実際のビジネスで具体的成果をあげたことが大きな自信に

参加学生K.K.さん〈東京大学大学院 工学系研究科 システム創成学専攻 修士1年〉医療系IT企業 内定

期間2013年12月~2014年4月

インターンシップ先医療情報基盤(Medip)

仕事内容医療機関向けのデジタルサイネージ放映システムの運用・開発サポート業務:医療機関へデジタルサイネージシステムを使って流すCMのサービス運用業務(オペレーション・監視・障害対応)


Q1.なぜインターンシップに参加しようと思ったのですか?

以前から医療業界とIT関係の職種に興味を持っていました。大学院ではシステム創成学を専攻し、渋滞発生のメカニズムを分析したり、こういう道を増やしたら渋滞がなくなるといった交通シミュレータの開発をしており、工学・IT の専門知識と技術をいかせる職場に関心がありました。今回インターンシップに参加させていただいた医療情報基盤は、医療業界かつIT関連の職務ということで、自分の希望と合致していたため、挑戦することにしました。

Q2.仕事の内容を教えてください

医療情報基盤は、医療機関内に設置されたデジタルサイネージ(電子看板)を利用した広告サービスの開発・運用を行う企業です。仕事はほぼ社員と同じレベルのもので、社内向けの広告管理用のシステム構築を任されています。社員から「こういうことを実現できるシステムを構築してほしい」と要望を受けたら、そのプロセスを自分で考え、アルゴリズムを組んでいく仕事です。現在は医療機関向けにさまざまなCMを配信しているのですが、会社の担当者が使用するそれらのCMの配信順などを、条件にしたがって一括で組み替える社内用管理システムを運用・開発しています。

Q3.インターンシップに参加して感じたことは

単なる雑用ではなく、社員レベルの仕事に従事しているため、ビジネスパーソンとしての総合的な力とエンジニアとしての力の両方を向上させることができるのが大きな成長につながりました。また、仕事には高い質とスピードが求められており、具体的な成果を早く提出することが求められるため、一日の最後には少なくとも何らかの進捗を出す必要があります。時間内に終わらせる必要がある仕事と、好きなだけ時間を費やせる研究生活との違いを実感しました。他社のインターンシップにも参加したのですが、複数の会社を経験することは、ある意味では転職を経験したのと同じようなもの。それぞれの会社の雰囲気、仕事の進め方や、社風の違いなどを知ることができ、かなり貴重な経験をしたと思っています。

Q4.インターンシップの経験で就職活動に役立ったことは

私の場合、情報系を学んだのは大学院からでしたが、「ビジネス現場でシステムを作成し、ユーザーに使ってもらえた」という事実は大きな自信となり、就職活動の採用面接の際にも話が広がるきっかけになりました。
また、これまでしてきたアルバイトは家庭教師が主であり、オフィスで働いた経験はありませんでしたが、今回のインターンシップでは基本的なビジネスマナーや、敬語の使い方を向上させることができたのはもちろん、発注する際に他の企業の担当者にメールを書く経験もできたため、就活の際の採用担当とのメールのやりとりも自然に行うことができました。

Q5.インターンシップへの参加を考えている学生へのメッセージをお願いします

社会に出て実際に働いた経験は、やはり自信になります。こうした社員レベルの仕事を任されるインターンシップは、単なるアルバイトと雰囲気がまったく異なりますし、何より企業や社会がどのように動いているのか、より具体的にわかる点が大きいです。忙しくはありますが、生活にはメリハリがつきますし、積極的に挑戦してほしいですね。

一週間のスケジュール表

スケジュール

●スケジューリングの工夫などについて一言
インターンシップは週1~2日で入っており、もともと研究は家でというより学校でするタイプですので、帰宅後は研究せずに、休むことにしていました。それ以外の日は日曜日をのぞき、すべて研究にあてています。また、就活のシーズンには、週二日間を就活にあてていました。就職活動の際にはインターン先と相談して、日程を調整していただき、両立させることができました。