Q1.どんな業界や職種を志望しましたか
初めからアクチュアリー一本でした。子供の頃から数学が得意で、高校時代からアクチュアリーに興味を抱いていました。他の金融専門職も調べてみましたが、より経営の根幹に携われる可能性を感じたことから、最終的にアクチュアリーを選びました。
アクチュアリーについては独学で勉強し、アクチュアリー試験も大学時代に受けています。アクチュアリーの分野としては、損保のほか、生保、年金にも魅力を感じていたため、就職活動では志望先は特に絞りませんでした。しかし、損保について深く知るにつれ「困難に立ち向かう人を支え、応援する保険である」、「扱う幅が広く多様な領域についての知識が得られる」といった点に魅力を感じるようになりました。
Q2.就職活動はどんなスケジュールでしたか
夏のインターンシップを前に情報収集を始め、2013年8月に損保と生保それぞれ1社ずつサマーインターンシップに参加しています。三井住友海上のインターンシッププログラムでは、同社の社風と損保アクチュアリーの実務を知ることができました。
12月からは就職活動が本格化。1月から2月にかけて企業が開催したアクチュアリーセミナーにも参加し、仕事についての理解を深めることができました。4月には無事三井住友海上から内々定をいただきました。他に2社からも内々定をいただきましたが、サマーインターンシップでの印象が良かったことに加え、三井住友海上はアクチュアリーに対する社内の評価が高いと感じたことから、入社を決めました。
Q3.理系ナビのサービスはいかがでしたか
理系ナビはアクチュアリーに特化していたため、欲しい情報を探しやすく、情報収集に最適でした。また、理系ナビ主催のアクチュアリー関連セミナーにも参加しましたが、どのセミナーも大変有用でした。こうしたセミナーへの参加は、早い段階で自分の実力を知ることができるなど、複数のメリットがあります。なかでも同じ志を持つ仲間に出会えたのは、貴重な体験でした。アクチュアリーの就職活動についての情報は多いとは言えないので、セミナーで出会った仲間とSNSでグループをつくり、採用情報やエントリーシートの締切日程などについて、情報交換をしました。就活のライバルでもありますが、一緒に飲みに行くなど、友人としての関係も築くことができました。
Q4.就職活動で一番苦労したことは何ですか
自己分析です。エントリーシートを書く直前に自己分析に取り組んでしまったため、短期間で十分には掘り下げられなかったですね。面接では「チームで何かを成し遂げた経験があるか」などについてたびたび問われますが、自分はサークルに参加していなかったので、過去の記憶から実体験を掘り起こすのに苦労しました。
Q5.これから就活に臨む読者へのアドバイスをお願いします
2016年度新卒の学生から就活スケジュールが変わるとのことですので、大学での研究は前倒しでやっておいたほうがよいと思います。なお、アクチュアリーの採用試験に出題される数学試験は、大学一年レベルの代数や微積がメインで、実際のアクチュアリーの資格試験とは異なります。数学科以外の方であれば、代数や微積の問題対策にも時間を割いたほうがよいでしょう。また、面接では自分の考えを他人に論理的に伝える能力が必要になるので、トレーニングしておくことを強くお勧めします。就職活動では、何事においても早めの準備が肝心です。私の場合、自己分析は直前になってしまいましたが、戦略的に活動していたことが、第一志望となった三井住友海上との出会いにつながりました。
●就活プロフィール
就活開始 | 2013年7月 |
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就活終了 | 2014年4月 |
志望業界 | 保険(アクチュアリー) |
エントリー | 17社 |
面接 | 9社 |
内定社数 | 3社 |
内定先 | 三井住友海上火災保険株式会社(アクチュアリー) |
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