Q1.就職活動はどんなスケジュールでしたか
修士1年の6月に、まずインターンの情報収集を開始して、選考を受け始めました。9月にIT企業のインターンに参加し、今まで漠然としたイメージしかなかったIT業界の具体的な仕事を知ることができ、就活のモチベーションにもなりました。その後、2月頃にも数社のインターンに参加し、3月の就職情報解禁とともに本格的に就活をスタートさせました。40~50社と多くの企業にエントリーし、1社目の内定が出たのが修士2年5月中旬。そこから立て続けに内定が出て、6月にNTTドコモへの入社を決めました。
Q2.どんな業界や職種を志望しましたか
自分の生活に身近で、社会への貢献を実感できる仕事をしたいと考えました。そこで選んだのは、私達の生活を支えるIT基盤や通信、それに鉄道といった世の中の仕組み作りに携われる「インフラ」に関連する企業でした。大手IT系企業などから内定をいただきましたが、最終的にNTTドコモに決めたのは、生活に直結する、まさに「インフラ」に携わるサービスを提供していることはもちろん、様々な事業を展開しているので多様な経験を積みながら長く働けると思ったからです。また、福利厚生が充実し、有給取得率も高いなど、「働きやすそう」と感じたのも決め手になりました。
Q3.就職活動で一番苦労したことはなんですか
「磁性ナノ粒子集合体の磁気秩序」が私の研究テーマだったのですが、これを面接官に伝えることが最も難しかったです。かみ砕いて分かりやすく説明できるように何度も話し方を修正していきました。また、理系ナビのキャリア相談サービスを使って客観的なアドバイスをいただき、面接内容も見直しをしながら話す言葉やストーリー立てをブラッシュアップしていきました。結果的に、就活の追い込み時期である5~6月には面接対応の精度は向上し、選考に落とされることはほとんどなくなりました。
Q4.理系ナビのサービスはいかがでしたか
友人や知人ではなく、第三者視点でアドバイスをもらいたい。そう考えていた際に、理系ナビのキャリア相談に出会いました。就活の進め方に対する助言やエントリーシートのチェックなど、親身に相談にのってくれました。キャリア相談で一番大きかったのは、「今まで自分がやってきたことに自信を持ち、面接官の目をきちんと見て話す」というアドバイスをいただけたことです。面接に苦手意識を持っていたのですが、客観的な指摘をもらったことで自信を得て、面接の通過率は確実に上がりました。
Q5.これから就活に臨む読者へのアドバイスをお願いします
エントリー社数は40~50社と、周囲の友人たちと比べても多い方でした。結果的に、それが功を奏しました。比較的、選考が早い外資系企業からエントリーを開始し、興味がある業界の多くの企業の選考・面接を受けることで緊張がほぐれ、面接官に伝える内容も改善していきました。ですから、私は数多くエントリーすることをお勧めします。
また、就活と研究室の発表が重なってしまうときなど、「時間が足りない」と思うことも少なくありません。そんな時は、移動時間を無駄にするのではなく、その間に面接で何を言われたか分析したりして、無駄に時間を浪費しないよう注意していました。さらに、私は就活を「今後の人生の方向性を決めるもの」と捉え、良いプレッシャーを自分自身にかけながら就活に臨んでいました。そうした意識の持ち方も重要だと思います。
●就活プロフィール
就活開始 | 2015年6月 |
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就活終了 | 2016年6月 |
志望業界 | 通信・IT・鉄道 |
エントリー | 40~50社 |
面接社数 | 15社 |
内定社数 | 4社 |
内定先 | 株式会社NTTドコモ |
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