Q1.志望業界や職種はどのようにして絞りこみましたか

学部生のころにも就活に臨んでいて、メーカー、公務員、官公庁、インフラ系企業、金融業界など、幅広い業界を視野に入れていました。理系ナビでも情報収集をして、金融業界の合同イベントやキャリアスクールにも参加しました。どの企業にも魅力があり迷ったのですが、自己分析を重ねるうちに、「まず大学院に進み、将来は自分が研究した知識をもとに社会貢献したい」と考えるようになりました。大学院ではチュニジアでの乾燥地域の地下水や地表水の循環についての研究に取り組み、国際協力や開発業界、水問題に従事したい気持ちが強まっていきました。修士1年の就職活動時には、やりたいことや、それを実現できそうなフィールドをかなり絞ることができていて、開発コンサルティング、総合商社、今回内定をいただいたJICAにエントリーしました。

Q2.就職活動で一番苦労したことは何ですか

スケジュール調整ですね。サマーインターンシップに参加したかったのですが、学会発表、研究の現地調査、海外研修などが重なり、研究に集中するためにインターンへの参加を断念しました。同様に就活が本格的に始まる12月にもチュニジアでの現地調査がありました。翌年1月に帰国してようやくJICAのOB訪問をすることができ、2月から3月中旬までに複数の企業にエントリーシートを提出。その後、筆記試験や面接を受け、4月に第一志望だったJICAから内定をいただくことができました。

帰国した直後は、友人たちと就活の進み具合を比較して焦ることもありましたが、面接担当の方に「研究に集中していた」と正直に話したところ、理解していただき、自分を信じて研究に集中した決断は正しかったと自信を持てました。

日々のスケジューリングについては、大学のある茨城と東京間で距離があったため、選考や説明会をなるべく同じ日に設定し、効率よく就活を進められるように調整しました。

Q3.内定先を決めたポイントは?

比較的早い段階から第一志望はJICAに決めていました。理由は複数ありますが、一つはJICAであれば途上国に直接働きかけることができますし、他の分野と協力しながら問題解決に挑める点が挙げられます。研究で海外調査に行った際、現地を見ることの大切さを実感し、水問題では、公衆衛生や法律、現地の人々の意識など、隣接する領域同士に深い関わりがあり、分野間の協力が欠かせないと感じていました。

また、公的機関であるJICAは、中長期的にプロジェクトを動かしていくことができるため、その国にとって本当に利益になることができると思ったことも、入社を決めたポイントです。

決定的だったのは、OB訪問や説明会など、面接以外でも社員と直接話ができたことですね。開発途上国への考え方が自分と似ている社員に出会い、価値観を共有できていると感じたことが決め手になりました。

Q4.これから就活に臨む読者へのアドバイスをお願いします

就職活動は、将来について考えることができるよい機会です。大学院への進学を予定している方でも、学部生時代に自己分析や業界研究をしておくと、進学後のビジョンもおのずと見えてきますし、たとえその時に就職をしなかったとしても、その後の人生に必ず活きてきます。

就職活動のやり方、置かれている環境は人によって異なります。私もそうだったように、研究に時間を割かねばならなかったり、周囲の友人に内定が出たりすると焦るものです。しかしそんな時にも自分を強く持ち、友人や担当教員などの意見を参考にしつつも、信じたことをやり遂げてほしいと思います。

●就活プロフィール

就活開始2014年1月
就活終了2014年4月
志望業界開発援助実施機関、コンサル、商社
エントリー13社
面接6社
内定社数1社
内定先独立行政法人国際協力機構 (JICA)