防衛省

日本の安全保障における「最後の砦」。
技術の力で、より良い世界を創出する。

防衛省・自衛隊は、日本の平和と独立、安全を守り抜く最後の砦だ。その任務の中には、工学分野等の理系の専門性を活かして防衛行政に携わる職員、「防衛技官」がいる。防衛技官には防衛省の総合職職員の一員として、 ...
防衛省・自衛隊は、日本の平和と独立、安全を守り抜く最後の砦だ。その任務の中には、工学分野等の理系の専門性を活かして防衛行政に携わる職員、「防衛技官」がいる。防衛技官には防衛省の総合職職員の一員として、自衛隊の活動基盤である駐屯地・基地といった防衛施設に関する政策の企画立案や建設工事を行う「施設系技官」と、自衛隊の能力発揮の根幹である防衛装備品に関する政策の企画立案や調達実務を行う「装備系技官」の職員が存在する。

防衛施設の建設は、関係法令を遵守しながら予算の中で各種要望に応えることはもちろん、地域の理解も不可欠だ。困難な業務も少なくないが、担当工事が完成し、自衛隊が運用しているのを目の当たりにした時の達成感はこの上なく大きい。防衛装備品においては、プロジェクト管理を通じた取得の効率化や、海外移転の推進などが期待されている。同時に、中長期的な防衛生産・技術基盤の維持・強化も必須であり、製造現場から会社の経営に至るまで必要となる知識は幅広い。飽くなき好奇心と鋭い感性が求められる仕事といえるだろう。

自衛隊の重要性が増す中、防衛技官は自らの専門性を駆使して防衛政策を形にするという経験を重ね、蓄積した知見をもとに、防衛政策の企画・立案を行うことが期待されている。安全保障という「究極のインフラ」を整備し、日本の平和と独立を守るという唯一無二のこのフィールドで理系の力を活かしてほしい。

詳細を読む

先輩インタビュー

M.D.

整備計画局 施設計画課 施設政策室長(施設系)

転換期を迎えた日本の安全保障環境の課題解決に向けて
幅広いフィールドで理系の力を活かしてほしい

防衛省の取り組みについて聞かせてください
ここ数年の間に日本を取り巻く安全保障環境は激変しました。このような転換期において、私たち防衛技官は「国民の生命と財産を守る」という防衛省のミッションを遂行すべく、様々な取り組みを推進しています。
私の所属する施設計画課では、昨年末に閣議決定された安全保障関連3文書のうちの一つ「防衛力整備計画」に基づき、約2万3,000棟におよぶ自衛隊施設の強靱化に関する施策を推進しています。自衛隊施設の強靭化を効率的かつ効果的に進めるためには、関係省庁や建設業界各社の知見が不可欠となるため、省の内外を問わず幅広い方々と議論を進めています。
理系の知見が求められる防衛技官とは
防衛技官は安全保障に関連する様々なテーマ・課題に対し、技術に関する知見・スキルを活かした貢献が求められます。技術や知識は外交努力や経済政策など、多様な取り組みを支える上での重要なツール。我が国や世界の安全保障環境に影響を与えている地政学的背景、経済状況の理解に努めるとともに、大学で学んだ学問や研究分野を「安全保障に対してどのように活かすか」、広い視野に立って考えていくことが重要です。
防衛省における仕事の魅力は
防衛省が推進するプロジェクトの多くは、短期間で成果が出るものではありませんが、我が国の10年後、20年後の安全保障の基盤づくりを担う意義を実感できるはずです。また、理系で培われる素養・知見を活かせるフィールドも数多く存在しており、自らの能力を活かして日本の平和と安全に貢献したいと考えている皆さんの入省を期待しています。

先輩インタビュー

F.K.

防衛装備庁 装備政策部 装備政策課 戦略・制度班 課長補佐(併)生産基盤強化法準備室

転換期を迎えた日本の安全保障環境の課題解決に向けて
幅広いフィールドで理系の力を活かしてほしい

志望理由と現在の仕事について聞かせてください
出身大学では、ロボットの周辺環境理解のための音声信号処理技術を研究していました。幅広く身につけた理工・数理の素養を活かしながら、社会や国の基盤を支える根源的な仕事をしたいと考え、防衛省の装備系総合職を志望しました。
現在は装備政策課に所属し、産業政策に取り組んでいます。「力強く持続可能な防衛産業」を実現し、装備品の開発・生産の基盤を抜本的に強化するため、新規立法を含む様々な施策を企画立案・推進しています。
技術系行政官の仕事のやりがいは
我が国において装備品の開発・生産のために不可欠な防衛産業を活性化すべく、国の立場から予算、税制、金融など、あらゆる政策ツールを活用して、新たな「仕組み(制度)」を作り出します。
政策・制度の企画立案には、多くの利害関係者との調整が必要となります。大学までとは全く異なる経験ながらも、働きはじめてから却って、自身の「ものづくり志向」を意識する機会が増えました。自らの案の説明責任を果たし、新たな仕組みを作り上げるとき、行政官としての成長と、大きな達成感を得られます。
どのような場面で理系の素養が活かせますか
率直に言って、従来の国の施策は科学的とは言えないものが大半です。近年、EBPM(根拠に立脚した政策立案)の重要性が意識され、改善されつつありますが、その実現のためには、理系の視点から、実世界の在り方をデータとして見つめる能力が不可欠です。
防衛省は、今、活躍のフィールドを甚だしく広げています。中でも装備系総合職は、装備品や防衛産業に関し山積する課題に、全く新しい視点から果敢に立ち向かう、そんな仕事です。皆さんの志望をお待ちしています。