Q1.就職活動はどんなスケジュールでしたか

修士1年の夏に大手IT通信企業1社とコンサルティングファーム2社のインターンに応募したことが就活のスタートとなりました。この時期のインターンに参加した理由は、さまざまな業界を知りたかったのと、早い段階で面談の場に慣れたいと考えていたからです。コンサルティングファームのインターンでは、顧客に向き合う姿勢や問題解決のノウハウを学べ、非常に大きな刺激を受けました。

博士課程に進むことも検討していたのですが、インターンを通してビジネスの現場の方が面白いと実感し、修士1年の夏には就職を決意。冬にはさらに別のコンサルティングファームのインターンに参加し、年明け3月頃には広告代理店やメーカーにもエントリーをしました。トータルで6社にエントリーして4社から内定をいただき、最終的には株式会社キーエンスへの就職を決めました。

Q2.どんな業界や職種を志望しましたか

様々な業界を知りたかったので、IT通信、コンサル、広告、メーカーと幅広くインターンや説明会に参加しました。それに加え、自己分析などを繰り返しながら、「顧客も気付いていないような潜在的なニーズを形にする仕事」かつ、「専門性が身に付く仕事」が自分のやりたいことだと分かったのです。

それに一番マッチしたのが、産業用電気機器メーカーであるキーエンスでした。私は生物系の出身なので機械系の知識は浅いのですが、キーエンスはポテンシャル採用を実施しており、教育研修体制が厚い点も入社を決めた大きなポイントになりました。さらに、研究所見学の際に触れることができた非常に合理的、かつフラットな社風や、懇親会で接した社員の皆さんが仕事とプライベートを両立し、楽しんでいる点も興味深く感じました。

Q3.就職活動で一番苦労したことはなんですか

自分が本当に何をやりたいのか、どんな仕事をしたいのか。「自分を知る」ことが、一番の苦労だったと思います。そのためには自己分析に加えて、他己分析にも時間を費やしました。家族や友人はもちろん、一緒に就活していた仲間、研究室の先輩や教授などに自分の評価を聞くことで、考えを整理していました。

Q4.就職活動で大切だと感じたことは

面接官に向かって「私は◯◯ができます!」と自己アピールすることも大事だと思います。ただ、面接官は、採用する学生がビジネスの現場でどんな活躍ができるのかを具体的にイメージしたいと思っているはずです。そうしたことを踏まえて、面接で意識していたのは「その企業の中で、自分がどういう仕事ができるか」を深く考えて話すということでした。相手の立場に立って話すということが、とても大切だと感じました。

Q5.理系ナビのサービスはいかがでしたか

私が所属している研究室に理系ナビの情報誌が置いてあったので、よく手にとって読んでいました。特に、私と同じような理系学生がどのように就活しているかを知りたくて、まさにこの「就職活動体験談」のページは目を通していました。また、業界・業種の説明なども学生の視点に立って、やさしく解説してあったので、業界研究にも役立ちました。

Q6.これから就活に臨む方へのアドバイスをお願いします

就活は、自己分析や他己分析を通じて、自分を知るいい機会だと思います。さらに、インターンなどではビジネス的な思考も学ぶことができ、就活は自分を成長させることにも役立つと実感しました。視野を広げるためにも、前向きに就活に取り組んでほしいですね。

●就活プロフィール

就活開始2016年6月
就活終了2017年6月
志望業界コンサル、IT、メーカー、広告
エントリー6社
面接社数6社
内定社数4社
内定先株式会社キーエンス