≪戦略コンサルタント≫理系の仕事・職種研究

理系の仕事・職種研究 ≪戦略コンサルタント≫

戦略コンサルタントの具体的な仕事内容や業務のやりがい、新卒採用で求められる応募資格(学部・専攻など)や採用実績のある企業などを解説します。理系が活躍できる戦略コンサルタントの魅力とは。


戦略コンサルタントの仕事内容とは

戦略コンサルタントはクライアント企業が直面している様々な経営課題を解決するための提案を行い、戦略の立案や実行支援といったサービスを提供しています。

コンサルティングテーマは、グループ経営戦略やグローバル戦略、個別事業の戦略、中期経営計画策定支援、コーポレートビジョン策定支援、組織改革、M&A、新規事業立案、IT戦略、調達戦略など多岐にわたりますが、いずれのテーマであっても基本的にはクライアントへのヒアリング内容から仮説構築と検証を繰り返し、論理的思考(ロジカルシンキング)、情報収集能力、分析能力などを駆使することで、最適な提案を検討していきます。

戦略コンサルタントの多くは戦略系のコンサルティングファームで活躍していますが、IT系、人事系、財務・金融系(総合系)のコンサルティングファームに所属しながら戦略的なテーマを扱っているコンサルタントもいます。


ハンズオン(経営参加型)のプロジェクトが増えている

戦略系に限らず、一般的なコンサルティングファームではコンサルタントをいくつかの職位(クラス)に分けています。会社や組織によって呼び方は多少異なりますが、基本的にはアナリスト、コンサルタント、マネージャー、パートナーの順で職位が上がります。職位が上がるほどマネジメント業務が増え、パートナーまで昇進すると現場に出ることも少なくなります。戦略系のプロジェクトの多くはマネージャー1人にコンサルタント、アナリストが2、3名という体制で進められています。また、平均的なプロジェクト期間は数か月程度で、少人数かつ短期間で結果を出すことが求められます。

その一方、昨今では立案した戦略を業務レベルにまで落とし込み、実務に参加して成果を上げるところまで責任を負うハンズオン(経営参画型)のサービスを提供するケースも増えており、その場合はプロジェクトも長期化します。


戦略コンサルタントの仕事のやりがい

戦略コンサルタントが扱うテーマはクライアント企業の経営を左右するテーマであることが多く、精神的にも肉体的にもタフであることが求められますが、若いうちから企業の経営層を相手に渡り合う経験を積むことで、早期に高度なビジネス感覚を身に付けられるという魅力や仕事のやりがいがあります。

また、コンサルティングファームによって幅があるものの、他業界に比べて給与水準が高く、入社数年で年収1000万円を超えるケースも珍しくありません。


戦略コンサルタントに求められる専攻・スキル・知識

戦略コンサルタントの仕事ではゼロベースで課題を捉えるための論理的思考力や仮説検証力が重要視されます。日々の研究や学習でそうした素養を身に付けてきた理系学生は専攻を問わず活躍しやすいと考えられており、修士や博士を歓迎するコンサルティングファームは少なくありません。それゆえ、理系修士了が新卒内定者の大半を占めている戦略コンサルティングファームもあります。

その一方、就活生からの人気の高さに比べて採用人数が少なく、希望者にとっては狭き門となっていることも事実です。採用選考に関しては、“ケース面接”や独自の筆記試験など、特有の選考手法を用いている企業が多く、コンサル業界向けの選考対策・準備を行う必要があるでしょう。


戦略コンサルタントにおいて出身者が多い学部学科

戦略コンサルティングファームでは、論理的思考能力や数理能力に長けた人材を歓迎しているため、多様な専攻の理系出身者が活躍しています。メーカーやITなどのクライアントに関連する領域を専攻している理系出身者はその専門性を歓迎されるケースもあります。

戦略コンサルタントの採用実績がある企業

ボストンコンサルティンググループ、アクセンチュア株式会社、マッキンゼー・アンド・カンパニー、ベイン・アンド・カンパニー、株式会社野村総合研究所、デロイト トーマツ コンサルティング合同会社、PwCコンサルティング合同会社 Strategy&、A.T.カーニー株式会社、株式会社ローランド・ベルガー、株式会社ドリームインキュベータ、株式会社コーポレイト ディレクション など

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