Q1.どんな業界や職種を志望しましたか

就職か進学か迷っており、「いい会社との出会いがあったら就職しよう」と考えて就職活動をスタートしました。まずは特に業界を絞らず、さまざまな企業を見ていたのですが、そのうちに何となく惹かれる企業が出てきたので、なぜそう感じるのかを突き詰め、自分が携わりたい仕事像を探りました。

そして明確になったのは、「お客様に喜ばれるモノやサービスを提供できる」「それが役立っていることを見届けられる」「チームで成し遂げる」という3つの軸でした。その軸で企業を絞り込み、IT業界7社と金融機関3社にエントリーシートを提出しました。

Q2.内定先を決めたポイントは

色々な説明会に参加する中で、一番ワクワクしたのが野村総合研究所でした。社員の話から仕事に対する強い情熱や向上心がひしひしと伝わってきたのです。それから何人かの先輩社員にOB訪問し、その姿勢が全員に共通していると感じました。特に心に残っているのは、「NRIは忙しいというイメージがあるかもしれないけれど、仕事を嫌々やらされているのではない。お客様のために何ができるのか、どうすればより良くなるのかを考えて自主的に仕事に取り組んでいるんだよ」という言葉です。

また、女性社員にも話を聞き、女性が活躍できる環境だと感じたことも決め手になりました。情報系の専攻ではなかったためIT業界への就職に少し不安はありましたが、文系から入社している人もいること、充実した研修があることから安心できました。

Q3.就職活動で一番苦労したことは何ですか

エントリーシートを書く時にどうしても出来事の羅列になってしまい、考えや思いを上手く表現できず、最初はとても苦労しました。原因は自己分析の不十分さにあると考え、自分の人生を遡り、それぞれのターニングポイントで何を考えたのか、なぜその選択をしたのか、とことん突き詰めていきました。すると、自ずと価値観や考え方の軸が見えてきたのです。これらをエントリーシートに落とし込んでいきました。

結果的にたくさんの時間と労力を自己分析に割きました。これほど自分と徹底的に向き合う経験は、就職活動をしなければできなかったと思います。

Q4.就職活動で大切だと感じたことは

面接のために準備をすることはもちろん大切です。しかし面接は「発表会」のように用意したシナリオ通り話す場ではなく、企業とのコミュニケーションの場だと思います。ですから私は質問をしっかりと受け止めて考え、自分の考えを自分の言葉で伝えるよう心掛けていました。そのためには自分を理解していなければならないので、やはり自己分析が大切だと実感しました。

Q5.これから就活に臨む読者へのアドバイスをお願いします

就職活動中は色々な情報が飛び交いますが、人から得た感覚的な情報や書籍・インターネットの情報に流されず、ぜひ自分で企業に足を運んで、見て、聞いたことを大切にしてください。他の人と自分の感覚や、求める仕事像はまったく同じではないからです。

また、大学で勉強した分野だけに絞らず、視野を広げて企業を探すことをお勧めします。理系学生は特に、専門分野が自分のすべてだと考えてしまいがちです。しかしこれまでの人生の中で、専門分野に取り組んだ期間は数年間です。それだけにとらわれず人生全体を振り返って「自分には何が向いているのか」「どういう働き方をしたいのか」考え、幅広い分野に目を向けると、自分に合う企業に出会える可能性が広がると思います。

●就活プロフィール

就活開始2013年12月
就活終了2014年4月
志望業界IT、金融
エントリー10社
面接6社
内定社数4社
内定先株式会社野村総合研究所