Q1.参加したインターンシップについて教えてください

私は学部3年と修士1年の時にそれぞれインターンシップに参加しました。学部生時代は広く社会を見てみたいと考え、ITベンチャー企業と信託銀行の短期インターンシップで、新規事業立案などをテーマにしたグループワークに取り組みました。修士1年のときは海外留学していたのでボストンキャリアフォーラムに参加し、そこで興味を持った企業に個別に連絡を取って、戦略コンサルティングファームと投資銀行のインターンシップに参加しました。その時は、実在する企業における事業戦略立案やM&Aをテーマにしたグループワークに挑みました。

Q2.参加してよかったのはどのような点ですか

初めてインターンシップに参加した学部生のときは、社会や仕事についての理解がほとんどない状態だったので、そのぶん衝撃は大きかったですね。それまでは“働く”ということをあまり深く考えたことがなくて、「周囲の先輩達と同じように大手企業でサラリーマンになるのかな」という程度でした。もともと、仕事に対して、「つまらないもの」という先入観があってあまりいいイメージはなかったのですが、企業によってはゼロから新しいものを生み出す非常に刺激的な仕事もある。実際にインターンシップに参加することで、社会、仕事、ビジネスモデルの多様性に気付くことができました。「人や社風も会社によってこんなに違うのか」と驚かされ、視野が一気に広がりましたね。この経験がきっかけで、「将来の可能性はもっとあるはず。本当にやりたいことはなんなのか」といったことを考えるようになりました。この経験があったからこそ自分と向き合うことができ、その後のNPO立ち上げや大学院進学・留学といった行動につながったと感じています。

Q3.インターンシップの選考対策や情報収集でやったことは。

コンサルの選考を受ける際に判断推理の問題を解いたり、フェルミ推定の本を読んだりしました。面接で意識したのは、作り置きの言葉ではなく、面接官としっかりコミュニケーションのキャッチボールをすること。自分らしさをしっかり伝えられるよう努めました。

Q4.インターンシップへの参加は就職活動に役立ちましたか。

インターンシップやその選考を通じて、自分は「考えて議論することや、企業経営に関わることが好きなんだ」ということがはっきり分かったことですね。戦略コンサルティングファームのグループワークを通じて、「こんな仕事をやりたい」と確信することができました。もうひとつは、今まで気付かなかった自分の得手、不得手を認識できた事。チームの中でリーダーシップを上手く発揮できた一方で、コンサルティングファームで働くのであれば思考力はもっと鍛えなければ通用しないと痛感しました。業務体験を通じて現役コンサルタントの方と比較することで自分を客観視でき、もっと伸ばさなければいけない部分を理解できたのは大きかったですね。また、インターンシップを通じて仲間と出会えた事も大きな収穫で、いろんなバックグラウンドを持つ優秀な人たちと議論できたことは非常に刺激になりました。

Q4.インターンシップ、就活を控えている方へのメッセージをお願いします。

就職活動については様々な情報が出回っているので、周囲に流されてしまう方もいるかもしれません。そんな状況でも、自分自身としっかり向き合い、自分がやりたいことは何なのかしっかり考える時間を確保してほしいですね。“やりたいこと”がなかなか見つからない方は、インターンシップなどに参加してみることで自分の視野を広げる良いきっかけになるかもしれません。

●プロフィール

所 属慶應義塾大学大学院 理工学研究科 開放環境科学専攻 修士2年
参加したインターンシップ外資系戦略コンサルティングファーム 内々定