Q1.就職活動はどんなスケジュールでしたか

まずは修士1年の夏に、大学のプログラムを通し海外インターンシップに参加しました。その後、年明けの1月から就活を本格的にスタート。最初は研究所や工場見学に参加しました。2月に入ってからは、鹿児島から上京して都内で開催されている複数の1dayインターンシップに参加し、情報収集を進めました。3月以降はエントリーシート提出や面接がスタート。5月半ばには、材料メーカーから、6月には新日鐵住金から内定をいただき、入社を決意しました。

Q2.どんな業界や職種を志望しましたか

志望していたのは、鉄鋼や非鉄金属メーカー、素材メーカー、電子部品メーカーなど、『材料』に関わることができる企業全般です。その中でも、生産技術や品質管理といった"ものづくり"の現場に近い職種に就きたいと思っていました。

志望先を考える上での大きなキッカケとなったのは、海外に支社を持つ国内材料メーカーでのインターンシップです。そのメーカーは、はんだ付けの材料を生産しており、それが最新のスマートフォンに使用されています。このインターンシップは米国・シリコンバレーで行われ、現地の方々との交流も非常に刺激になりました。 また、日本発の材料が、世界中で多くの人々に手にされている製品の根幹部分を支えていることにも感銘を受けました。こうした経験を踏まえて、『材料』を通じて、社会の役に立ちたいと考えるようになりました。

Q3.就職活動で一番苦労したことはなんですか

2社から内定をいただくことができたのですが、最終的にどちらの企業を選択するのかにとても悩みました。そこで、自分のこれからの人生計画を時系列にして書き出してみました。奨学金の返済はいつまでかかるのか。結婚や出産・育児といったライフイベントをいつ頃までに迎えたいのか、などなど。これからの人生に起こり得ることを思いつく限り細かく洗い出し、スケジュールとして可視化したのです。それに加え、インターンの記憶などを辿りながら、自分が仕事のどこに最も達成感や充実感を得られるのかも考え、紙に書き出しました。それを見ながら、どちらの企業が自分の将来に最適なフィールドになるのかを考え、結論を出しました。

Q4.就職活動で大切だと感じたことは

会社選びは一生に一度の選択です。もちろん、後悔はしたくありません。研究室の先輩であるOB・OGから「働くこと」について話を聞いたり、上京してなるべく効率的にインターンシップに参加したりと、可能な限り情報収集することも大切でした。そして、仕事する上で「自分は何にワクワクできるのか」を徹底的に考え抜いて、それに見合った企業選びをすることも大事だと思います。

Q5.これから就活に臨む読者へのアドバイスをお願いします

特に志望業界や職種が決まっていないのであれば、まずはいろんな企業を見るといいと思います。「やっぱり違うな」と感じる業界や企業も出てくると思いますが、それは決して無駄ではありません。逆に、「本当にやりたいこと」が浮き彫りになってくるはずですから。

また、理系の女子学生の中には結婚や出産・育児といった女性ならではのライフイベントを考慮し、「本当にやりたいこと」を諦めて目標を低く設定している人もいるという話も聞きます。しかし私は、技術者としての「高み」を目指しながら、プライベートも両立させる道があると信じています。妥協せずに、頑張りましょう。

●就活プロフィール

就活開始 2016年1月
就活終了2016年6月
志望業界材料メーカー
エントリー5社
面接社数3社
内定社数2社
内定先新日鐵住金株式会社