2024卒 就活スケジュール完全解説/24卒のインターンシップ・就職活動本選考はいつから始まる?

24卒の就活解禁/本選考開始/インターンシップ/内定はいつから?サマーインターン時期はどうなる?アフターコロナに就職氷河期は再来するのか?2024卒はいつ、何からはじめればいいのか、就職スケジュール時期、就活の流れ、就職活動基礎知識を解説。※2024卒とは、2024年(令和6年)の3月までに大学卒業/大学院修了を予定している学生を指します(2023年1月時点で学部3年生、修士1年など)。

【2025卒スケジュール解説記事はこちら】
・2025卒就活スケジュール完全解説

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2024年卒業予定者向けのインターンシップ/就職情報サイト『理系ナビ2024』では、2024卒対象の早期選考・エントリー情報インターンシップ就活セミナー情報を公開中。2024卒(学部3年/修士1年など※2023年1月時点)の理系就活生はぜひご活用ください。


《2024卒 就活スケジュールの注意点》

【1】24卒の政府推奨 就活スケジュール/流れは23卒から変更なし

  • 2024卒の就職情報解禁は2023年3月、面接解禁は6月から
  • 24卒対象インターン情報は2022年4月から公開/エントリー受付開始
  • インターンシップは2022年夏から冬にかけ随時実施

【2】政府推奨スケジュールに先行して早期選考を実施する企業は増加傾向

  • 22卒の就職活動では学部4年/修士2年の5月末までに63.3%の学生が内定を受諾
  • 早期選考を行う企業は学部3年/修士1年の夏以降から新卒採用の活動を開始
  • 一部では通年採用を行う企業もあり、1年を通じて随時エントリーを受付
  • 新卒採用企業の選考早期化が年々加速

【3】就職氷河期の再来はあるのか。2024卒の就活難易度は?

  • アフターコロナの景気動向は予断を許さず。ウクライナ情勢で世界経済の不透明感は増加。
  • 22卒内定率は71.2%(2021年10月時点)で、コロナ前と比較して5.6ポイント低下
  • コロナ禍でガクチカ体験も苦戦する学生が多い
  • 積極採用を継続している業界・企業もあるのでリサーチが重要

【4】「オンライン就活」が就活プロセスに定着

  • 対面型の就活イベント実施が難しくなり、オンラインが主流に
  • インターンシップや会社説明会、面接などもWEBで実施
  • メーカーなど一部企業では対面型(現地)実施のニーズも根強い

【5】2024卒就活はさらに早期化が進む。高まるインターンシップの重要性

  • 採用直結型インターンシップを実施する企業が増加傾向
  • 早期からの情報収集は就活におけるアドバンテージが大きい
  • WEBインターンの増加で参加のチャンスは増える

理系就活生のためのサマーインターンシップ参加者レポート


2024卒の就職活動やインターンシップはいつから始める?就活スケジュール変更は?

まず就活スケジュールを解説する前提として「24卒とは何年生なのか?」を説明します。2024卒とは、2024年(令和5年)の3月までに大学卒業/大学院修了を予定している学生を指します(2022年6月時点で学部3年生、修士1年など)。現時点では24卒学生の皆さんは就職活動についての情報収集を始めたばかりで、「いつ、何から始めたらいいのか」不安を抱いている理系就活生も少なくないでしょう。

本記事「2024卒 就活スケジュール完全解説」では、24卒の就職活動に臨む理系学生がまず知っておくべき就活スケジュールや、就職活動基礎知識、就活一連の流れから、就職氷河期再来の可能性といったトレンド情報について解説します。24卒就活の情報収集を始めたばかりという理系学生はぜひチェックしてください。

2024年卒の就活解禁は2023年3月、面接は6月開始。
基本的に23卒就活スケジュールを踏襲

2021年11月に政府は就職活動日程に関する関係省庁連絡会議を開き、「2024年に卒業する学生の就活ルールについて、広報活動を3月以降、採用選考活動を6月以降、内定を10月以降とする現行日程を維持する」という方針を決定しました。以前から就活スケジュール変更の議論はたびたび持ち上がっていましたが、コロナ禍などによる就職環境の混乱を背景に現状維持での決着となりました。もともと、2021卒までの就活スケジュール策定は政府主導ではなく、企業(経団連)主導で就活ルールが策定されており、2018年には経団連から「現在の就職活動の指針(就活ルール)策定を2022年春入社の学生から取りやめる」という発言もでていました。しかしながら、就職活動における指針(目安となるスケジュール)の急な撤廃は大きな混乱を招くことが懸念されたため、22卒からは政府が主導するかたちで就活スケジュールを策定しています。

現在の就活スケジュール(2023卒)に沿って2024卒の就活時期の見通しを改めて確認すると、まず学部3年/修士1年(2022年)の夏から冬にかけてインターンシップが実施されます(インターンの情報公開およびエントリー受付開始は同年4月以降随時)。就活ルール上で本格的に就職活動がスタートするのは翌2023年3月1日からで、この日からリクナビ2024やマイナビ2024といった大手就職サイトでも企業採用情報や会社説明会情報が多数公開され、就活生も企業エントリーや会社説明会/合同説明会参加といった活動を本格化させます。そして2023年6月1日から企業の本選考(面接や筆記試験など)が解禁となり、選考通過者に対して随時内々定が出されていく、というのが現在(23卒)の政府策定の就職活動スケジュールにおける大まかな流れとなります。※企業や就活サービスの動向は前年から変更となる可能性もあるので注意して情報収集を進めましょう。

基本的な就活スケジュールは維持だが、採用直結型インターンや早期選考など、
選考プロセスの多様化&複雑化が進む

前述した政府推奨の就職活動スケジュール、就活ルールはあくまで目安であって、実際はこの就活スケジュールに沿った新卒採用活動を行う企業ばかりではありません。現在でも学部3年/修士1年の夏以降に内定直結型インターンシップを行う企業や、就活ルールで決められた翌年6月以前に本選考を実施して早々に内々定を出している企業は珍しくありません。特に近年は新卒採用企業の早期選考が一段と進んでおり、2022卒の就職活動では通常スケジュールでの選考解禁が6月からなのにもかかわらず、5月末までに63.3%の就活生が内定を承諾しているのが実態です。(理系ナビ調べ)

さらに一部企業では「通年採用(一年を通して常にエントリー受付・選考を実施する手法)」の浸透も進んでいます。そのため、学部3年/修士1年の4月からエントリー可能となっている企業も増加傾向にあります。基本スケジュールにとらわれずに、いちはやく情報収集に臨むことが重要といえるでしょう。

≪2024卒 就活スケジュールの見通し/大まかな流れ≫

2022年4月~6月 サマーインターンシップ情報公開がスタート。2024卒向け就職・インターンシップ情報サイトが一部オープン。24卒対象の就活イベント・セミナーも開催され始める。エントリー締切が早い企業は4~5月で締め切ってしまうプログラムもあるので注意。
理系ナビ2024(24卒対象)など一部の就活サイト・企業は2022年4月から24卒向けサマーインターンシップ情報を公開予定。リクナビ2024やマイナビ2024といった大手就活サイトは例年6月1日にグランドオープンし、本格的にインターンシップの情報を公開開始(4月から一部情報閲覧や就活サービスが使える場合もあります)。
2022年7月~9月 サマーインターンシップ参加。年間通じて夏季は最も多くインターンシップが実施される。選考直結型のインターンシップもあるので注意。
近年はオンラインプログラムの増加で参加しやすくなったこともあり理系就活生のインターン参加率は91.8%、参加社数は平均7.4社(理系ナビ2022会員調べ)にのぼります。
2022年10月以降 秋季~冬季インターンシップ実施。一部企業で24卒新卒採用情報の公開や早期選考が始まる。
理系ナビ2024では春以降から24卒向け新卒採用情報を先行公開。
2022年12月以降 12月初旬頃から学校推薦の説明会や情報公開が始まる大学が出始める。業界・企業によって違いはあるものの2月~3月頃はエントリーシートの提出締切や会社説明会開催のピークとなり多忙な時期が続く。
2023年3月~5月 就活ルールに則った大手企業群の採用情報が本格公開。エントリーシート受付や会社説明会、合同説明会の開催も増加。一部企業では内々定出しが始まる。
2023年6月 採用選考(面接や筆記試験など)が本格化し、随時内々定出し。学科/学校推薦の応募受付もこの時期(5~7月頃)に実施する大学が多い。
2024卒 就活スケジュール完全解説

※23卒の動きを参考にした2024年卒対象就職活動スケジュールの大まかな予測見通しです。企業の選考時期は多様化しているので、志望企業・業界のインターンシップ/選考スケジュールは個別にリサーチしましょう。

2024卒の就活難易度は?就職氷河期の再来はあるのか

いわゆる“コロナショック”により日本経済は大きな打撃を受けましたが、直近では一部の景気動向指数で持ち直しの傾向も見られています。日本は政府主導の各種支援策によって企業倒産件数や失業率の数値は諸外国に比べるとかなり低い水準で持ちこたえていますが、緊急事態宣言や時短要請が解除されるなど経済活動が正常化するにつれ、緊急融資の返済再開や、各種助成金の打ち切りが増えていくでしょう。コロナ禍で疲弊している企業にとって、本当の意味での正念場はこれからと言えます。さらに、ウクライナ情勢、資源価格高騰によるインフレ加速、世界的な半導体・資材不足やサプライチェーンの混乱など、今後の日本経済の見通しは決して予断を許さない厳しい状況が続いています。

コロナ禍による就活市場への影響は大きく、緊急事態宣言下での就活を余儀なくされた21卒の大学就職内定率(2020年10月1日時点)は69.8%と昨年同期比で7ポイントの下落。続く22卒(2021年10月1日)の内定率も71.2%と前年微増にとどまり、コロナ前の水準にはまだ戻っていません。これから就職活動が本格化する23卒就活では、すでに交通インフラ、旅行・観光業界など大手企業をはじめ多くの企業で新卒採用見送り/採用人数の大幅な絞り込みという厳しい決断を下しています。

大手企業などは数年単位の長期的なスパンで新卒採用計画を策定しているため、直近の業績が悪化したからと言ってすぐ採用人数を絞るといった対応は、よほどのことがない限り行いません。しかしながら、景気悪化が進めば、現在は採用人数を維持している企業が徐々に数を減らしていくことは十分考えられます。実際、2009年に起こったリーマンショック時の求人倍率は2010年卒業予定者で1.62でしたが、数値が底となった2012年卒の就活時で1.24にまで下落。その前のバブル崩壊時では1992年卒の2.41から1995年卒1.08まで下落し、いわゆる就職氷河期時代となり就職難の厳しい時期が続きました。

景気が悪化し、就職環境が良くない時期には「就職浪人を検討したい」「就職時期を先延ばしするために大学院に進学したい」という相談がしばしば寄せられますが、上記の数字を見てもわかる通り、景気悪化が始まってから新卒求人倍率が底になるまでは数年程度かかるケースが少なくありません。そのため、就職浪人や就職時期の先送りを目的とした進学をした結果、就職環境がより悪化したというケースもあり得るため、そのような進路選択は入念な情報収集をしたうえで決断することが求められます。

景気悪化がこれから進行すれば、24卒の就職難易度が上昇していく可能性は否定できません。とはいえ、プラス思考で考えれば「先に就職した先輩達よりも、今後の経済の在りようを見極めたうえで業界・企業を選べる」という捉え方もできます。今後はどのような業界、企業、職種の可能性が大きいのか、情報収集して長期的な視点で自身が長期的に活躍、成長できる環境を丁寧に見極めてみてください。

実際、現時点でも業績を伸ばしている企業、業態は確実に存在します。一例をあげると、DX(デジタルトランスフォーメーション)領域などに関わるIT系職種(メーカーなどの非IT業界も含む)やコンサルタントなどは新卒および中途採用で求人数が増加しており、NTTデータやソニー、一部コンサルティングファームなどは直近で採用目標人数を増加させています。その他にも業績を伸ばしている業態・企業は少なくないですし、一時的に業績が悪化したとしても中長期的には大きな成長可能性を秘めた企業もあるので、必要以上に悲観的にならず、業界・企業研究にしっかり取り組んでください。

就活プロセスが激変し、WEB就活(オンライン面接/インターンシップなど)が一気に浸透

コロナ禍により就職活動も大きな環境変化に見舞われました。変化の筆頭はオンライン就活の浸透が挙げられるでしょう。コロナ禍1年目となった22卒の就職活動では、当初実施予定だったインターンシップや就活セミナーといったリアルイベントが中止となり、急きょWEB説明会やWEB面談などへ切り替えるケースが頻出しました。面接に関しては、初期面接はWEB面接で実施して最終面接など後半の選考は対面とするケースや、最終面接までWEBで完結させた企業もありました。とはいえ、一度も双方が実際に会うことなく、内定まで至ったケースでは、企業、学生ともにマッチングに対する不安を抱いているという事例も少なくないようです。

今後の状況にもよりますが、24卒の就活においても不特定多数が集まる合同説明会やインターンシップは減少する可能性が高く、WEBによる就活プログラム(セミナーやインターンシップなど)やWEB選考を強化する企業が主流となっていくでしょう。23卒対象のサマーインターンシップ(2021年夏実施)でも多くの企業がオンラインによる「WEBインターンシップ」のプログラムを実施しました。とはいえ、インターンシップといえば、「実際の職場で社員とともに働けるリアルな就業体験」が大きな魅力であり、企業の人事担当者としてもオフライン(現地)でインターンシップを実施したいという声も少なくありません。特にメーカー系の企業では研究所や製造ラインなど現場でしか見せられない/伝えられない情報も多く、オフライン(現地開催)への期待が高い印象です。

≪関連記事:WEB面接/説明会/インターンなど WEB就活の注意点と対策≫

理系就活生は早期から将来について考えよう

理系学生は卒業年次に学業が忙しくなるケースが多いため、就職活動が本格化する前に学業や研究、就活準備などを可能な限り進めておくことが好ましいでしょう。早期に内定を獲得できれば問題ありませんが、学部4年/修士2年の夏以降も就職活動に取り組む必要が出てくると、学業への影響はさらに大きくなってしまいます。

また、前述したように近年は早期選考や通年採用を実施する企業が増えているため、就職活動を円滑に進めるためには早期からの情報収集が欠かせません。具体的な時期としては、24卒については対象となるサマーインターンシップの情報公開が始まる2022年の春から徐々に情報収集を開始することをお勧めします。近年は選考プロセスにおいてインターンシップを重視している企業が増加しており、参加学生に対して優先的に早期選考情報を提供したり、採用直結型インターンシップとしてそのまま新卒採用選考を行って内定出しまで行うケースもあるので、できる限り学部3年/修士1年の時点でのインターンシップ参加を推奨します。

2024卒はさらなる就活早期化で高まるインターンシップの重要性

とはいえ、早期の段階で「どの業界/職種を志望すればいいのか」わからないという方も少なくないでしょう。そういったケースでも、少しでも関心を持ったインターンシップに参加してみましょう。近年、オンラインプログラムの増加で参加しやすくなっているという背景もあり、インターンシップ平均参加率は91.8%、平均参加社数は7.4社(理系ナビ2022会員調べ)にのぼります。インターンシップは仕事や会社について、多くの判断材料を集められるので、自身の適性や本当にやりたいことを見極める絶好の機会です。仮に「全然イメージと違った、自分には合わないと思った」といった結果でも、今後の行動指針において参考となるはずです。さらに、インターンシップ参加学生に対して優先的に採用選考情報を提供したり、採用直結型インターンシップの場合はそのまま新卒採用選考を実施したりする企業もあるため、参加メリットは少なくありません。

2024卒向けのインターンシップ情報は2022年4月頃から徐々に公開&エントリー受付が始まるので、興味のあるプログラムを探してみてください。もし日程の関係でサマーインターンシップの参加が難しかったり、選考で落ちてしまった方でも、秋から冬にかけてインターンシップを実施する企業もあるので、諦めずにチェックしましょう。WEBインターンシップや、短期の1dayインターンシップを実施する企業も増加しており、インターンシップ参加のチャンスは広がっているので、これらの機会を活用して就職活動が本格的に始まるまでに備えてみてはいかがでしょう。

【お知らせ】
2024年卒業予定者向けのインターンシップ/就職情報サイト『理系ナビ2024』では、2024卒対象の新卒採用・エントリー情報の先行公開、ウインターインターンシップイベント情報を更新していますので2024卒(学部3年/修士1年など※2023年1月時点)の理系就活生はぜひご活用ください。

2024卒就活スケジュールのまとめ

現在進行中の2023卒就職活動でも、オンライン化の浸透や早期化の加速など前年からの変化が見られています。新卒採用を行う企業にとって、インターンシップの実施時期やオンラインでのプログラム内容などはまだまだ検討の余地も多く、現状を分析したうえで2024年卒就活における選考プロセス、スケジュールの見直しを行うケースは少なくないでしょう。繰り返しとなりますが、24卒就活では早期選考がさらに進むと見られるため、新卒採用企業が発信する情報を早期からチェックし、行動計画を考えることが一層重要となります。インターンシップと本選考のつながりも強くなっているため、できるだけサマーインターンシップ(2022年の夏実施)から参加できるよう準備を進めておきましょう。24卒向け情報の公開が本格化するまでの時間を活用し、社会についての理解を深めたり、自身のスキルアップに努めたりと、時間を有意義に使ってください。「自分が将来どうなりたいのか」「そのために何をするべきなのか」いまから考えてみてください。

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