Q1.就職活動はどんなスケジュールでしたか

昨年の夏から秋にかけて、総合重機メーカーのインターンシップに参加したほか、視野を広げるためにコンサルティング会社でアルバイトをしていました。その後は研究室の中間発表などがあり、本格的に就職活動をスタートしたのは採用情報が解禁される12月頃からでした。その間にも、先輩からもらった就職四季報や業界地図を読んだり、社会人の友人に就職活動や仕事について聞いたり、情報収集は常に行っていました。

Q2.どんな業界や職種を志望しましたか

当初は規模の大きなものに興味があり、サマーインターンシップでは重機メーカーのプログラムに参加しました。しかし、研究や専攻と関係なく、視野を広く持って多様な業界を見てみたいという思いもあり、就職活動が本格的に始まると商社や金融業界なども含めて70社ほど会社説明会に参加しました。漠然と「影響力がありそう」や「大きいことが出来そう」といったイメージを持っていた仕事について、より具体的に働き方をイメージするため話を聞いていました。少しずつ興味のある仕事や業界を絞っていくと結果的にメーカーが多くなりましたが、「形になるものを手がけたい」という気持ちを再認識することが出来たので、幅広く業界研究をした経験は有意義だったと感じています。

最終的に内定を受諾したキヤノンは、研究内容と近いことにチャレンジできる点が決め手となりました。画像認識技術を活用したロボット事業に興味があるので、入社後に取り組んでいきたいですね。

Q3.就職活動で大切だと感じたことは

強く意識していたのは、広い視野を持つことです。「この業界は興味がない」と自分で決めつている部分が意外とあるので、一歩ひいて考えてみることは大切だと思います。あとは会社説明会で聞いた内容だけでなく、IR情報をチェックするなどして、気になる会社について多角的に理解することを心がけていました。また、自分の可能性を見出すために、様々な活動に挑んでみることも大切だと思います。私はコンサルティング会社でアルバイトをしていたのですが、睡眠時間を削って力を注ぎました。その甲斐もあって、就職活動を終えた今は大きな充実感と納得感を得ることがでたと感じています。

Q4.就職活動で一番苦労したことは

沢山ありますが(笑)、やはり研究と就職活動を両立し、スケジュール通り進めることが一番大変でした。1日に2社ほど会社説明会に参加して、その後は研究室に帰って徹夜…なんて日もありました。それでも、多くの業界を知りたいという強い思いがありましたし、一生に一度の就職活動なので後悔したくなかったので妥協せずに取り組みました。

Q5.理系ナビのサービスはいかがでしたか

キャリア相談を利用しましたが、一対一での面接練習やエントリーシートの添削などでサポートしてもらいました。特に自己分析では、自分の強みとエピソードの整理などを教えてもらい、それ以降の就職活動にとても役に立ちました。

Q6.これから就活に臨む読者へのアドバイスをお願いします

一つの業界や職種に縛られず、一歩ひいて沢山の業界を知ってほしいですね。会社説明会やセミナーに行って、自分の新しい可能性を引き出すのも良いのではないでしょうか。私自身、職種自体も研究職に絞っていませんでしたし、専攻と少し離れている商社や金融なども幅広く活動をしました。就職活動中は大変なことも多いと思いますが、楽しんでやって欲しいですね。

●就活プロフィール

就活開始2013年8月
就活終了2014年4月
志望業界メーカー
エントリー20社
面接10社
内定社数4社
内定先キヤノン株式会社