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理系女性の活躍フィールド-技術総合職(株式会社INPEX)


Q1.どんな仕事をされているのですか

現在はノルウェー・オスロにある子会社 INPEX Idemitsu Norgeに出向し、技術部(Technical Department)のVice Presidentとして、ラインマネジメントを担当しています。

技術部の主な業務は、ノルウェーの石油・天然ガス開発やCCS事業(二酸化炭素を回収し、地中に貯留する技術)に関する他部署への技術サポートの提供、技術評価済み案件のレビュー、技術インフラ(データベースなど)の整備、R&Dプロジェクトなど。私のミッションは、これら業務に対して具体的なアクションプランを策定し、指示・実行・管理していくことです。


Q2.仕事のやりがいや印象に残っているエピソードを聞かせてください

価値観の異なるノルウェーでメンバーをマネジメントしながら意思決定していくのは容易ではありませんが、それだけに視野や経験の幅が広がっている実感があり、大きなやりがいも感じています。

これまでに、南米スリナムでの産出試験準備業務、カナダのオペレーター企業への出向、米国イーグルフォード開発でのエンジニア業務など、挑戦的で刺激に満ちた経験を積むことができました。


Q3.女性が働く環境としてはいかがですか?

当社は性別に関係なく働きやすい職場で、特に家族のケアを尊重する社風が根付いています。例えば、子どもの体調不良があれば自然に早退できる雰囲気があり、個人の事情にも柔軟に対応してもらえる環境があります。こうした社内文化が働きやすさを支えていると実感しています。

ワークライフバランスとキャリア形成の両立がしやすく、女性が長く働き続けられる理想的な職場だと感じています。一方、業務に対する期待は明確で、個別の事情は考慮されますが、性別や年次を問わずに海外駐在の打診があるなど、一人ひとりのキャリアに対して適切なチャレンジが与えられています。


Q4.理系女子学生へのメッセージをお願いします!

私が女性としての制約や周囲のバイアスを強く意識したのは、子どもが生まれてからでした。子育てと仕事の両立は自身だけでなくパートナーやその勤務先などにも大きく影響されます。そのため、自分のキャリアと家庭とのバランスを自ら整える意識を持ち、柔軟に対応できる準備が大切だと考えるようになりました。

当社には穏やかな雰囲気があり、新入社員もじっくりと育てる体制が整っています。入社当初は不安もありましたが、今では自分のペースで着実に成長できる環境に感謝しています。


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INPEX社は育児休業などの制度が整っており、制度を利用できる文化的な土壌があります。制度面では、小学校6年生までの子どもがいる社員を対象とした育児短時間勤務制度や、育児休業期間中には国からの給付金に加えて給与の20%が会社から支給されるなど、安心して育児に取り組めます。そのため、同社では育休取得に対する抵抗や不安が少なく、女性だけでなく男性社員の育児休業取得率も年々向上しているそうです。

また、海外駐在している女性の割合も少なくないため、文化的に家族のケア優先が当然のこととして受け入れられています。さらに、個別事情により、業務内容や業務の場所などで融通が利きやすい環境があると言えるでしょう。


これまでのキャリア

1年目 2007年入社。3年ほど新入社員研修およびOJT(新潟、パース、東京)。
5年目 南米スリナムで産出試験準備業務(エンジニアの立場での初の現場業務)。
6年目 新規に参入したカルガリーのオペレーター企業へ出向、エンジニアとして3年弱駐在。
10年目 長女出産、産休育休を経て復帰。
13年目 新規に参入したイーグルフォード事業のエンジニアリング業務に従事開始。
15年目 本社技術本部内の部署でマネージャーに昇進。
18年目 オスロの子会社INPEX Idemitsu Norgeに出向、Vice Presidentとして技術部を統括。

プライベート紹介

現在オスロに駐在中につき、休暇はヨーロッパ旅行に行くことが多いです。この1年で5か国を訪問しました。帰任前まで、日本からだと行きにくいようなヨーロッパの国を中心に、このペースで訪れることが目標です。

  • 写真1

    アメリカ旅行中に偶然立ち寄った
    ブライスキャニオン国立公園です。
    長期休暇も取りやすく、色々な場所に行きました。

  • 写真2

    現在駐在中のノルウェーは自然豊かで、
    春夏はハイキングが楽しみのひとつです。

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