Q1.就職活動はどんなスケジュールでしたか

修士1年の12月までタイに約5カ月間留学していました。帰国後の2017年1月から就職活動を開始し、インターンシップへ参加と試験を経て、森北出版の内定が決まったのが2017年3月です。

Q2.どんな業界や職種を志望しましたか

土木工学の地盤改良に関する研究をしているので、就職先は開発コンサルタントやインフラ系の企業を考えていました。大学の授業で「開発に携わるなら途上国で貢献すべき」という話を聞き、実際に自分の目で確かめる目的でタイに留学しました。ところが、そこで私の考え方が大きく変わったのです。

タイは急成長の最中にあり、その勢いには大変驚かされました。また、現地の学生たちは「自分たちがこの国をもっと発展させていくんだ」という意欲に溢れています。振り返って自分たちの現状を考えてみたとき、科学技術の発展に危機感を覚えたのです。その結果、次世代の技術者や研究者を支える仕事がよいと考えるようになりました。ですから、就職活動では特に業界を絞らず、私がこれまで学んだことを生かすことができる、自分の想いを実現できる会社や職種を探しました。

Q3.内定先を決めたポイントは

幅広い業界・職種を調べていたところ、理工系専門書を手がける森北出版を知りました。私の周囲からは出版社に関する情報はほとんど得られませんが、改めて本棚を見ると参考書として使っているもののいくつかが森北出版の本でした。理系ナビなどで森北出版の情報をみたりインターンシップに参加するうちに、自分の想いを実現できる会社はここしかないと確信しました。大企業にないフラットな社風や、女性でも長く働き続けられる環境も私の求めていた条件に合っていると思います。

Q4.理系ナビのサービスはいかがでしたか

タイから帰国後、志望業界を白紙に戻して会社を探していたときに、情報収集ツールとして冊子やWebを活用しました。理系の就活は、専攻や研究内容に縛られ、同級生や先輩からの情報も特定業界に限定されがちです。視野を広げるという点では非常に助かりました。森北出版の存在に改めて気づいたのも、理系ナビから届いたDMです。

Q5.就職活動で一番苦労したことはなんですか

私の場合は体調管理です。灼熱のタイから真冬の札幌に戻り、就活のために札幌と東京を飛行機で往復しているうちに体調を崩しました。乾燥した空気が原因だと考え、その後は機内でもホテルでもマスクを着用していました。移動時間が長くなる地方学生は特に注意すべきですね。

Q6.これから就活に臨む方へのアドバイスをお願いします

周囲の意見や雰囲気を気にし過ぎない方がよいと思います。私は大学進学に関して、周囲の期待に応えようという気持ちが強く、自分が本当にやりたいことを深く考えずに進路を選び、入学後に悩みました。

だからこそ就活では、自分の希望を最優先で考えたのです。最終的に出版社を選びましたが、理系の常識や周囲に流されていたら出版社は選択肢に入らなかったでしょう。また、次世代の日本を担う技術者や研究者を支える仕事という希望以外に、長く働き続けられる環境という条件にもこだわりました。自分の希望や求める条件を増やすと選択肢が狭まる分、自分の行くべき会社、就くべき仕事を明確に絞り込めます。希望業界や職種に迷っている方は、本当に自分がしたいことや求めていることについて、じっくり考えてみてください。

●就活プロフィール

就活開始2017年1月
就活終了2017年5月
志望業界志望業界を絞らずに活動
エントリー2社
面接社数2社
内定社数1社
内定先森北出版株式会社