Q1.就職活動はどんなスケジュールでしたか

学部3年の頃に進学と就職で悩んだ時期があり、いくつかインターンシップに参加しましたが、「学ぶことは今しかできない」と考えて大学院への進学を選びました。その後、修士1年の7月頃から就職活動を再開し、素材メーカー数社のインターンシップに参加しました。エントリーは3社でしたが、最終的に面接を受けたのは新日鐵住金1社のみで、そのまま内定をいただけました。

Q2.どんな業界や職種を志望しましたか

学部3年の冬に新日鐵住金のグループ会社である新日鉄住金エンジニアリングのインターンシップに参加する機会があり、新日鐵住金が保有する君津製鉄所を見学しました。巨大な製鉄所が醸し出す独特の雰囲気、転炉や連続鋳造機といった設備がダイナミックながらも精密に鉄を造り出す工程は非常に迫力があり、大きな衝撃を受けました。その後、大学院で鉄などの金属材料から機械にアプローチする研究室に入ったこともあり、修士1年で就職活動を再開したときには鉄・非鉄金属などの素材メーカーを中心に検討することを決めていました。

Q3.内定先を決めたポイントは

非鉄金属のメーカーも検討し、工場見学もしたのですが、鉄鋼メーカーの製鉄所を見た際のインパクトには敵わないと感じました。また、ビルなどの巨大建造物の構造材にもなる鉄は、最終製品のスケールが大きいという点も魅力に感じ、その後は検討企業を鉄鋼メーカーに絞ることにしました。鉄鋼メーカーの中でも新日鐵住金を選んだ理由は、インターンシップで出会った2人の女性社員がとても魅力的であり、「私もこの人たちのようになりたい」と感じたことが大きかったですね。工場の操業改善を担当されている方、素材の研究開発を担当されている方と、それぞれポジションは異なるのですが、2人とも誇りと情熱を持って自分の仕事について語ってくれましたし、私自身も新日鐵住金で働く姿を明確にイメージすることができました。

Q4.就職活動で一番苦労したことはなんですか

面接官の方に対して自分の研究内容をわかりやすく伝えることに苦労しました。私は研究室で電気自動車やハイブリッドカーに搭載されるパワーモジュールと冷却器の接合に関する研究をしていたのですが、課題や目標が複雑に入り組んでいるため、それらを簡潔に伝えることに難しさを感じていました。OBの方に相談しながら、研究で達成したい目標、それに対する課題、対策などを整理し、試行錯誤を繰り返しながら伝え方を工夫していきました。

Q5.就職活動で心がけたこと、大切だと感じたことはなんですか

まずは自分のなりたい姿、やりたいことを明確にするなど、就職活動の軸を作ることが大切だと思います。親、先生、友達など、さまざまな人から意見をもらうと思いますが、軸がない状態では振り回されるばかりです。だからこそ、自分の軸を作った上で人の意見を聞き、「本当にこれでいいのか」と改めて自分に問い直し、考え続けていくという姿勢が重要ではないかと思います。

Q6.これから就活に臨む方へのアドバイスをお願いします

書籍やネットなど企業情報を得る手段は様々ですが、可能であれば実際に会社で働いている人に会ってみることをお勧めします。働いている人と会うことで、文字や数字の情報だけではわからないリアルな話を聞くこともできますし、その会社で働くことで「自分がどんな大人になれるのか」を想像することもできるはずです。

●就活プロフィール

就活開始2017年7月
就活終了2018年6月
志望業界素材メーカー
エントリー3社
面接社数1社
内定社数1社
内定先新日鐵住金株式会社