Q1.どんな業界や職種を希望しましたか

研究室では、人を介して伝播する感染症や噂の発生源を推定する「ネットワーク内発生源推定」を研究していますが、就職については「物事を細かく分析して論理的に課題を解決するような仕事」を幅広く検討したいと考えていました。就活を始めた修士1年の夏には戦略系・IT系のコンサルティングファームに加え、投資銀行、アクチュアリーなど、様々な企業・職種の説明会やインターンに参加しました。

その中で印象的だったのが、あるコンサルティングファームのインターンでした。優秀なメンバーが集まり、「チームで課題を解決する」という仕事のスタイルに魅力を感じたほか、参加学生に対するフィードバックも非常に的確で大きな刺激を受けました。私自身も「こんな仕事がしたい」と考えるようになり、秋以降はコンサルタント職に絞って就活を進めました。

Q2.内定先を決めたポイントは

最終的にはNRIも含めてコンサルティングファーム3社から内定をいただきましたが、若いうちから成長できる環境が整っているNRIに魅力を感じました。一般的なコンサルティングファームでは、入社後数年間は分析や資料作成といった業務がメインであると聞きますが、NRIでは若いうちから先輩社員のフォローのもと、クライアントの前でプレゼンをする機会が与えられると聞き、他の会社以上に成長のチャンスに溢れていると感じたのです。

また、インターンへの参加を通じて多くのNRI社員の方々と触れ合う機会があったのですが、社内の雰囲気も良く、多様な個性を持ったメンバーが協力し合って成果を出している様子を垣間見ることもできました。そうした一人ひとりの個性を大事にしてくれる社風にも惹かれ、NRIへの入社を決めました。

Q3.就職活動で一番苦労したことはなんですか

就活開始当初は、「こんな仕事がしたい」「こんな自分になりたい」という理想ばかりを優先していたため、どの会社や職種も素晴らしく見えてしまい、就活の軸も定まらず、面接で質問されたことにも上手く答えられない時期がありました。そこで私は初めて、自己分析が欠けていることに気づきました。

就活では、自分の内面と向き合って「自分が仕事で何を実現しようとしているのか」、「自分の強み・弱みは何なのか」を整理することが重要です。私の場合は自分一人で掘り下げるだけでなく、友人や知人への相談・対話を通して自己分析を進めていきました。自己分析の手法については、自分の性格なども考慮した上で自分に合った方法を見つけていくことも大切だと思います。

Q4.就職活動で大切だと感じたことは

研究室や専攻の同期、OB・OG、昔から付き合いのある友人・知人、説明会やインターンで知り合った方々など、多くの人とコミュニケーションを取ることが大切だと思います。実際にネットや本だけでは入手できない情報も得られますし、人と話すことで自分の新たな一面を知ることもできるので、自己分析を進める上でも有用だと感じました。

Q5.これから就活に臨む読者へのアドバイスをお願いします

考えることや調べることも重要ですが、「まずは早めに行動する」という意識を持って就活を始めることをお勧めします。行動することが何かを考えるきっかけになりますし、行動しなければ気づけないことも多いのです。また、外資系企業などは選考スケジュールが早いので「気が付いたら締め切っていた」というケースも少なくありません。「研究が一段落してから」「十分に調べてから」というスタンスではなく、まずは行動を起こし、動きながら考えていくことを心がけてほしいですね。

●就活プロフィール

就活開始2018年6月
就活終了2019年6月
志望業界コンサルティングファーム(戦略系・IT系)、金融
エントリー5社
面接社数5社
内定社数3社
内定先株式会社野村総合研究所(NRI)/経営コンサルティング職