Q1.志望業界とエントリー先は

情報科学を専攻しているのですが、就職先は研究分野に縛られず幅広く可能性を探りたいと考えていました。そのため就職活動の初期はIT、金融、メーカーなど、興味がある業界を幅広くみました。その中で自分が本当にやりたいことを突き詰めていったのです。説明会などで様々な企業の話を聞き、明確になってきたのは、「日本経済を支え、多くの人に役立つ仕事をしたい」という想い。それができるのは、IT分野であると思い至りました。中でも特に世の中に不可欠な大規模金融システムに携わりたいと考え、IT業界と金融業界のIT部門に絞ってエントリーシートを提出しました。

Q2.内定先を決めたポイントは

NRIの他にIT企業と銀行のシステム部門から内定をいただきました。いずれも「世の中に不可欠なシステム」に携わるという軸では共通していましたが、社風や携わる仕事に違いがあり、そこが決め手となりました。私が働きたいと思ったのは「自身が大きく成長できる会社」。キャリアを積み重ねていく中で、「やりたい仕事ができなかった」「もっと成長したかった」と後悔するのだけは嫌でした。NRIは先輩社員が好きな仕事に情熱を持って打ち込んでいる様子が会社説明会などでも伝わってきて、私もこんな風にイキイキと働きたいと感じました。「一気通貫でシステム全体を見わたせる」という点も、NRIに惹かれたポイントです。銀行のシステム部門で金融システムの企画や提案に携わることも魅力的だったのですが、そういった上流工程だけではなく開発工程も手掛け、システムのモノづくりにまで携わりたいと考えました。女性のキャリア形成に力を入れている点も、大きな決め手でした。実際に結婚・出産後も活躍する女性の先輩社員にお話を伺い、「NRIならライフステージの変化を経ても成長を続けられる」と確信できました。

Q3.就職活動で一番苦労したことは

「自分に合う会社」を見極めるためには、自己分析や企業分析などの準備が大切だと思います。就職活動前から意識はしていたのですが、2~3月は学会などで忙しく、準備不足のままで就職活動をスタートしてしまいました。そのため、「それは他の会社でもできるのでは?」と面接官から突っ込まれた時に、「とにかく入社したいんです」としか言えず、もどかしい思いをしたこともありました。事前にしっかり準備をして志望理由を落とし込めていたら、もっと自信を持って就職活動に臨めたかもしれないと、当時を振り返ると思います。

Q4.就職活動で大切だと感じたことは

新卒で就職活動ができるのは人生の中でも限られた期間だけです。そんなわずかしかないチャンスを存分に活かして、様々な企業や人との出会いを楽しむことを心掛けていました。なるべく多くの人と話をして、多様な考え方に触れて視野を広げることは、今後の人生でも大きな財産になると思います。

Q5.これから就活に臨む読者へのアドバイスをお願いします

理系学生は「専攻分野=就職先」だと考えがちですが、最初から可能性を狭めるのはもったいないと思います。専攻にとらわれず幅広い業界に目を向けてみると、思わぬところで自分の強みを活かせる業界や企業に出会えるはずです。あとは、とにかく楽しむこと。就職活動中は落ち込むこともあるかもしれませんが、それが人生のすべてではありません。落ち込んだ時は友達と話すなど、気分転換の時間を持つことも大切だと思います。

●就活プロフィール

就活開始2016年3月
就活終了2016年6月
志望業界IT、金融
エントリー8社
面接社数8社
内定社数3社
内定先株式会社野村総合研究所(NRI)