≪テクニカルライター/編集者≫理系の仕事・職種研究

理系の仕事・職種研究 ≪テクニカルライター/編集者≫

テクニカルライター/編集者の具体的な仕事内容や業務のやりがい、新卒採用で求められる応募資格(学部・専攻など)や採用実績のある企業などを解説します。理系が活躍できるテクニカルライター/編集者の魅力とは。


テクニカルライター/編集者の仕事内容とは

テクニカルライター/編集者は様々な技術・製品に関する専門知識を活かして技術系情報誌、業界新聞、医療系専門書、WEBメディアなどのライティング/編集業務などを手掛けています。これらのメディアでは専門性の高い記事が求められるため、各領域における専門知識が 必要となるため、様々な専攻出身の理系人材が多く活躍しています。

医療分野を専門とするテクニカルライターはメディカルライターと呼ばれることもあります。また、製造機械や医療機器の製品マニュアル/業務マニュアルの作成といった法人向けの仕事を専門に手がけるテクニカルライター/編集者も少なくありません。多くの場合、編集者が冊子・マニュアル全体の企画や各ページの構成、制作スケジュールの管理などを行い、ライターが取材や文章作成を担当するという分業体制のもとで仕事が進められます。


紙メディアに変わり、Webメディアや電子マニュアルのニーズが増加

世の中のペーパーレス化の流れに伴い専門書や技術書、冊子型のマニュアルといった紙メディアのマーケットが縮小傾向にある一方でWebメディアや電子マニュアルなどのニーズが高まっています。

電子マニュアルの中には音声や動画を使ったマニュアルも含まれますが、音声や動画の作成であっても文字で起こした資料や脚本・コンテなどが必要になるため、テクニカルライターや技術書系・専門書系 編集者の活躍のフィールドは広がっていくと考えられています。


テクニカルライター/編集者の仕事のやりがい

テクニカルライターや技術書系・専門書系の編集者に求められるのは、対象となる技術分野や専門知識を深く理解した上で、正確な事実を伝える文章技術です。メディアによっては専門外の読者を想定し、専門用語を噛み砕いて解説する必要もあります。

また、マニュアルであれば初めて読む人のことを考えて使用方法を分かりやすく伝えるための様々な配慮が求められます。総じてテクニカルライターが作る文章、技術書系・専門書系の編集者が作るコンテンツは「伝える」要素に加えて「教える」要素が強いため、人に何かを伝えること、教えることが好きな人にとってはやりがいのある仕事ですし、読者アンケートやマーケティング部門の調査などを通して読者やユーザーから「分かりやすかった」という反応・評価が得られれば大きな達成感が得られるでしょう。


テクニカルライター/編集者に求められる専攻・スキル・知識

機械、電気、医薬、化学、情報通信、生命、農など様々な領域の専門知識を活かせるフィールドがあるため、あらゆる専攻の理系学生にチャンスがあります。学部卒・修士了・博士了に関しても問わない企業がほとんどです。 技術系の専門書を扱う出版社や業界新聞社、Webメディア運営会社、メーカーのマニュアル制作部門、マニュアル制作に特化した編集プロダクションなどで活躍する人材が大半ですが、それらの企業で経験を積んだ後、フリーランスで活躍するテクニカルライター/編集者も少なくありません。

仕事で求められるスキルはテクニカルライターであれば特定領域の専門知識と文章作成能力、編集者はそれらに加えて企画力やプロジェクト管理能力、マネジメント能力などが必要になります。また、外国語で書かれた専門書の翻訳、海外向けマニュアルのニーズも高まっているため、語学力があれば仕事の幅は大きく広がるでしょう。


テクニカルライター/編集者において出身者が多い学部学科

あらゆる専攻の理系学生が活躍していますが、出版・運営メディアの専門領域に関連した専攻が歓迎されるケースもあります(機械、電気、情報、化学、建築、土木、生命、農、医薬、エネルギーなど)。新卒採用では学部卒・修士了・博士了は問わない企業が多い。

テクニカルライター/編集者の採用実績がある企業

株式会社日経BP、株式会社日経サイエンス、森北出版株式会社、株式会社朝倉書店、株式会社エヌ・ティー・エス、株式会社日科技連出版社、株式会社メディアジーン、朝日インタラクティブ株式会社、株式会社技術評論社、株式会社メディカルトリビューン、株式会社医薬経済社、マツダエース株式会社、株式会社日立テクニカルコミュニケーションズ、森北出版株式会社株式会社 日刊自動車新聞社、株式会社電波新聞社、株式会社化学工業日報社、株式会社日本農業新聞 ほか多数

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