Q1.どんな業界や職種を志望しましたか

就職活動を始めた当初は「どんな業界で働きたいか」、イメージできなかったため、研究室の先輩に相談しながら自己分析を行いました。すると、経営者だった祖父の影響もあって「経営者に貢献できる仕事に就きたい」という想いを自覚し始め、企業経営に不可欠な金融機関に関心を持つようになりました。また、専攻しているソフトウェア工学の知識を活かしたいと考えたことから、金融機関のシステムをつくる仕事が自分に最もふさわしいとの結論に達し、金融系のシステムインテグレーターや金融機関のシステム部門への志望を固めました。

Q2.就職活動はどんなスケジュールでしたか

そもそも就職か大学院への進学か悩み、それぞれの道を選んだ先輩から話を伺った結果、「いい会社との出会いがあったら就職しよう」と考え、学部3年の夏にインターンシップに参加しました。その後しばらくは具体的な活動は行わず、自己分析を始めたのは年が明けた2月。4月頃に志望業界を金融・IT業界の約20社に絞ってエントリーし、6月に第一志望の日本総合研究所(以下、日本総研)から内定をいただきました。

Q3.内定先を決めたポイントは

自分に合った企業を見極めるために意識していたのは、『双方向での情報収集』を行うこと。つまり、ネットなどで一方向に発信される情報だけでなく、社員の方と直接会って聞いた情報を大切にしたいと考えていました。

選考を通じて多くの方々とお会いできましたが、その中でも特に日本総研の先輩社員の方々からは仕事に対する強い情熱が伝わりました。「このように熱い思いを持っている人たちと一緒に働きたい」と思ったことに加え、面接で嘘偽りない素の自分をアピールでき、そうした自分を受け止めてくださったことが内定受諾の決め手となりました。実は、就活時に一番お世話になった憧れの先輩も日本総研に入社していて、個人的なロールモデルにもなっていました。

Q4.就職活動で一番苦労したことは何ですか

モチベーションを維持することが一番大変でした。選考結果を待っている間はネガティブな気持ちになりがちですが、そのような心理状況で他の面接を受けると負のスパイラルに陥ってしまいます。面接で語る自己PRに自信が持てず、満足できない受け答えだったこともありました。

対処法として、家族や先輩に気持ちを打ち明けることで、気持ちを切り替えるように努めていました。具体的な相談だけでなく、話を聞いてもらうだけで楽になることもあります。母から「なるようになるから、大丈夫」と励ましてもらった言葉は、就活中の心の支えになりました。

その他には、気分転換の日を設けて友人と食事に出かけたり、自分の強みとして話していたアルバイトを就活中も行ったりすることで自信をつけ、気持ちを立て直しました。面接の直前も、トイレで笑顔の練習をするとポジティブな気持ちで面接に挑める、など気持ちのコントロール方法がわかってきてからは落ち着いて就職活動を進められました。

Q5.これから就活に臨む読者へのアドバイスをお願いします

自己分析をしっかり行うことが、後悔しない道を歩む第一歩です。自分に合う仕事はなんだろうと考える前に、自分自身を見つめ直すことに注力してみてください。そして、面接まで進んだら自分に自信を持つこと。他人と比較ばかりせずに、自分自身が輝いていたシーンを思い出してください。私は高校時代に体育祭で応援団長をしてみんなを引っ張った時のことや、受験に合格した時のことを思い出すようにしていました。また、いざというときに相談できる人がいると非常に助けられますね。

誰でも辛い時、うまくいかなかった時はネガティブな気持ちになってしまうもの。ポジティブな気持ちになれる方法を見つけて、ベストな自分で就活に臨んでください。

●就活プロフィール

就活開始2016年3月
就活終了2016年6月
志望業界IT、金融
エントリー20社
面接社数4社
内定社数3社
内定先株式会社日本総合研究所