Q1.参加したインターンシップについて教えてください

保険会社が実施する"アクチュアリー"インターンシップに参加しました。参加したプログラムは大きく分けると、「職場受け入れ型」と「グループワーク型」の2タイプで、いずれも個人やグループで与えられた課題の解決に取り組むという内容。予定利率や予定死亡率が変化した場合の責任準備金(将来の保険金支払に備えた積立金)算出や、企業年金制度の設計といった課題に取り組みました。実施時期は8月から11月の間で、5日間のプログラムが多かったです。

Q2.参加してどんなことを感じましたか?

インターンシップを通じて実務を体験でき、「アクチュアリーが実際にどのように働いているのか」具体的なイメージを持てました。リアルな仕事のイメージを抱けたり、これまで勉強したことがインターンシップで役立ったりしたことで、アクチュアリー試験のモチベーション向上にもつながりました。また、生命保険会社の社員の方と触れ合える機会はなかなかないので、職場の雰囲気を肌で感じられたのも良かったです。

特に印象に残ったのは外資系保険会社のインターンシップで、マネジメント層の経営戦略に関する重要な会議など、様々な社内会議に参加させてもらえたのには驚きましたね。本当に社内のすべてを見せてくれたという印象でした。

Q3.インターンシップに参加して就職活動に役立ったことは?

就活生の中で「自分がどのくらいの立ち位置にいるか」を理解できたのはよかったですね。グループワークで"こんな人が企業から評価されるんだな"ということがわかれば、次にやるべきことも明確になります。採用選考の本番をスムーズに進められたのはインターンシップに参加していたからだと感じています。

また、会社を選ぶ際の軸として、社員の人柄や会社風土の重要性を実感できたのも大きかったです。複数社のインターンシップに参加して、各社の風土や社員の印象も様々だと感じ、「どんな人と働くのかが重要」だと考えるようになりました。もう一点、同じ職種を志望する仲間同士のコミュニティを作れたのも大きな収穫でした。就職活動で情報交換や交流できたのは心強かったです。

Q4.これからインターンシップや就職活動を控えている理系学生にアドバイスをお願いします

会社の雰囲気や具体的な仕事内容など、なかなか見えてこないものは少なくないので、それらを見るためインターンシップに参加する価値は十分あります。さらに、可能であれば複数社のインターンシップに参加することで、より多くのものが見えてくるはずです。

「自分にできるか不安」、「ちょっと敷居が高い」と心配している方もいるかもしれませんが、基本的にはどのプログラムも事前知識がない方でもわかりやすい内容になっていました。参加を迷っているなら、とにかく挑戦してほしいですね。就職活動本番に自信を持って臨めるはずです。

●プロフィール

所 属京都大学大学院 理学研究科 物理学・宇宙物理学専攻 修士2年
参加したインターンシップ生命保険/損害保険(アクチュアリーコース)