Q1.就職活動はどんなスケジュールでしたか
修士1年の5月頃からインターンシップの情報収集を始め、銀行、証券会社、信託銀行といった金融機関の5つのプログラムに参加しました。夏に2回、秋・冬にかけて3回の開催だったため、エントリー開始まで様々な社会人の方と接する機会がありました。また、大学の先輩や学部卒で就職した同級生などからも幅広く話を聞いていました。
Q2.どんな業界や職種を志望しましたか
就職先を決める時の根底にあったのは、「日本の経済活性化に貢献したい」という思いです。経済を支える企業の成長をサポートする仕事に就きたいと考え、中でも専門性を身に付けられる金融業界とIT業界に絞って就職活動を行いました。
事業内容と共に、もう一つ軸としていたのが「働きやすい環境」です。志望先企業ごとに働きやすさを定量的に算出し、評価していきました。具体的には「社員の方々の人柄」や「会社の風土」「転勤の有無」など私自身が環境面で重視する要素を評価項目に据え、それぞれ5段階評価を行いました。さらには各評価項目を自分自身の重要度合によって重み付けを行い、その合計点で絞り込んでいったのです。自分の志向とマッチする環境かどうかが数字で客観的に判断できるため、納得して就職活動を進められました。
そして大和証券とシンクタンクのシステム部門に内定をいただいたのですが、この段階となると2社とも志望度が高く、環境面の定量評価の数字も高い企業です。そこで最後は社員の方々とお話する中で「どちらの会社がより自分にフィットしているか」、直感で大和証券に決めました。
大和証券は女性活躍推進に積極的に取り組んでいることも魅力でした。「女性だから」と特別扱いされる環境ではなく、性別を気にせず働ける環境だということを社員の方に伺い、理想的な環境だと思ったことも決め手の一つです。
Q3.理系ナビのサービスはいかがでしたか
研究室に配布されていた情報誌をよく読んでいて、志望先を絞り込む上で業界研究や企業理解など、情報収集に役立てていました。また、エントリーシートの書き方についての特集は、企業が重視しているポイントが解説してあり、参考になりました。
Q4.就職活動で一番苦労したことはなんですか
体調の管理ですね。就職活動中は将来への漠然とした不安や、企業からの連絡がなかなか来ないなど、これまでにないストレスを感じていました。面接の前夜、緊張して一睡もできなかったこともあります。そんな時は無理に現状に抗わず、「きっと何年後かには笑い話になるだろう」と前向きに考えて受け止めるようにしました。実際、内定をいただいた今は笑い話にできています。
Q5.これから就活に臨む方へのアドバイスをお願いします
理系学生は論理的思考が得意ですが、直感も大事にした方がいいと思います。直感の背景には、自分がこれまで人生で経験してきたことの蓄積があるはずだからです。私も企業を絞り込む段階では定量評価でロジカルに進めましたが、最後は直感を信じて就職先を決めました。
また、就職活動中には色々な人に話を聞く機会があると思います。中には「こうすれば内定が取れる」というアドバイスもありますが、就職活動には絶対的な正解はなく、鵜呑みにしてもうまくいきません。業界や景気動向などによって大きく状況は変わっていきますので、アドバイスはあくまで参考意見の一つとして捉え、冷静に客観的に自分自身の就職活動を進めるのが良いと思います。
●就活プロフィール
就活開始 | 2015年5月 |
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就活終了 | 2016年6月 |
志望業界 | 金融、IT |
エントリー | 約25社 |
面接社数 | 9社 |
内定社数 | 2社 |
内定先 | 大和証券株式会社 |
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