Q1.参加したインターンシップについて教えてください

修士1年の時に、マイクロソフト ディベロップメント株式会社のインターンシップに参加しました。所属はWEBサービスの開発チームで、Outlookの新規要素開発業務に携わりました。

インターンシップの始めに、社員からアドバイスを受けながら自身で目標設定とスケジューリングを行いました。その後、事前マーケティング、アメリカの本社リサーチャーとの相談、資料収集、ディスカッション、利便性を考慮したUIデザイン、コーディングも含め、サービスのプロトタイプを作り上げるまでの一連のプロセスを経験できました。

Q2.参加してどんなことを感じましたか?

フルタイムで正社員と同じ業務をするのは初めての経験でした。要求される成果レベルも高く、事前に業務の進め方を理解したつもりでも、実際に遂行すると想定外の状況が多くありました。業務に対する想像とのギャップを感じましたし、勤めるということの大変さを実感できましたね。

外資系企業でのインターンシップだったこともあり、社員、インターン参加者ともに様々なバックグラウンドをお持ちの方がいらっしゃいました。ディスカッションをする時も、相手に自分の意見を伝え、理解してもらうために、常に論理的に考える思考力と言葉の使い方も含めた高いプレゼンテーション能力が必要でした。みな個々の意見を持っているため、全く異なる観点からの意見を聞けたのも良い経験でした。

Q3.インターンシップの選考対策はどのように進めましたか?

特定の企業に対してということではありませんが、外資系企業の面接などで必要とされるフェルミ推定を学びました。論理的思考力や推論が必要とされる場で有用な思考法です。面接対策としては、明解で筋道だった回答ができるよう、ロジカルシンキングの徹底を心がけ、強調すべき点などは話し方を工夫し、効果的に伝えるようにしました。

また、選考に限った話ではないのですが、グローバルにビジネスを展開している企業では、物事を多角的に見ることができるようにしておくことが大切だと感じました。理系の学生の場合、どんな研究をしているかについてよく質問されます。自分の研究が社会にとってどういう風に役立つのかを説明できるようにしておくのも大事です。自分の研究内容と社会とのつながりを常に考えることで、ビジネスとして役に立つ可能性があるか否かを考えられるようになる利点もあります。

Q4.インターンシップに参加して就職活動に役立ったことは?

やはり業務への理解が深まったことですね。実際に正社員と同じ業務を体験していれば、志望動機についても悩むことはありません。

また、社員と直接話す機会が得られたのも大きいですね。求められている人材像や能力についてだけでなく、企業と社員の雰囲気を直接知ることができます。自分にマッチしているかどうかに加えて、企業の深い部分まで知ることができました。

企業や業務について詳しく知ることができれば、将来のビジョンが明確になります。自分が10~20年後にどうなっているのかを想像できると、実際に内定をいただいた後、入社を決める判断材料になると思います。

Q4.これからインターンシップや就職活動を控えている理系学生にアドバイスをお願いします

受けるかどうか悩むこともあると思いますが、まずはチャレンジしてみることです。インターンシップは必ずしも内定につながるわけではありませんが、就職活動が本格化した時期に楽になるというメリットもあるかもしれません。また、就職する前に、自分の総合的な力がどこまで通用するのかを試せる貴重な機会でもあります。

自分から動かないと何も始まりません。人生は一度きりですし、やりたいことに積極的にチャレンジしてほしいですね。

●プロフィール

所 属慶應義塾大学大学院 理工学研究科 開放環境科学専攻 修士2年
参加したインターンシップマイクロソフト ディベロップメント株式会社 内々定