Q1.就職活動はどんなスケジュールでしたか
修士1年の6月頃から金融や重工・自動車メーカー、航空会社などの情報を集め、イベントに参加していました。ただ、同年12月に国際学会があったので、並行して研究にも力を入れており、就活を本格化させたのは2017年に入ってからです。2月に開催されたみずほ証券のインターンに参加し、修士2年の6月に同社から内定をいただきました。
Q2.どんな業界や職種を希望しましたか
大学院ではナノ理工学を専攻し、ダイヤモンドを半導体として電子部品の一部に応用する研究に取り組んでいましたが、もともと数学や数式が好きだったこともあり、数学を使って仕事ができる業界・職種を志望しました。メーカーの研究職という選択肢も考えたのですが、研究から実用化までに時間がかかることや、地方勤務が多いことが気になっていました。東京で働ける可能性が高く、スピーディーに成果の出やすい仕事を検討した結果、金融業界に絞られていった感じです。
職種に関しては、もともとクオンツに興味があったのですが、数理素養を活かしつつ、クオンツとも連携しながらマーケットの最前線で活躍するトレーダーやディーラーの仕事へと徐々に興味が移っていきました。日々、多くのお客様とやりとりができるマーケットの仕事が自分の志向性に合っていると感じ、証券会社のマーケット部門を志望して活動を進めました。
みずほ証券への志望度が高まったきっかけは、インターンに参加した際、様々な経歴や個性を持っている方々が一緒に働いている環境に好感を持ったことです。一人ひとりの個性を尊重し、多様性を受け入れる風土が、私の所属している研究室の雰囲気と似ていたのです。また、同社はみずほフィナンシャルグループの一員で、証券という枠に限定されず、「金融」を幅広い視野で捉えられるグループ体制にも惹かれました。
Q3.理系ナビのサービスはいかがでしたか
私の研究室から金融業界に就職した人は、約10年前に1人いただけ。やはり金融業界への就職には不安がありました。しかし、理系ナビの冊子やWebサイトには、私のような環境から金融業界に進み、活躍している人たちのインタビューが掲載されていたので、とても勇気付けられました。金融業界の職種に関する解説記事も読み込んで参考にしていました。
Q4.就職活動で一番苦労したことはなんですか
面接が苦手で苦労しました。最初のうちは自分の話が長くなりがちだったので、質問に対してシンプルに結論から答えるように心がけました。
また、研究内容を説明する際、理系ではない面接官の方に対しても、できる限り分かりやすく説明するために応答内容を少しずつ改善していきました。
Q5.これから就活に臨む方へのアドバイスをお願いします
「理系=研究職」というイメージが強いものの、研究職だけが全てではありません。「自分はちょっと違うかな」と感じたら、視野を広げて様々な業界・職種を検討することで、新たな可能性を見つけられるはずです。
また、1つの会社にこだわり過ぎないことも大切です。私も就活開始当初、面接に落ちて非常に落ち込みましたが、「思いは十分に伝えた。それでも落ちてしまったのなら縁がなかったということ。落ち込んでも仕方がない」と気持ちを切り替えました。
大切なのは自分の思いを誠心誠意伝えること。その結果、ご縁がないこともありますが、ありのままの自分を選んでくれる会社を探すことも重要だと思います。
●就活プロフィール
就活開始 | 2016年6月 |
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就活終了 | 2017年6月 |
志望業界 | 金融・メーカー・航空 |
エントリー | 10社 |
面接社数 | 5社 |
内定社数 | 3社 |
内定先 | みずほ証券株式会社 |
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