【理由1】キャリアの選択肢が広がる
理系学生は自分の専門分野と掛け合わせてキャリアの幅を広げられます。今では、あらゆる産業にソフトウェアが入り込み、もはやIT業界というものを特定することすら難しくなってきました。医療業界では、人間では判別することができなかった癌をAIが判別し、命を救ったという事例が反響を呼びました。スマホ1つで通院しなくても診断が受けられる「遠隔医療」を導入する病院も増えてきています。製薬業界では、インターネット上で医薬品を販売する企業も増え、製造業の現場でもロボットの導入が進んでいます。
これらの仕事はプログラミングスキルのみでは務まらず、医学や薬学、工学など理系ならではの専門スキルが不可欠です。ですから、情報系以外の理系学生もプログラミングを習得することでキャリア選択の幅が大きく広がるのです。
【理由2】論理的思考力はプログラミングにそのまま活かせる
理系学生が大学で行う研究とプログラミングは非常に似通っています。研究の実験における目的設定、計画、実験、結果の考察の一連のプロセスは、プログラミングでは、プログラムの仕様決定、設計、コードを書いて実行、問題点の抽出に置き換えることができます。プログラムはなんとなく記述しても動いてくれません。原因を発見し、論理的に解決していくことが求められるため、すでに論理的思考力が身についている理系学生には大きなアドバンテージがあるといえるでしょう。
【理由3】研究職でもテクノロジースキルを強みにできる
研究職へ就職するとしても、テクノロジーへの理解があると業務効率化などに役立ちます。例えば、実験データをエクセルに入力し、平均値や標準偏差などを求め、そのデータを元にグラフを作るといった業務を、プログラム化し数値を入力するだけで自動計算できるようにすると、実験により多くの時間を費やすことができます。デスクワークを効率化できるかどうかで、研究スピードに大きな差が出てくるのです。
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