2025卒 就活スケジュール完全解説/25卒の就職活動・インターンシップはいつから始まる?前年度から就活日程や採用プロセスは変わる?

25卒のインターンシップ/就活解禁/本選考開始/内定はいつから?サマーインターン時期はどうなる?景気悪化で就職氷河期は再来するのか?2025卒はいつ、何からはじめるべきか、就職スケジュール時期、就活の流れ、就職活動基礎知識を解説。※2025卒とは、2025年(令和7年)の3月までに大学卒業/大学院修了を予定している学生が対象となります(2023年4月時点で学部3年生、修士1年など)。

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《2025卒 就活/インターンシップ スケジュールの注意点》

【1】25卒の政府推奨の就活スケジュールは24卒から変更なし

  • 25卒とは何年生?2025年(令和7年)の3月までに大学卒業/大学院修了予定の学生
  • 就職情報解禁は2024年3月、面接解禁は6月から(政府推奨日程)
  • 25卒対象インターン情報は2023年4月から公開/エントリー受付開始
  • インターンシップ開催は2023年夏から冬にかけて

【2】政府推奨スケジュールに先行して早期選考を実施する企業は増加傾向

  • 23卒の就職活動では学部4年/修士2年の5月末までに72.9%の学生が内定受諾
  • 早期選考を行う企業は学部3年/修士1年の夏以降から新卒採用活動を開始
  • 一部では通年採用を行う企業もあり、1年を通じて随時エントリーを受付

【3】企業採用におけるインターンシップ重視の姿勢が鮮明に

  • 理系就活生のインターンシップ参加率は93.5%
  • 採用直結型インターンシップを実施する企業が増加
  • WEBインターンの増加で参加のチャンスは増える

【4】オンライン就活が定着する一方でオフラインへの回帰も

  • 初期選考や説明会はオンラインで実施されるケースが主流
  • 企業・学生双方からオフライン開催のニーズが高まっている
  • オフラインインターンシップで現地の雰囲気/社風を肌で感じられるのは大きい

【5】就職氷河期の再来はあるのか。2025卒の就活難易度は?

  • エネルギー価格高騰や円安の影響など世界経済の不透明感は高い
  • 23卒内定率は74.1%(2022年10月時点)で、コロナ前の水準にはまだ戻らず
  • 理工系専攻の大卒採用計画は3年連続で増加
  • 積極的に新卒採用を行なっている業界・企業もあるのでリサーチが重要

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2025卒の就職活動はいつから始める?就活スケジュール変更は?

まず就活スケジュール解説の前提として「25卒とは何年生なのか?」を説明します。2025卒とは、2025年(令和7年)の3月までに大学卒業/大学院修了予定の学生を指します(2023年4月時点で学部3年生、修士1年など)。現時点では25卒学生の皆さんは就職活動についての情報収集を始めたばかりで、「いつ、何から始めたらいいのか」不安を抱いている方も少なくないでしょう。

本記事「2025卒 就活スケジュール完全解説」では、25卒の就職活動に臨む理系学生がまず知っておくべき就活スケジュールや一連の流れ、就職活動基礎知識から、就職氷河期再来の可能性といったトレンド情報まで解説します。25卒就活の情報収集を始めたばかりという理系学生はぜひチェックしてください。

2025年卒の就活解禁は2024年3月、面接は6月開始。
基本的に24卒就活スケジュールを踏襲

2022年11月に政府と経済界は就職活動日程に関する方向性を確認し、「25年春入社の現在の大学2年生までは現行ルールを維持する」との方針を決定しました。一方で26卒からは「一律で定めている就職活動の日程ルールを見直す方向で調整に入る」という方針も同時に決定したものの、25卒に関しては24卒から基本的なスケジュールの変更はしないという決着となりました。

現在(2024卒)の就活スケジュールに沿って2025卒の就活時期の見通しを改めて確認すると、まず学部3年/修士1年の2023年の夏から冬にかけてインターンシップが実施されます(インターンの情報公開およびエントリー受付開始は2023年4月頃からスタート)。

前出の就活ルールで本格的に就職活動(採用選考)がスタートするのは翌2024年3月1日からで、リクナビ2025やマイナビ2025といった大手就職サイトでも企業採用情報や会社説明会情報が多数公開され、就活生も企業エントリーや会社説明会/合同説明会参加といった活動を本格化させます。

そして2024年6月1日から企業の本選考(面接など)が解禁となり、選考通過者に対して内々定が出されていく、というのが現在(24卒)の政府策定就職活動スケジュールの大まかな流れとなります。

※企業や就活サービスの動向は前年から変更となる可能性もあるので注意して情報収集を進めましょう。

基本的な就活スケジュールは維持される一方、採用直結型インターン・早期選考・通年採用など、
選考プロセスの多様化&複雑化が進む

前述した政府推奨の就職活動スケジュール/就活ルールはあくまで目安であって、実際はこの就活スケジュールに沿った新卒採用活動を行う企業は少なくなっています。

現在でも早期から内定直結型インターンシップを実施する企業や、就活ルールで決められた翌年6月以前に本選考を実施して早々に内々定を出している企業は珍しくありません。

近年は新卒採用企業による早期選考が一段と進んでおり、2023卒の就職活動では通常スケジュールでの選考解禁は6月1日にもかかわらず、5月末までに72.9%(前年比9.6ポイント増)の就活生が内定を承諾しているのが実態です。(理系ナビ調べ)

その他にも、企業が年間を通じて常にエントリー受付・選考を実施する採用手法「通年採用」の浸透も進んでいます。そのため、学部3年/修士1年の4月からインターンシップ募集と並行して新卒採用エントリーが可能となっている企業も増加傾向にあります。ですから、政府推奨スケジュールにとらわれずに、いちはやく情報収集に取り組むことが重要といえます。

≪2025卒 就活スケジュールの見通し/大まかな流れ≫

2025卒 就活スケジュール完全解説


2023年4月~6月 一部の2025卒向け就職・インターンシップ情報サイトがオープンし、サマーインターンシップ企業情報、就活イベント・セミナーが公開される。インターンの応募締切が早い企業は4~5月で締め切ってしまうケースもあるので注意。
25卒対象の「理系ナビ2025」など一部の就活サイト・企業は2023年4月から25卒向けサマーインターンシップ情報を公開予定。リクナビ2025やマイナビ2025といった大手就活サイトは例年6月1日にグランドオープンし、本格的にインターンシップの情報を公開(4月から一部情報閲覧や就活サービスが使える場合もあり)。
理系ナビ2025(25卒対象)は4月から25卒向けサマーインターンシップ情報を先行公開中!
2023年7月~9月 例年8月~9月がサマーインターンシップ開催のピーク時期。年間通じても夏季は最も多くインターンシップが実施され、プログラムが豊富。選考直結型のインターンシップもあるので志望企業が実施している場合は要チェック。
近年はオンラインインターンシップの増加で参加ハードルが下がり、理系就活生のインターン参加率は93.5%(前年比1.7ポイント増)、参加社数は平均8.8社にのぼる。(理系ナビ2023会員調べ)
2023年10月以降 秋季~冬季インターンシップ実施。12月~1月が夏に次ぐ2番目の実施件数の山となっている。25卒新卒採用情報の公開、エントリー受付、早期選考を行なう企業が増え始める。
理系ナビ2025では春以降から25卒向け新卒採用情報を先行公開しています。
2023年12月以降 12月初旬頃から学校推薦の説明会や情報公開が始まる大学が出始める。業界・企業によって違いはあるものの2月~3月頃はエントリーシートの提出締切や会社説明会開催のピークとなり、就活生にとって多忙な時期が続く。
2024年3月~5月 就活ルールに則った大手企業群の採用情報が公開。エントリーシート受付や会社説明会、合同説明会の開催も増加。一部企業の内々定出しが増え始める。
2024年6月 採用選考(面接や筆記試験など)が本格化し、随時内々定出し。学科/学校推薦の応募受付もこの時期(5~7月頃)に実施する大学が多い。

※24卒の動きを参考にした2025年卒対象就職活動スケジュールの大まかな予測見通しとなります。企業によって選考時期は多様化しているので、志望企業・業界の選考スケジュールは個別にリサーチしましょう。

早期選考や通年採用を実施する企業が増加。早めの情報収集がカギに

理系学生は卒業年次に学業が忙しくなるケースが多いため、就職活動が本格化する前に学業や研究、就活準備などをできる限り進めておくことが好ましいでしょう。早期に内定を獲得できれば問題ありませんが、学部4年/修士2年の夏以降も就職活動に取り組む必要が出てくると、学業へのしわ寄せが大きくなってしまいます。

また、前述したように近年は早期選考や通年採用を実施する企業が増えているため、就職活動を円滑に進めるためには早期からの情報収集が欠かせません。具体的な時期としては、25卒については対象となるサマーインターンシップの情報公開が始まる2023年の春から徐々に情報収集の開始をおススメします。

近年は選考プロセスにおいてインターンシップを重視している企業が増加しており、参加学生に対して優先的に早期選考情報を提供したり、採用直結型インターンシップとしてそのまま新卒採用選考を行って内定出しまで行うケースもあるので、できる限り学部3年/修士1年の時点でのインターンシップ参加を推奨します。

企業採用活動におけるインターンシップ重視の姿勢も鮮明に

とはいえ、早期の段階では「どの業界/職種を志望すればいいのか」わからないという方も少なくないでしょう。そういった場合は、少しでも関心を持ったインターンシップにとにかく参加してみましょう。

近年、オンラインプログラムの増加で参加が容易になったという背景もあり、インターンシップ参加率は93.5%、平均参加社数は8.8社(理系ナビ2023会員調べ)に達します。インターンシップは仕事や会社を選ぶにあたって、多くの判断材料を集められるので、自身の適性や本当にやりたいことを見極める絶好の機会です。

仮に「全然イメージと違った、自分には合わないと思った」といった結果でも、今後の行動指針において参考となるはずです。さらに、インターンシップ参加学生に対して優先的に採用選考情報を提供したり、そのまま新卒採用選考を実施する「採用直結型インターンシップ」を実施している企業もあるので、参加メリットは非常に大きいと言えます。

2025卒向けのインターンシップ募集企業情報は2023年4月頃から徐々に公開&エントリー受付が始まるので、興味のあるプログラムを探してみてください。もし日程の関係でサマーインターンシップの参加が難しかったり、選考で落ちてしまった方でも、秋から冬にかけてインターンシップを実施する企業もあるので、諦めずにチェックしましょう。

新卒採用企業としても、優秀な学生と早期から接点を持ちたいと考えている企業が多く、採用プロセスにおいてインターンシップの重要性は高まっています。WEBインターンシップや、短期の1dayインターンシップを実施する企業も増加しており、インターンシップ参加のチャンスは広がっているので、これらの機会を活用して就職活動に備えてみてはいかがでしょうか。

オンライン就活(WEB面接/インターンシップなど)が浸透する一方で、オフラインへの回帰も

コロナ禍で就職活動のスタイルは大きく変わりました。変化の筆頭はオンライン就活の浸透が挙げられるでしょう。コロナ禍1年目となった22卒の就職活動では、当初実施予定だったインターンシップや就活セミナーといったリアルイベントが次々に中止となり、説明会や面談などを急遽WEBへ切り替えるケースが続出しました。

面接に関しては一次~二次面接だけでなく、最終選考までWEBのみで完結させた企業もありましたが、一度も双方が実際に会うことなく、内定まで至ったケースでは、企業、学生ともにマッチングに対する不安を抱いている事例も少なくありませんでした。

社会情勢が落ち着いてきた昨今でも、初期選考や説明会などのイベントはオンラインで実施されるケースがまだまだ多いものの、企業・学生双方からオフライン開催のニーズが出ているのも事実です。

現地開催のインターンシップに参加した就活生からは「現地の雰囲気や社員の働き方を間近で感じられるのは大きい。オンラインで得られる情報は限定的」など、オフラインで得られる情報の濃さを評価する声が聞かれます。

企業側としても、オフラインで学生と接することで相互理解をより深めたり、提供できる情報量が増えることを期待しているケースも多く、社会情勢を見ながらオフラインでの選考やイベントは徐々に増えていくと思われます。

≪関連記事:WEB面接/説明会/インターンなど WEB就活の注意点と対策≫

2025卒の就活難易度は?就職氷河期の再来はあるのか

いわゆる“コロナショック”により日本経済は大きな打撃を受け、一部業界では新卒採用ストップや内定取り消しが発生しましたが、直近では内定率など就活関連の指標は回復基調にあります。

日本は政府主導の各種支援策によって企業倒産件数や失業率の数値は諸外国に比べるとかなり低い水準で持ちこたえましたが、経済活動が正常化するにつれ、緊急融資の返済再開や各種助成金の打ち切りが増えており、コロナ禍で疲弊した企業にとって、本当の意味での正念場はこれからと言えます。さらに、ウクライナ情勢、急速な円安、資源価格高騰によるインフレ加速、世界的な半導体・資材不足やサプライチェーンの混乱など、今後の日本経済の見通しは決して予断を許さない厳しい状況が続いています。

コロナ禍による就活市場への影響については、緊急事態宣言下での就活を余儀なくされた21卒の大学就職内定率(2020年10月1日時点)は69.8%と前年同期から7ポイントの大幅下落。続く22卒の同時期の内定率は71.2%、23卒も74.1%と回復基調にありますが、コロナ前の水準(76.8%/2019年)にはまだ戻っていません

直近の国内経済動向はエネルギー価格高騰や円安の影響などで実質GDP( 2022年7-9月期)が4四半期ぶりのマイナスに転じ、アメリカでもGAFAを筆頭とするテック系企業の株価が急落して、大規模なリストラを発表しています。世界的な景気後退リスクはくすぶり続けています。

日本国内の大手企業などは数年単位の長期的なスパンで新卒採用計画を策定しているため、直近の景気が悪化したからと言ってすぐに採用人数を絞るといった対応は、よほどのことがない限り行いません。しかしながら、景気悪化が進めば、企業が新卒採用を減らしていく可能性は十分考えられるでしょう。

過去を振り返ってみると、2009年に起こったリーマンショック時の大卒求人倍率は2010年卒業予定者で1.62でしたが、数値が底となった2012年卒の就活時で1.25にまで下落。その前のバブル崩壊時では1992年卒の2.41から1995年卒1.08まで下落し、いわゆる就職氷河期時代となり就職難の厳しい時期が続きました。

とはいえ、プラス思考で考えれば「先に就職した先輩達よりも、今後の世界経済の在りようを見極めたうえで業界・企業を選べる」という考え方もできます。今後はどのような業界、企業、職種の伸びしろが大きいのか、情報収集して長期的な視点で自身が長期的に活躍、成長できる環境を丁寧に見極めてください。

現時点での企業の採用意欲についてのデータを見てみると、2023年春の理工系専攻の大卒採用計画は3年連続で増加しており、文科系専攻の学生よりも数字の伸びが大きくなっています。理系領域の専門性・知識を有した学生へのニーズは高まっており、いくつか例を挙げると、DX(デジタルトランスフォーメーション)領域などに関わるIT系職種(メーカーなどの非IT業界も含む)やコンサルタントなどは新卒および中途採用で求人数が増加しています。

自身の専門性やスキルを求めているのはどんな業界・企業なのか。しっかり業界・企業研究に取り組むことでキャリアの可能性を見出してください。

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2025卒就活スケジュールのまとめ

近年の就職活動では、オンライン化の浸透や就活早期化の加速などいくつかの変化が生じています。新卒採用を行う企業にとって、インターンシップの実施時期やプログラム内容などはまだまだ検討の余地も多く、現状を分析したうえで2025年卒就活における選考スケジュール、選考プログラムの見直しを行うケースは少なくないでしょう。

繰り返しとなりますが、近年の就職活動はインターンシップの重要性が高まり、選考の早期化も進んでいます。2025年卒就活生は新卒採用企業の情報を早期からチェックし、できるだけサマーインターンシップ(2023年の夏実施)から参加できるよう行動計画を考えることが一層重要となります。

25卒向け情報の公開が本格化するまでの時間を活用し、社会についての理解を深めたり、自身のスキルアップに努めたりと、時間を有意義に使ってください。「自分が将来どうなりたいのか」「そのために何をするべきなのか」いまから考えてみてください。

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