Q1.参加したインターンシップについて教えてください

サマーインターンシップは外資系証券会社を中心に6社エントリーし、投資銀行2社のプログラムに参加しました。いずれも2~3日のプログラムで、最初に各部門の部長クラスの方が出てきて業務内容を説明し、その後グループワークや職場見学をするというのが大まかな流れです。

グループワークの内容は、「外為のトレードをシミュレーションして自分のポジションの妥当性などをプレゼンする」というものや、「今日の朝刊からマーケットにインパクトを与えると思われるニュースをピックアップして5分でプレゼンする」や「海で漂流する際に必要な道具を20個のうちから10個を選ぶ」といった内容で、ロジカルな考え方はもとより自分の意見をチームの仲間や社員に簡潔に伝える力が求められました。

Q2.参加してよかったのはどのような点ですか

会社や仕事に対する理解を深められたというのはもちろんですが、個人的には社員の方に設けていただいたディナーの場で、ざっくばらんに話ができたことですね。食事をしながらプライベートな話もできたので、社員の方の人柄や本音を垣間見ることができました。ディナーはノリのいい社員の方が多く、楽しかったですね(笑)。「外資系証券会社」というと先入観でのいろんなイメージがあると思うのですが、こういった場を通じて、実際の働き方やプライベートなど生の声を聞くことができたのは大きな価値があると思いました。

Q3.インターンシップの選考対策や情報収集でやったことは。

昨年の3月頃、外資金融やコンサルティングファームに内定した先輩方から就職活動の話を聞きました。その中で「インターンシップは受けたほうがいい」とアドバイスを受けたので、先輩が参加した企業のインターンシップ情報をWEBでピックアップしました。

選考対策でこだわったのは、対策本やセミナーなどに頼らず、自分の力だけで通過しようとしたこと。そのほうがかっこいいですし(笑)、自分自身で課題を改善していかないと自分の力にならないと考えました。特にサマーインターンシップは本選考でもないし、本番までに時間もある。だから自分が一番成長できるやり方にこだわろうと思いました。

Q4.インターンシップへの参加は就職活動に役立ちましたか。

インターンシップに参加する前は、「WEBを見ただけでは分からない企業の情報を知りたい」と漠然と考えていましたが、いま振り返ってみるとそれは各社のカルチャーでした。業界を知るという目的であれば、インターンシップは業界ごとに一社参加すれば十分なのですが、各社の文化や風土を知りたいのであれば、同業界で複数のインターンシップに参加するべきだと思います。私は「外資系証券会社の仕事はどこに行っても厳しいのは間違いない、それなら楽しく働ける環境でやりたい」と思い、最終的に自分の価値観と最も近いカルチャーを有する企業への入社を決めました。

そのほかでは、エントリーシートを早い段階から書いて経験を積めたことや、社会人と話す機会を多く持てたのは就職活動においてアドバンテージになりました。特に、バックグラウンドが大きく違うマネージャークラスの方とコミュニケーションをとるのはスキルが必要だと実感し、ロジカルかつわかり易く話せるよう意識するようになりました。

Q4.インターンシップ、就活を控えている方へのメッセージをお願いします。

夏休みにこれといった予定がないのであれば、インターンシップへの参加を強くお勧めします。就職活動を控えたこの夏、何をするのが自分の人生にとってベストなのかじっくり考えてみてください。

●プロフィール

所 属東京大学 工学部 システム創成学科 知能社会システム(PSI)コース 学部4年
参加したインターンシップUBS証券 株式本部 内々定