Q1.参加したインターンシップについて教えてください

アクチュアリーコースを中心に生命保険会社や損害保険会社のインターンシップに参加しました。私はアクチュアリー志望だったので、学部2年の頃に初めてインターンシップに参加してイメージとの乖離がないことを確認し、3年の夏に3社、冬に5社のインターンシップに参加しました。

プログラムについては、各業務に必要な数理の基礎を座学で学んだ後、商品のプライシングや損害額の見積りなどについてグループワーク、発表を行う内容が大半でした。また、広くビジネススキルを学びたいという考えから、生命保険会社の総合職インターンシップにも参加しました。

Q2.参加してどんなことを感じましたか?

アクチュアリーは数学が重要な仕事だということは理解していましたが、インターンシップでは毎回プレゼンテーションがあり、コミュニケーションも重要だということを実感しました。ある会社のインターンシップでは、商品プライシングの検討中に若手社員の方が途中参加し、短時間で誰よりも綺麗に整理された発表を行っているのを見て、数年でここまで成長できるのかと驚かされたこともあります。

また、ほかの参加学生と比べることで、自分の立ち位置を客観的に確認できました。その結果、自分の強みであるコミュニケーションをもっと伸ばしていこうという気付きも得られました。

Q3.インターンシップに参加して就職活動に役立ったことは?

私はもともとアクチュアリー志望でしたが、会社ごとの違いまではあまり理解できていませんでした。同じ業態であればそれほど差はないだろうと思っていたのですが、実は会社ごとにかなり特色があることがわかりました。

さらに、損害保険の方が多種多様なリスクを扱うので難しそうと感じていたのですが、生命保険という長い期間の商品の方が、ある側面では難易度が高いということにも気付きました。私はアクチュアリーに絞っていたとはいえ、それでも新しい発見があり、会社選びに大いに役立ちました。

Q4.これからインターンシップや就職活動を控えている理系学生にアドバイスをお願いします

私がインターンシップや就職活動で最も大切にしていたことは自己分析です。私の場合は、「自分が何に幸せを感じるか」逐一メモをとったり、幼少期の話を親や友人から聞いたりすることで自分自身を抽象化していきました。これは自分の進路を考えるだけでなく、のちのち志望動機を語る際にも役立ってくるので、まずは自分自身を徹底的に分析すべきだと思います。

今までの人生を深く考えたことのある学生は少ないと思いますが、インターンシップや就職活動は人生のビジョンを考える機会にもなります。成し遂げたいビジョンから逆算した行動には強い意志を持てるはずです。インターンシップは、いろいろな会社を見て体験できる貴重な機会なので、積極的にチャレンジしてみてください。

●プロフィール

所 属慶應義塾大学 理工学部 管理工学科 学部4年
参加したインターンシップ生命保険/損害保険(アクチュアリーコース、総合職)