Q1.就職活動はどんなスケジュールでしたか
就活をスタートしたのは修士1年の6月です。生命保険や損害保険、信託銀行といった金融機関やITコンサルティングファーム、官公庁のインターンシップなどに参加した後、損害保険、コンサルティングファームなどに絞り込んで6社にエントリーしました。最終的には第一志望だった三井住友海上火災保険の自然災害リスク分析関連職コースで内定をいただき、修士2年の6月に就活を終えました。
Q2.どんな業界や職種を志望しましたか
大学院では気象学の研究に取り組んでいますが、就活を始めた当初は専門性をダイレクトに活かせる仕事に就くことは難しいと思いました。そこで長年培ってきた理数系の知識、気象や自然災害の分析ツールとして習得したプログラミングスキルを活かせるような業界・業種を中心に、幅広い企業のインターンシップに参加しようと考えたのです。当時は、博士課程に進む選択肢も残していましたし、官公庁のインターンシップにも参加するなど、公務員も検討していました。そのように進路を模索していた折、一緒に就活を進めていた仲間から三井住友海上の自然災害リスク分析関連職の話を聞きました。官公庁以外でも自分の研究していた学問を活かして働けるフィールドがあると知り、強く興味を惹かれたのです。
Q3.内定先を決めたポイントは
三井住友海上のインターンシップに参加したのは修士1年の冬です。自然災害リスク分析関連職ではなく、アクチュアリーのインターンシップでしたが、「会社の雰囲気を見たい」と考えて参加しました。三井住友海上は他社と比べてもアクチュアリーの資格取得に関するバックアップ体制が充実していましたし、学生に対してもOB/OGと話ができる機会を積極的に提供してくれるなど、社員や学生へのフォローが非常に手厚い会社であることが分かりました。また、自然災害リスク分析関連職のOBの方と面会した際、「台風のリスク管理に関するプロジェクトを進めている」という具体的なプロジェクトについての話を聞き、研究内容がダイレクトに活かせると感じ、興味を持ちました。仕事内容に関しても、発生した事象の説明をメインに行う官公庁での仕事よりも、これから発生する自然災害のリスクを定量化するという三井住友海上で手がけられる仕事に大きな魅力を感じたことがポイントになりました。
Q4.就職活動で一番苦労したことはなんですか
理系の大学院は同じ専攻でも様々な研究フィールドがあり、隣の研究室であっても研究内容は大きく異なります。就活の方向性も各自で大きく異なるため、志望企業が研究分野に近い領域であればあるほど、情報を共有できる人が少ないという苦労はありました。だからこそ、OB/OGや先輩、数少ない研究室の仲間たちから少しでも内容の濃い情報を得るように心がけていました。また、工学系に比べると理学系では研究内容をダイレクトに活かせる就職先が少ないので、早い段階から幅広い業界や職種についての情報を集める必要があり、その点でも大変さは感じていました。
Q5.これから就活に臨む方へのアドバイスをお願いします
理系の皆さんは、自分の専門性を活かしたいという方が多いと思いますが、少なくとも就活の初動時には、様々な業界・業種・職種に視野を広げた方がいいと思います。理系の大学院は研究領域が細分化されていますし、理学系は専門を活かせる道も限られます。私も最終的には専門を活かす道に進みましたが、最初はできるだけ視野を広げるように心がけましたし、選択肢を広げておくことで心に余裕を持って就活を進めることができました。
●就活プロフィール
就活開始 | 2017年6月 |
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就活終了 | 2018年6月 |
志望業界 | 金融、コンサル、シンクタンク、官公庁 |
エントリー | 6社 |
面接社数 | 3社 |
内定社数 | 2社 |
内定先 | 三井住友海上火災保険株式会社 |
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