します。この場合、雇用形態は長期になります。時給形式で支払われることが多く、アルバイト型インターンなどと呼ばれる場合もあります。企業や勤務時間によっては、一カ月に20万円以上稼ぐインターン生もいます。これは普通に考えるとなかなか学生のアルバイトに対して支払われるような額ではありませんが、純粋に会社がインターン生の働きによって得ている利益の対価が支払われているだけであり、自分の働きによって給与を得ることも大きな社会経験になるはずです。理系ナビでご紹介している長期インターンは基本的にこのアルバイト型のインターンシップとなります。
アルバイトとインターンシップの違いは目的意識にあると考えています。「お金を稼ぐ」目的ならアルバイト、「学ぶ・考える」ことに目的があるのならインターンシップと見なすことができるわけです。アルバイト情報誌に掲載された仕事を体験した場合でも、将来のキャリアについて「学ぶ・考える」姿勢で働くのであれば、“インターンシップ”と呼べるのではないでしょうか。逆に、インターンシップに参加しても、目的意識を持たないままではインターンシップとはみなせないと思うのです。大事なことは、アルバイトであれインターンシップであれ、将来の夢、キャリアにつながるよう、目的意識と責任感を持って働くことではないでしょうか。
プログラミングなど、特定の専門知識を要求される場合もありますが、「やる気さえあればOK」という企業がほとんどです。まずは挑戦してみてください。あとはあなたがどれだけ意欲的に学んでいけるかにかかっています。
「インターンシップへの参加」が就職活動を有利にするかどうかですが、「企業による」というのが実情です。「内定者の半数以上が自社のインターンシップに参加した学生」という企業がいる一方で、「インターンシップ参加の有無は一切考慮しない」と公言する企業もあります。 しかし、
授業が忙しくてあまり時間が取れない場合は、長期休暇の際に実施される短期インターンへの参加を考えてみましょう。長期インターンに参加する場合でも、企業によっては勤務時間や日数にある程度の融通はききます。理系ナビでもさまざまなインターンの情報を提供していますので、まずはキャリアコンサルタントに相談してください。 実際にインターンとしての勤務が決まったら、いくら学校が忙しくても無断で遅刻、欠勤などをすることはもちろん許されません。逆に、インターンをするために大学の授業を休む、というのもおすすめ出来ません。学生の本分はあくまで勉強です。大学で学びながらに、インターン先では大学では学べない大切なことを学ぶ、というところにインターンの真の意味があるのです。
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